DreamQuest Games開発の『Alpha Colony』は、惑星開拓ゲームの名作『M.U.E.L.』の精神を継ぐ作品として、今年6月に目標金額50万ドル（約4千万円）でKickstarterに登場した作品。その際は10万ドル程度に終わり失敗となってしましたが、11月に目標額5万ドル（約4百万円）でKickstarterに再登場しプロジェクト成功を目指していました。
目標金額を十分の一にしてまで挑戦した今回ですが、前回の失敗が影響したのか或いは大幅に下げた目標額にユーザーから疑問が出たのか、終了時の金額は4万9,972ドル。ベスト版ゲーム1本分程度の僅か28ドル（約2,240円）足らずで、今回もプロジェクト失敗という結果に終わってしまっています。
同スタジオの設立者Christopher Williamsonは、僅か28ドルで失敗となった悔しさを滲ませる公式声明をFacebookに投稿。現在まで開発に10ヶ月の時間（個人としては14年間）と6万ドル以上の資金が費やされたこと、2度の挑戦が終わり、今後はスタジオのビジネスオーナーとして開発費を工面し、父親として家族を養わなければならないこと、現在の状況や世界が何を求めているかなど現実を受け止めなければいけないことなど、心中を赤裸々に語っています。
9月にKickstarterより公開された公式資料によれば、2012年のプロジェクトの成功率はおよそ3割から5割となっているそうです。
Kickstarterでは、今回のように僅かな差でも期限内に目標額へ到達できなかった場合は失敗と見なされ、プロジェクト考案者には1ドルも与えられないシステムが取られています（なおプロジェクトが成功することで初めてユーザーの寄付が実際に行われるため、資金がKickstarterに流れるわけではありません）。
(ソース： Kotaku)
UPDATE(2012/12/3): Kickstarterのシステムに関する文章を最後に加筆しました。
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