来春発売予定となるカプコンの大作格闘ゲーム『ストリートファイターV（Street Fighter V）』。今回で通算3度目となる本作のPC版クローズドβテストに参加する事が出来たので、そのインプレッションをお届けします。
今作では、リュウ、ケン、春麗といったアイコニックな定番ファイターに加えて、レインボー・ミカ、ナッシュなどのZEROシリーズファンには懐かしいキャラクターの参戦も発表されています。今回のベータテストでは、完全新規ファイターとなるララが解禁となっていたので、彼女のプレイフィールを中心に、新たなオンライン機能CFN（カプコン・ファイターズ・ネットワーク）にも触れたインプレッションをお届けします。
ゲームのメインメニュー。インターフェイスもこれまでと違った雰囲気に。ブラジリアンスタイルの新キャラ「ララ」を初プレイ
12月18日の夕刻からテストサーバーが解禁され、3日間のテスト日程が進むにつれ、徐々にプレイアブルキャラクターが追加されていくといった本作ではお馴染みのテスト方式。初日の第一陣キャラクターでララが用意されていたので、早速プレイしてみました。
ララはマツダ流なるブラジリアン柔術を操るキャラクターで、各種投げ技や、ハイスピードなステップと中断攻撃を繰り出すVスキル「ボルディーライン」を駆使するファイターです。完全新規キャラで、その美しい容姿もあってか、ネットワーク対戦におけるララの使用率はかなり高く、ユーザーからの関心も非常に高い事が伺えました。
ララの基本的な必殺技は投げ技が中心ですが、「ザンギエフ」のように完全なる近距離特化ではなく、操作感は前作の「アベル」に近く、遠距離からの突進攻撃を始動にそこから投げに派生させるといった戦い方がメイン。
加えて、その場に一定時間電撃を発生させる置き技「スパークショウ」や、ターゲットコンボに近い「ツイストバレッジ」を駆使しながら相手を翻弄させるテクニカルな立ち回りが要求されそうなキャラクターです。
自身のプレイスタイルを細かく研究できる新システム「CFN」
本作から初めて導入されたオンラインシステム「CFN」は、ビジュアル的にも見ていて楽しめる他、自分のプレイスタイルを研究する材料としてかなり使えそう。アーケードにおいてはネシカやゲームカード対応タイトルで戦績を確認できるタイトルも多いですが、本作ではより細かく自分の動きや世界各国のプレイヤーの状況を確認できるのが強み。
まずは自分のホームグラウンドとなる地域を設定。まだクローズドベータ段階なので詳細なデータは反映されていませんでしたが、過去100戦の対戦結果と全試合の累計に基づいて、立ち攻撃、しゃがみ攻撃、空中攻撃、必殺技など非常に細かく細分された項目ごとの記録をパーセンテージで表示する事が可能に。
攻撃ヒット数、ガード数に加えて、自分の立ち回りがどういった傾向なのかを示す「プレイスタイル」も確認可能
CFNのトップ画面では全世界のアクティブユーザーが可視化されています。他プレイヤーとのライバル設定も行え、自身のプレイスタイルとより比較しやすくする機能も充実していました。前作のようにただ戦績を確認できるオマケ機能ではなく、かなり本気で取り込んでいるシステムであることも伺る内容です。
ネットワーク周りのインフラは改善の兆しか
今回のテストでは、特に前回のベータまで頻発していたネットワーク周りの不具合も少し落ち着いてきた印象。期間中ランクマッチを中心にプレイをしていましたが、国内ユーザーであれば試合中特に大きなラグを感じる事無く快適にプレイする事が出来ました。
ネットプレイの仕様が大きく変更されていて、マッチング後のキャラ選択画面が廃止。
代わりに、予め「お気に入りキャラクター」として設定したキャラクターで即試合が始まります。
休日となる土日の日中にサーバに繋がりにくく、プレイできない状況が続いたり、試合前のローディングにやや時間がかかる場面があったりと、問題を抱えた部分が多いものの、前回までのベータに比べて試合さえ始まってしまえば概ね快適にプレイ出来たので、オンライン環境の調整も着々と進行している様子です。
『ストリートファイターV』は2016年2月18日にPS4/PCを対象にリリース予定。Game*Sparkではプロデューサー小野義徳氏のインタビューも実施しているので、あわせてご覧ください。
