THQ倒産後、ドイツのデベロッパーCrytekがIPを落札した『Homefront』。北朝鮮と韓国の連合軍“大朝鮮連邦(Greater Korea Republic)”による米国侵略の近未来を背景とした、ミリタリーFPSタイトルです。その続編となる『Homefront: The Revolution』が先日発表になり、E3 2014のクローズドルームにて開発者のプレゼンテーションおよびデモプレイを見ることができました。Crytekの手腕によって、どのような作品へと変貌を遂げたのでしょうか。
言うまでもなく、CryENGINEを採用している『Homefront: The Revolution』。サンフランシスコをはじめとする米国西海岸が戦場だった前作に変わって、今作は東海岸の大都市のひとつであるフィラデルフィアが舞台。天候や昼夜の変化があり、街並みを再現した美しいエンバイロメントが印象的。時代設定は2029年で、フィラデルフィアは大朝鮮連邦が送り込む朝鮮人民軍の厳しい監視下に置かれており、主人公Ethan Gradyはレジスタンスの一員として反乱を起こすことになります。
Crytekは今作のゲームプレイが、潜入や奇襲、破壊活動などの撹乱攻撃を行う“ゲリラ戦術”に重点をおいていると説明しました。主人公はナノスーツを着た強化兵士ではなく生身の人間です。ステージには朝鮮人民兵や監視カメラ、飛行監視ドローンが至る所に配備されており、敵に見つからないよう慎重な行動が求められるのです。
デモで披露されたのは、Ethan Gradyがレジスタンスの隠れ家から出発し、廃屋内や地下を通って、厳重警備された敵の施設に爆弾を仕掛けるというミッション。主人公はスマホ型デバイスを所持していて、GPSマップで周囲の状況を把握、敵や監視機器をマーキング、カメラで撮影、各種情報を確認したりと、ステルスプレイに欠かせない重要な用途を持ちます。
Ethanはマップ上で様々な物をスカベンジすることが可能。武器や弾薬だけでなく、アイテムクラフティング用の素材も存在するようで、『Crysis』シリーズでおなじみの武器アタッチメントシステムも確認できました。デモミッションのラストは、Ethanがラジコンカーに爆薬を設置、それをスマホ画面で操縦し、敵施設内に潜り込んで起爆させるというシーンが展開します。
なお、前作『Homefront』では、領土侵攻や搭乗兵器をフィーチャーした大規模なマルチプレイモードが用意されていました。今作のマルチプレイがどのようなものになっているのか、今後の発表が待たれます。
『Homefront: The Revolution』は、Windows、Mac OS X、Linux、PlayStation 4、Xbox Oneをプラットフォームに海外で2015年発売予定です。
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