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シェーン・キム氏が語るXbox 360 2008年、そして今後の展望とは?海外インタビュー

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プレスイベントを行い2008年のラインナップを明らかにしたMicrosoft、Xbox 360を取り巻く状況について聞くのは今が好機ということで、CVGが行ったインタビュー内容をお伝えします。インタビューを受けたのは、最近は特によく見かけるシェーン・キム氏。CVGの厳しいツッコミをかいくぐりつつ、果たしてインタビューの行方は……。Xbox 360とBlu-ray、日本市場、マルチディスクについてなどなかなか興味深い内容もありますよ。



* * * * *


CVG: 2008年のラインナップではなにが注目だと考えていますか?

Kim: 私の子供たち(※MSのゲームタイトル群)を前に選ぶことはしたくありませんが、Gears of War 2はこの秋の最もビッグなリリースのひとつとなる可能性を持っていると考えています。我々は前作で500万本以上を売り上げました。そして今や、より大きなインストールベースを持っており、Epicの仕事の出来もあって、作品には非常に興奮しています。Fable 2もまた巨大です。我々はピーター・モリニューの達成について高い期待を持っています。それらは2008年秋のビッグタイトルと言えるでしょう。


CVG: GTA IVが遂に発売されました。Xbox 360ではこれをどのようにプッシュし続けていくつもりですか?

Kim: Xbox 360では全体の65%を牽引しました。それは我々にとって巨大な勝利です。GTA IVを買った多くの人々がXbox 360でそれをプレイすることを好んだ、と確信しています。もちろん我々には独占的なダウンロードコンテンツもあります。我々はそれを非常にプッシュしていくでしょう。


[size=x-small]Xbox 360独占配信のダウンロードコンテンツRockStarとともに高い期待を寄せている[/size]



CVG: Rockstar Gamesのサム・ハウザーは、Rockstarがスタンドアローンの内容と同じくらいそれに力を入れている、と最近コメントしていますよね?

Kim: 私は彼らにとってそれが大きな機会だと考えています。全てのゲームがRockstarのGTA IVのようにはいかないことは明白です。彼らはXbox Liveでそれをリリースすることで大きな収益をあげるでしょう。しかし全てのゲームにそうした投資の可能性はあるわけではありません。彼らは重要視しており、我々はそれを後押しするだけです。


CVG: Dennis DyackはToo Human三部作が今後7年に渡って展開すると言っています。Xbox 360はそれだけの期間続くと考えますか?

Kim: 我々は当初よりXbox 360が長く続くことを予想しています。初代XBOXでは明らかにそうはなりませんでしたが……これは戦略的な決定なのです。


CVG: HDDが無いことやDVDドライブという制限についての開発者たちの声に関し、どのような長期戦略がありますか?

Kim: あなた方は技術的なイノベーションを見続けることになります。それは現在のフォーマットに関する追加機能かもしれません。ただ、率直に言ってなんらかの決定はまだ無いのです。技術的制限?我々はそれを感じたことはありません。

私はより多くのマルチディスクタイトルという可能性があると思います。我々は既にいくつかそういったものをリリースしています。しかし、これが「MicrosoftがBlu-rayを採用しないのはミステイクだった」といった声につながるほどドラスティックなものとは考えていません。我々はHDDや大容量ディスクが無いことが、グレイトな経験に支障をきたすといったことは信じていません。

おそらく、これからより多くのゲームをマルチディスクでリリースすることにはなるでしょう。開発者にとっては、ゲームをプレイする際にコンスタントなディスク交換を徹底的に無くすという、挑戦となるはずです。


[size=x-small]ロストオデッセイなどで採用されたマルチディスクこれからのMSでは採用されるタイトルが増える?(画像はFable 2)[/size]


CVG: Sonyは、ヨーロッパではPS3がXbox 360のセールスを上回ったと発言し、またアナリストたちは同様のことが今月アメリカでも起こると見ています。それに反論はありますか?

Kim: あなたの言うように、売り上げ競争に関しては非常にタイトな状況です。ただ、それは我々が既に持っているインストールベースを逆転させるものではないでしょう。ヨーロッパでの数字に関してはデータを見てから発言する必要がありそうですね。みなさん数字を引き合いに出すのを好みますから。

ただ、ヨーロッパでXbox 360の価格を引き下げたときから、インストールベースは強化され、セールスも好調だとあなたに伝えることができます。もちろん我々の挑戦は継続していかなければなりません。Grand Theft Auto IVの発売はヨーロッパでも確実に我々の助けとなっていおり、アメリカではなおさらです。GTA IVはしばらくの間、我々にとって追い風となるはず。そして秋には新たなビッグタイトルたちがリリースされます。そのときなにが起こるか、それを見てほしいですね。


CVG: Haloの続編、Halo Wars……それらは何処に?

Kim: 我々は今回発表したタイトルにフォーカスしたかったので、今回ここでHalo Warsについては公開していません。準備が出来たときには公開したいと思っています。我々は公開時期の早すぎたいくつかのタイトルから学びました。例えばToo Humanのように。最高の準備ができたときにお見せするのが良いと考えています。なぜなら時期尚早のものをお見せすると、それをあなた方が伝え、他の人々にも影響しますからね。Halo Warsは多くの楽しみをもっており、その進捗具合には興奮しています。ただ、まだそれを見せる段階ではないということですね。


CVG: しかし、E3 2007やライプツィヒではそれを見せましたよね?

Kim: はい、ただしあくまで限定的な見せ方です。次は実際にプレイできるようにしたいと考えています。それを考えるとまだ準備ができていません。次にお見せするときには、かなりの進化を遂げていると思いますよ。それはマルチプレイヤーとシングルプレイヤーのミックスです。同時にそれをお見せしたいですね。


[size=x-small]Alan Wakeとともに、2008年リリース予定のHalo WarsToo Humanの教訓を踏まえ完成度が上がってから発表するという[/size]


CVG: Alan Wakeはどうですか?

Kim: 同じことがAlan Wakeにも言えます。開発のRemedyと共に、慎重に取扱を進めています。あなたがゲームを発表して人々を興奮させたいと考えるなら、準備ができたものを見せることが必要となるはずです。Alan Wakeはストーリーテリングの点でもゲームプレイの点でもかなり野心的です。それをしっかりと機能させるためには多くが必要となります。


CVG: 現在、Bungieとの関係性はどういったものですか?

Kim: 未だ良好ですよ。程よい距離を保った関係といえるでしょう。ただ、我々はまだ仕事の上では非常に緊密です。Halo 3のダウンロードコンテンツはリリースされたばかりですし、ピーター・ジャクソンのプロジェクトといったものが継続しています。我々の関係は未だ強固なものですよ。我々が望む方向へ進んでくれるでしょう。Bungieが離れると決まったときから我々は長期にわたる関係を望んでいましたし、実際そのようになりました。


CVG: ピーター・ジャクソンの名前が出てきましたが―あなたはEA&スピルバーグと同様の方法で彼にゲームをつくってもらう何らかのプランがありますか?

Kim: スピルバーグと同様の方法では取り組んでいませんね。ピーターとのパートナーシップはストーリーテラーとして、我々の世界に彼を連れてくることです。例えばジョン・ウーのように、ゲームをつくりたい映画関係者はたくさんいます。しかしピーターはゲームをつくる映画人という感じではありませんね。我々が話し、そして彼が賛同したことは、エピソード方式でインタラクティブなストーリーテリングをLive上に実現する方法です。我々の業界にも物語を伝えることのできる人々はいます。しかし彼らはピーター・ジャクソンではないのです。


CVG: Microsoftがモーションコントローラーを開発中といった噂がありますが?

Kim: 確かに言えるのは、我々は噂や憶測についてはコメントしないということです。しかし、あらゆるものにおいてリサーチや開発があるのは確かです。Live、ハードウェア、もちろんアクセサリーについても多くの成功実績があります。それらは十分に伝えられることのない物語にすぎません。商業的、批評的観点から新しいものを導入し続けていくつもりです。サードパーティーは音楽コントローラーで十分にこれを成し得ており、我々もまたその機会があるということです。我々の根底にあるのはR&D(リサーチ&開発)なのです。


[size=x-small]プレスイベントで、バンジョーの新作に採用される形での発表?と噂されたモーションコントローラー[/size]


CVG: Xbox 360にとって、日本は未だ重要な拠点でしょうか?

Kim: プレゼンスを保つためにも、我々にとって日本は未だ重要です。そこでは理にかなったインストールベースがあります。我々のために、坂口さんとの仕事―ブルードラゴンとロストオデッセイに大きな投資を行いました。日本では、Xbox 360に興味の無かった層にも十分に受け入れられました。日本での成功を助けるのは、最終的には西側での成功となるでしょう。コンテンツの多くは日本のパブリッシャーから出てきており、それは日本の消費者が遊びたい内容でなければなりません。

我々は既にこの状況をテクモやカプコンといったデベロッパーと共に見ています。彼らは我々のアメリカやヨーロッパでの成功体験を見ており、ビジネスとして成立させなければならないことも知っています。

我々は日本での新たな好機をうかがい続けています。すでに興奮をともなういくつかの予兆を見つけていますが、日本のために特別な何かをリリースするというわけではありません。日本には多くのビッグな才能があります。我々は発展のためによりグローバルな視点を持つだけです。


[size=x-small]日本国内外で期待されているNINJA GAIDEN 2。当然海外での成功も視野に[/size]


CVG: 昨年のE3、Scene Itはマスマーケットにアプローチを仕掛ける計画の一部でした。それについてどのような手ごたえを感じていますか?

Kim: それは我々にとってのマルチディメンションな挑戦といえるでしょう。もちろんScene Itだけでなく、ピニャータやバンジョーとカズーイもその流れにあります。問題は、我々のメインタイトルはHaloやGears of WarのようなMature向けであるということです。そのため(マスマーケット向けの)マーケティングは確かにチャレンジといえます。よりアピールするためにどのようにブランドを育てていくか……。実際そこにはGears of War 2以上に多くの選択肢があります。

Guitar HeroやRock Bandのように、サードパーティーは幅広いゲームで我々を支えてくれています。また、価格帯も問題です。よりマスマーケットに訴求する価格を見据える必要があります。それでもこれが我々の最重要項目であるとは考えていません。


[size=x-small]バンジョーとカズーイとならび、カジュアルゲーマーへ訴求するピニャータ音楽ゲームを含むより幅広いユーザーへのアピールが今後の課題だそう[/size]


CVG: SonyはBuzzとSingstarの(特にヨーロッパでの)成功でこの問題をクリアにしました。一方あなたはXbox 360独占ですらないサードパーティー製品に頼ってるように見えます。なぜあなたたちは360のSingStarやBuzzを開発しないのですか?

Kim: 誰が我々は開発してないといいました?(笑い)ヨーロッパでは特に、BuzzとSingstarは大きな影響があったというのは同意します。もちろんヨーロッパで彼らのポジションを強固にし、我々にとってはそれを困難にするでしょう。我々はそれとは距離をとっていなくてはなりませんし、Xbox 360ならではの機能がもたらす新鮮な体験については考えつづけています。Xbox Liveは我々のビッグプラットフォームです。そして私はそれがヨーロッパではアメリカほどビッグではないことも知っています。しかし十分に現状を変えることはできると考えていますよ。Liveの利用料金を払いたくなるような魅力を人々に示していかなくてはなりません。


CVG: 最後に、モーションコントローラーの噂に戻りますが、マーケットを獲得するために、“そっくりな何か”を採用しなければならないといった気持ちで、Xbox 360も名乗りを挙げるといったことはこれっぽっちもありませんか?

Kim: 興味深いのは、Wii現象にあやかろうとした多くのサードパーティーがあるということです。しかしデータによれば、Wiiでよく売れたソフトウェアの大多数はNintendoから発売されたものです。それはサードパーティーにとって偉大なエコシステムとは言い難いものがあります。もしあなたが偉大なサードパーティー・エコシステムを持っていたら、それは機能するはずです。

それを踏まえ、我々独自の展望は良かれ悪しかれ原点であるオンラインになると思います。SonyがBlu-rayであり、Nintendoがモーションコントロールであるように、我々にとってはオンラインなのです。それらはそれぞれ異なる市場で異なる強みと弱みを持っています。いずれにせよ、我々は独自の機能でアドバンテージを取らなくてはなりません。


CVG: 我々がモーションコントローラーに関する噂を聞いたときに怪しいと感じた理由はそれだったのでしょうか……。

Kim: 私はあなたに同意しますよ。しかし今まで私はモーションセンシングについては聞いたことがありませんでした。私はあなたが話していたことについては知らなかったのです……。


* * * * *


ここでソフト、ハード、アクセサリの3つに分けて振り返っておきます。ソフトウェアに関してはGTA IVのダウンロードコンテンツに関する期待、今秋のラインナップに関する自信、いわゆるカジュアルゲーマー向けのマーケティングなど。インタビュー元のCVGはヨーロッパのサイトということもあって、ヨーロッパで好調なPS3が引き合いに出されることもしばしば。ハードに関しては、これからも革新は続けていく、マルチディスク採用が増えるかもしれない、といったことなど。複数のディスクを採用しつつディスク交換の手間を無くす試み、これがどうなるのか気になるところです。

また、バンジョーとカズーイにあわせて発表があるのでは?と噂されていたモーションコントローラーについては否定。モーションコントローラー採用はMicrosoftのポリシーに反するといった意味合いの発言も見られ、ますます分からなくなってきました(噂を聞いたことがない、というのはアヤシイですが……)。2008年のラインナップに関しまだサプライズがあるのかないのか、そしてモーションコントローラーの行方はいかに。
[size=x-small](ソース: [url=http://www.computerandvideogames.com/article.php?id=188949]CVG[/url])[/size]

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