■頭の形状から顔の骨格までを自由に造形
顔の形はあらかじめ用意された多数の選択肢から好きなものをピックアップ。その後、額や頬骨、鼻筋や顎、あらゆるパーツを気の済むまで細かに調整できます。前作のようなスクロールバーによる数値調整ではなく、各部位を左クリックしたまま任意の方向にドラッグすることによって、今作からはより感覚的な造形が可能になりました。
まず、頭部の形状を確認しやすいように髪を除去してスキンヘッドに。詳細編集モードに切り替えればスクリーンからはみ出すギリギリまで拡大できるので、鏡とにらめっこしながらあらゆる角度から微調整を繰り返しました。肌の色や瞳のバリエーションは様々な人種に対応。青や緑のスキンカラーまで用意されているので、ナメック星人やカイワレマンを作成することも可能です。
次に、髪型をショート、ミドル、ロングに分かれたスタイルリストから選択。ヘアカラーを調整しました。ヘアスタイルの作成や微調整はできませんが、幸いにも筆者の髪型は単純なセンター分けロングストレートなので用意されたリストにぴったりなものが見つかりました。さらに、女性シムの作成ではアイメイクやチーク、リップカラーといったメイクアップも調整可能です。戦化粧を施せるフェイスペイントも欲しいところ。
■体格は部位のサイズから筋肉量まで思いのまま
シムの体格も、用意されたサンプルの中から完成形に近いものをチョイス。部位ごとに微調整を施すことができます。バスト、ウエスト、ヒップのサイズはもちろんのこと、四股の太さや肩幅、足のサイズにいたるまで思いのままに変更可能。これらに関しても頭部同様の直感的な操作ですが、スリーサイズや肩幅、足のサイズに関してはより忠実に再現するために数値による設定が欲しいと感じました。
ダンベルのシンボルで示されるメーターを上下させれば全身の筋肉量もコントロールできます。さらにその隣のメーターで体脂肪率を変更。ぽっちゃり体系に近づけるほど腹筋の割れ目は隠れ、痩せ型にするほどあばらの骨が目立っていくのが確認できます。ちなみに、胸を上げることはできましたが、寄せることはできませんでした。
■色彩豊富な衣類にはテーマ別のスタイルセットも
洋服の着せ替えはカラーバリエーションがとても豊富。集中して地味な作業を続けた頭部と身体の造形から一転、終始心が躍りました。デニムベースに白基調のアメカジファッションが好きな筆者はジャケットとロングブーツをピックアップ。現実なら即買取りたいほどお気に入りのものが見つかりました。下着の柄を変更できないのが惜しいところ。
ハットにメガネ、ネックレスやイヤリングといったアクセサリーを装備すれば、あなただけのシムが完成。残念ながら複数のレイヤーを活用して重ね着を楽しむことはできませんが、ツーピースによる組み合わせのほかに、ワンピースやドレスも多数揃っているので目移りしてしまいます。さらに、テーマに沿ったスタイルも用意されており、衣装と化粧がセットになっています。下の例は普段着カテゴリーから黒基調の「Rock Angel」。
■歩き方から趣味嗜好までユニークな個性を設定
外見以外でシムの個性を引き立てるのは、声の種類や歩き方に加えて、願望(Aspiration)と特質(Trait)です。年齢の設定項目もありますが、デモ版では若年成人のみに固定されています。ボイス設定はタイプとトーンの組み合わせで選択。抑揚などが異なる3タイプからベースを選択し、メーターで高低を調整します。歩き方の種類も豊富。肩で風を切るドヤ顔歩きからモデルウォーク、通報されそうな怪しい動きまで揃っています。
願望と特質はシムの人格の柱となる行動指針で、生涯に影響を及ぼす重要なステータス。願望は10種類のカテゴリーから1つを、特質は感情や趣味といった4つのカテゴリーから任意の組み合わせで3つを選択可能です。高代謝率で燃費の悪い脳筋著者は運動カテゴリーの願望、ボディービルダーをチョイス。特質は全て感情に特化させ、その内1つはキレやすい性格「Hot-Headed」です。一触即発ゾンビキラーが見事に完成しました。
完成したシムをギャラリーとフェイスブックでシェアしたら終了。「The Sims 4 Create A Sim Demo」でプレイ可能なのはここまでです。しかし、表情豊かなシムは、様々な角度から眺めたり衣装を着せ替えさせたりするだけでも愉快な時間を提供してくれました。
作成したシムをバーチャルライフに投入できる製品版『The Sims 4(ザ・シムズ4)』は、Originでのダウンロード販売で、海外版が9月2日、国内版が9月4日のリリースを予定。国内価格は、デジタルデラックス版が7,600円、限定版が6,600円です。秋の訪れに心躍ります。
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