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『エコー・ザ・ドルフィン』スタッフによる新作『The Big Blue』のKickstarterが失敗、目標額の8%強にとどまる

ゲーム文化 カルチャー


イルカと大海原の描写で好評を博した『エコー・ザ・ドルフィン』の元スタッフたちによる新作『The Big Blue』がKickstarterで出資を募っていたことは先月お伝えしたとおり。そして4月29日、無情にも未達に終わりました。

目標金額665,000ドル(約6530万円)にたいし、集まったのは55,764ドル/出資者は867名。目標額の1割未満です。財布の紐を緩めたゲーマーは一人頭60ドル以上とおおむねフルプライスくらいは出す腹づもりだった計算になるため、「欲しい人は欲しい」けれども頭数が少なすぎたことになります。

少々野心的過ぎた本プロジェクトですが、まだ完全に終わってしまったわけではありません。『エコー・ザ・ドルフィン』にもたずさわり、本作の音頭を取るEd Annunziata氏はすでにスタジオを立ち上げており、オリジナルの『The Big Blue』をよりコンパクトにした作品を創り上げユーザーに届けるとしています。まだ具体的な時期等は不明なものの、プランBはあるのです。同チームによる、目標を引き下げた新Kickstarterも始まる予定。

『The Big Blue』がどのようなゲームになるのかについて、どうすれば人の心を揺り動かせるのかがじつに困難な課題の1つでした。心の目がひらいていなければ、その内容は伝わりづらいものでしょう。しかし、それらはすべて理解可能なものなのです。

一方で、本作がいかに美しくユニークなものであるかをみなさんに体感していただければ、きっとためらうことなく出資してくださるだろうと確信しています。そして、製作にかかわりたいと感じるようになるでしょう。

新プロジェクトは『The Big Blue』のための前段階として進められる予定。また、チームはVRヘッドセットOculus Riftの開発キットも入手しており、今後のより大きなタイトルで活用することが検討されているようです。

コアなファンが存在する作品のクリエイターによるKickstarterが事実上の惨敗に終わり、クラウドファウンディングを含めたゲーム製作資金集めの難しさをあらためてまざまざと見せつけられた形となりました。本プロジェクトの問題点を分析することは至難ですが、あえて指摘するならば流体の描写が高度化するなか、水をはじめとするグラフィックスの水準が決して現段階としては高いものではなかったこと、製作者自ら述懐していたようにプロトタイプからはどんなゲームなのか伝わりづらかったことなどが挙げられるでしょう。もはや透き通った海と躍動感のあるイルカだけではゲーマーからカネを集めることはできない時代に突入しているのかもしれません。
(ソース: Kickstarter via Polygon)【関連記事】『エコー・ザ・ドルフィン』の精神的後継作『The Big Blue』のKickstarter が始動海中探査ゲーム『UnderCurrent』がVRヘッドセットOculus Riftに対応へ
《Gokubuto.S》

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