大きさはWii Uと同程度で、本体の前面に電源スイッチとUSBポート、背面にUSBポートとHDMI端子、電源コネクタ、イーサネット端子などが配置されています。担当者によれば「コンセプトモデル」とのことですが、549ドルで年末商戦に発売される予定とのことで、スペック的には最終仕様に近いようです。公式サイトでは予約に向けてユーザー登録も受けつけ中です。
形状からゲームPCの性能としてはミッドサイズとなりますが、会場では『ポータル2』などの人気タイトルをストレスなく遊ぶことができました。インディーズゲームで急増中の2Dゲームであれば、まったく問題なくプレイできます。
リビングルームにゲームPCを持ち込むという発想は昔から存在しますが、これまでニッチな存在に留まっていました。ゲームをプレイするには不要な機能が多すぎて、快適さに欠けていたからです。そこでPCという発想を捨てて、「Direct Xを持ち込む」という考え方で初めて成功したのが初代Xboxだったといえるでしょう。結果として家庭用ゲーム機となりましたが・・・。
しかしバルブ社が展開するPCゲーム向けデジタル流通プラットフォームのSteamが世界的な成功を収めたことで、状況が変わりつつあります。Steam自体もLinuxベースのSteam OSを搭載した「Steam Box」のリリースを準備しているほどです(こちらもプロトタイプがGDCで発表されました)。Alienware Alphaもこの波に乗ろうとしています。
Alienware AlphaではHDMI端子でテレビに接続することで、Steamをビッグピクチャーモードモードで起動させ、コントローラを使ってプレイすることを可能にしています。ゲームのダウンロードや購入はSteamから行います。OSはWindows8.1が搭載されていますが、メトロ画面を見ることなく、ゲーム機と同じ感覚で使用することが可能です。
独自コントローラで明後日の操作感を志向するSteam Boxと比べて、既存の高品質なコントローラをそのまま使用するAlienware Alphaの戦略は、ある意味で潔いとも言えます。ブースでは「Steamではコントローラをサポートしたゲームだけで500種類以上もある」と説明がありました。また必要ならUSBマウスやキーボードも使えるといいます。
ブースではRTSやMMORPGなどの用途に、キーボードとマウスが一体化されたUSBデバイスのコンセプトモデルも展示されていました。ビッグピクチャーモード以外の起動も可能で、通常のPCと同じように使用することもできます。今後SteamからSteam OSがリリースされたら、ユーザーが任意にインストールして、完全なSteam Boxマシンにすることも可能とのことです。
このほかWindows8.1ベースなので、EAが運営するORIGINなどのように、他のデジタル流通プラットフォームからゲームを購入し、インストールして遊ぶこともできると説明されました。公式サイトには「アルファには『最初』『始まり』の意味に加えて、星座で最も明るく輝く星の意味もある」と記されています。ゲーム業界という星座での輝きぶりに期待しましょう。
編集部おすすめの記事
特集
PC アクセスランキング
-
「頻出するヌードや性的コンテンツ」タグ解除認められず。Steam版『Brave × Junction』ドイツ/中国/サウジアラビアにて配信制限継続
-
Steamでの提供見送り決定…ウィッシュリスト20万件達成もストアページが突如利用不可になったターン制RPG
-
オープンワールドゾンビサバイバルクラフト『Survive the Nights』Steamにて正式リリース。君はゾンビの襲来からどれだけ生き延びられるか
-
2015年発売のとあるアクションRPG、一瞬で同時プレイヤー数が800倍に。1万人を保ち続ける状況を不審がるゲーマーも
-
「レビューにPCスペック表示すべき」提案に賛否。「ラグい、最悪」判定は推奨スペック未満が原因かも
-
初代プレステ『ゆめにっき』非公式リメイク・デモ版がPCで遊べるように―スマホでもギリ動くブラウザ版リリース
-
「児童の法的に問題のある性的コンテンツ」との判定―『Brave × Junction』スイッチ版北米/欧州リージョンにて配信NG
-
「非常に好評」協力対応中世オープンワールド領地拡大サバクラ『Bellwright』広大な新エリア等追加の大型無料アプデ「Maiden Voyage」12月9日配信―セール開催中
-
『モンハンワイルズ』新たに5件のゲーム改善に対応。★9モンスターのイベントクエスト増加など
-
ストアページが突如利用不可に…Steam版『ブラウンダスト2』リリース予定日を目前にトラブル。運営が原因調査中










