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シリーズファンの手による『バットマン:アーカム・ビギンズ』ハンズオン、PS Vita『ブラックゲート』も体験

『バットマン:アーカム・ビギンズ』。国内での発売に向けて期待が高まる中、実際に日本版の最新デモをプレイする機会を得られたので、国内では最速に近いかたちで『アーカム・ビギンズ』の世界を体験してきました。

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海外ではついに10月25日に発売となった“バットマン:アーカム”シリーズの最新作『バットマン:アーカム・ビギンズ(Batman Arkham Origins)』。国内での発売に向けて期待が高まる中、実際に日本版の最新デモをプレイする機会を得られたので、国内では最速に近いかたちで『アーカム・ビギンズ』の世界を体験してきました。

■若きダークナイトの始まりの物語



まずは、『バットマン:アーカム・ビギンズ』のバックグラウンドを簡単に解説していきましょう。本作は“バットマン:アーカム”シリーズの第1作である、『バットマン:アーカム・アサイラム』以前の、バットマンがゴッサム・シティで活動を開始した直後の状況を描いています。

バットマン=ブルース・ウェイン自身は、経験値の少ないまだ未熟な青年でありながら、ゴッサム・シティから悪を根絶するために、街を裏側から支配するギャングの帝王・ブラックマスクに宣戦布告。ブラックマスクも自身の行動を邪魔する謎のヒーローに賞金をかけ、8人の刺客にバットマンを追わせます。

一方、自身の正義のために行動をし続ける正体不明のヒーローの噂を聞いたゴッサム警察も、未だその姿を目撃さえしていないバットマンを逮捕すべく行動を開始。そんな状況の中でのバットマンの戦いが描かれます。

■開発スタジオが変わっても、シリーズの特性は完全に継承



これまでの“バットマン:アーカム”シリーズをプレイしてきたファンにとって、今作に関しては大きな心配ごとがひとつありました。それは、これまでは英国Rocksteadyが開発を行ってきましたが、本作はWB Gamesのモントリオールスタジオが開発を担当すると発表されていたことです。その結果、「ゲーム性やプレイ感覚が変わってしまうのではないか?」という懸念がありました。

前2作をプレイしてきた筆者としてもその点を心配していましたが、プレイ感覚に関しては、前作となんら遜色ないことを断言しておきます。

メインバトルシステムであるフリーフローコンバットの戦略性や爽快感、物陰に身を潜めて敵を倒すステルスバトル、バットマンの魅力とも言えるガジェットを使ったアクションは、旧作の経験者であればほとんど違和感をおぼえることなくプレイすることができます。

フリーフローコンバットは、敵キャラクターからのカウンターを取りながら、連続して攻撃を続けるバットマンらしいアクションを再現したシステムで、本シリーズの最大の魅力ですが、そのプレイ感覚はそのままに攻撃の多様性や戦略性が増強。今回のプレイでは遭遇しなかったものの、これまでのシリーズには存在しなかった、より手強い攻撃や装備を持つ敵キャラクターも現れるとのこと。

その他、メニュー画面などのインターフェース周りでは、前作から異なる部分が多少は存在しますが、“バットマン:アーカム”シリーズのプレイ感を損なうことはないのでご安心を。

■より広大・繊細になったゴッサム・シティ



今回は、物語序盤の2ステージ分をプレイしてきたわけですが、前作から進化したと感じたのは、ゴッサム・シティの作り込み。前作『バットマン:アーカム・シティ』の約2倍になったというマップは、単に広くなったのではなく、各部がより繊細に構築され、橋梁やビルなどの大きさも実在する建築物と同様に感じるサイズ感となっており、オープンワールド的な楽しみがアップしています。

建物の内部に関してもモデリングの精度がアップ。例えば旧作では立ち寄るためだけの場所だったバットマンの秘密基地であるバット・ケイブも、広大な施設となっているなど、原作をよく知るファンも納得させる仕上がりとなっています(ブルース・ウェインの執事であるアルフレッドもキャラクターとして登場するというサービスもあります)

また、警察無線を傍受して行動することで、街のあちこちで発生する犯罪を抑止するというサイドミッションが発生。「ゴッサム・シティから犯罪を無くす」というバットマンの行動理念に連動したものとなっており、バットマンの世界観の構築とゲームシステムの連動は、過去2作以上と言えるでしょう。

■さらに細部まで探れる、進化した捜査モード



バットマンと言えば、ガジェットやアクションがクローズアップされがちだが、彼の真骨頂と言えるのは“探偵”としての行動。バットマンがヴィラン(悪役)から恐れられている理由は、どんな犯罪を行ってもわずかな証拠から的確に犯罪の種を暴いていくところ。

前2作でもしっかり描かれていたバットマンによる捜査モード(今作では捜査ビジョン)は、本作においてさらに進化。ヘルメットに内蔵された「バットコンピューター」によって、現場に残されたわずかな証拠を分析することで、過去にそこで発生した事件の状況が発生した様子をリアルタイムでシミュレーション再現することで、新たな手掛かりを見つけ出すことができます。プレイ時には、破片の配置や倒れているキャラクターの向きなどから、爆発の方向性や威力、爆発の場所をシミュレーションでその当時の動きまでも再現した結果、隠された別の場所に向かうルートが発見された……という流れです。この捜査モードの進化によって、より複雑な事件を、より緻密に解決するアクションアドベンチャー的な側面が強化されているわけです。


■最高峰のアクションアドベンチャーのさらなる進化



約1時間30分のゲームプレイで感じたのは、本作は“バットマン:アーカム”シリーズとして、より細部の精度を上げることでこれまでのシリーズ以上の完成度を求めた“正統進化”を辿った作品ということ。

よりリアルに、より爽快に、そしてより緻密に作り込みことで、前2作でも高かったゲームとしての完成度を、さらなる高みに引き上げる努力が詰まっているところに感心しました。

短時間のプレイでは、サイドミッションやストーリー的な奥深さまでは体感することができませんでしたが、確実に言えることはこれまでのファンならば間違いなく世界に没頭できる作品になっているということ。そして、シリーズの始まりに位置する作品であるがゆえに、ここから“バットマン:アーカム”シリーズを体感し、発売中の前2作を後追いでプレイするのもいいかもしれません。

■同時発売となるPS VITA版『ブラックゲート』も体験



『バットマン:アーカム・ビギンズ』と同日に、PS Vita用として物語のその後を描いた『バットマン:アーカム・ビギンズ ブラックゲート』がリリースされます。こちらも合わせてプレイしてきました。

『バットマン:アーカム・ビギンズ ブラックゲート』は、『アーカム・ビギンズ』本編から2週間後の物語を描いています。アクションアドベンチャーとして基本的なシステムは『アーカム・ビギンズ』のものを簡略化して継承。2.5Dのゲーム画面で、小さい画面でもアクションアドベンチャーとして遜色のないプレイが可能となっています。



『アーカム・ビギンズ』本編が、メインのストーリーだけでなくゴッサム・シティ全体を使った自由度の高いプレイ内容なのにくらべると、『ブラックゲート』はストーリーを重視。ドラマパートはアメコミ原作のようなコミックカットが採用されているので、『アーカム・ビギンズ』本編とは違った雰囲気でゲームの世界に触れることができます。

捜査モードでは、PS VITAならではの、タッチパネルを使って状況を分析が可能で、本編とは違った没入感となっているのもポイントです

『アーカム・ビギンズ』本編を楽しんだ後に、その後日談として語られるキャット・ウーマンとの出会い、そしてその後に発生するブラックゲート刑務所で発生する暴動を鎮圧する物語は、副読本としても最適。シリーズのファンならば、やはり『アーカム・ビギンズ』と合わせてプレイしておきたいところです。
《Etsuko Morihara》
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