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【特集】『Half-Life 3』『Half-Life 2: Episode 3』はいつか発売されるのか―これまでの情報・噂まとめ

2007年にリリースされた『Half-Life 2: Episode 2』以降、続章/続編の発売が待ち望まれるValveの『Half-Life 2: Episode 3』及び『Half-Life 3』。様々な報道で伝えられている『Half-Life 2』の続編の情報をひとまとめにしてお伝えします。

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2007年にリリースされた『Half-Life 2: Episode 2』以降、続章/続編の発売が待ち望まれるValveの『 Half-Life 2: Episode 3 』及び『 Half-Life 3 』。ここでは、様々な報道からその存在が伝えられている『Half-Life 2』の続編の情報をひとまとめにしてお伝えします。

■『Half-Life 2』のあらすじ

『Half-Life 2: Episode 2』は、『Team Fortress 2』と『Portal』の3作品セットとして(『Half-Life 2』と『Half-Life 2: Episode 1』も、当時所有していないユーザーに向けて同梱されたため実質5作品収録)2007年10月9日に発売された、『Half-Life 2: The Orange Box』に収録されていたタイトルでした。


本元となる2004年11月17日に発売された『Half-Life 2』は、当時として様々なオブジェクトに干渉/破壊できるSourceエンジンと、リアルな物理演算からゲームそのもののレベルを大きく引き上げたことで評価されたタイトルです。2004年前後は物理エンジンを実装し、物体と干渉する(爆風や破片のリアルな落下表現など)要素や更なるライディング(HDR)や影描写、テクスチャー処理がFPSを中心に大きくフィーチャーされていた時代です。同じく2004年に発売されたCrytekの『Far Cry』やid Softwareの『DOOM3』が当時の3大FPSとして挙げられています。


『Half-Life 2』のあらすじは、初代『Half-Life』にてブラックメサ研究所と繋がってしまった異次元XEN(ゼンと読む)での戦いを収束されたMIT卒の物理学者ゴードン・フリーマンが、宇宙支配を目論むコンバイン帝国が支配する東欧のCity 17にG-Manによって投入され、かつての仲間たちと共にコンバインへの反乱を成し遂げるというものです。『Episode 1』では、無印でブリーン博士諸共コンバインのポータルを破壊し大爆発の危険性があるCity 17から、ゴードンとアレックスが脱出手段を模索する物語でした。



『Episode 2』では、命からがら脱出したゴードンとアリックスが遠方へと脱出したイーライ博士や警備員のバーニィ、クライナー博士と合流するため山を越えレジスタンスなどの協力を得て目的地へとたどり着く物語でした。物語は衝撃的な結末を迎えると共に同社のパズルシューター『Portal』との繋がりがあることから、続章である『Episode 3』への期待が高まっていましたが、結局のところ現在でも『EP3』及び『HL3』はリリースされていません。

『HL2: EP2』発表当初のトレイラー。話の大筋は同じだが一部シーンが異なる

そもそも『Half-Life 2』の続編がエピソード方式を採用した背景には開発期間を短縮し(『Half-Life 2』の開発には、度重なる延期に加えハッカーによるValve本社への開発データリーク騒ぎから1年延期している)、ユーザーの元へ短期間に物語をリリースできるという目標がありましたが、実際には当初の目論みが外れてしまい『HL2: EP1』の時点で延期を繰り返してしまっています(今でこそTelltale Gamesなどがエピソディック形式での安定した供給方法を確立しているが、初期のエピソディック形式での配信を採用した『Sin Episodes』は続章の開発が頓挫してしまっている)。

■『Half-Life 2: Episode 3』として伝えられていた情報

『Half-Life 2: Episode 2』の続章となる『Episode 3』の開発は、2008年7月にAdvisorと名前が付けられたイラストが公開されており、フリーマン博士とコンバインのアドバイザーと対峙する様子が描かれていました。


『EP3』の細かなストーリーなどは公開されていませんが、技術的にはValveが手話のアニメーション技術の導入を検討する他にも、次回作にプレイヤーを心から怖がらせる必要があると言及され、将来の作品において主人公のゴードン・フリーマンは無口であることも加えられていました。

2010年には『Half-Life』と世界観を共有するパズルシューター続編の『Portal 2』が発表されますが、依然として『EP3』の情報が伝えられておらず、2011年の『Dota 2』や2012年の『Counter-Strike: Global Offensive』で薄っすらと存在を示唆するファイルが発見されていたのみです。さらに2012年6月には、『HL2: EP3』と見られる30点以上のコンセプトアートがリークされると共に、その後の『EP3』に関する情報はほぼ途絶えてしまっています。



■現在までの動向と正式発表の可能性

Valveは、2012年からゲーミングに特化したLinuxベースの自社開発OS『Steam OS』とハードウェア『Steam Box』の制作を開始。それ以降『Dota 2』を中心に添えて開発を進めますが、それ以外のタイトル『Left 4 Dead 3』や『Portal 3』などの新情報はないまま進展はありません。


Valveスタッフが着ていたというTシャツ

2011年後半から2012年までは『EP3』ではなく『Half-Life 3』としての情報が出回り始め、Valveに近い信頼できる情報筋からRPG要素の入ったオープンワールドとなるという噂や、開発スケジュールが混乱を極めているという情報が伝えられています。他のも2011年末にはValveのスタッフが着ていたという『Half-Life 3』のTシャツや、2012年に『Garry's Mod』の開発者で知られるGarry Newman氏宛に送られたTシャツなどがありますが、結局のところ音沙汰なく過ぎてしまっています。


Garry Newman氏宛に送られたTシャツ

他にも2013年には『スターウォーズ/フォースの覚醒』などの監督で知られるJ・J・エイブラムス監督とValveが協力し、『Half-Life』や『Portal』をベースとした映画プロジェクトを実施すると発表されています。同年は主にSteam MachineなどのハードウェアやSteam関連の新機能などが伝えられたのみで『HL3』の新情報はありません。しかし2014年には初代『Counter-Strike』の開発者が在籍中のValveで『HL3』と『L4D』新作を見かけたと発言しています。

2015年には『HL3』がリリースされないという噂をValveのデザイナーMarc Laidlaw氏が否定。さらにValveの脚本家であるChet Faliszek氏が、「『HL3』はVRゲームになるのか?」という質問で、『HL3』自体を否定せず「VRゲームにならない」発現したことから小さな情報ではありますが、何らかの動きがあることは確かなようです。

2015年12月に非公式データベースSteamDBから、多数の国産タイトルのPC版と共に『Half-Life 3』が登録されていることが確認。PC版『地球防衛軍4.1』や『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』が実際にリリースされたことから興味深いデータと言えます。また海外での噂ですが『Left 4 Dead 3』の開発に取り組むため『Half-Life 3』の開発を一時中断したとも伝えられています。

さらに2016年2月にはValveとHTCの共同開発によるVRデバイス「HTC Vive」の動作テストアプリ内部から『HL3』と『L4D3』を示唆するファイルが発見され、内部が刷新された“Dog”などのキャラクターモデルが披露されています。またゲームとは直接関係ありませんが2016年3月にはJ・J・エイブラムス監督から『Half-Life』と『Portal』の映画化も進行していると伝えられているため、『HL3』と合わせて注目しておきたいと言えるでしょう。

発見された新Dogのイメージ

現在までの情報からValveにて何らかの動きが伝えられているものの、未だに正式発表もされていない新作『Half-Life』。Steam MachineやVRデバイス関係が正式リリースを迎え一段落したことから、『L4D3』と共に『HL3』の名前を挙がることを考慮すると今後も注意深くValveの動向に注目する必要があります。

■Source 2 Engineについて

『Half-Life 2』は、当時で最新のゲームエンジンSource Engineを採用し、フォトリアルなグラフィックと物理エンジンを表現したことから高い評価を得ていました。2015年に発表されたSource Egnineの新バージョンとなる「Source 2 Enigne」は、今後の『Half-Life』の中核とかもしれないエンジンです。『Half-Life 3』の動向と共に発表までの情報や特徴をまとめてみましょう。

Source Engineの新バージョンが噂されたのが2010年で、当時は『Half-Life 3』の映像が公開されるかもしれないという噂もありました。2011年には、Source Engine 2について現在は計画されていないとGabe Newell氏が否定していましたが、2012年8月にはSourceエンジンの3D映像編集ツールSource Filmmakerのスクリプトファイルから“Source 2”という単語が発見されています。

2013年2月には元Valveスタッフの職歴よりSource Engine 2についてが記載され、同年8月にはValveのオフィスで撮影された写真から『Left 4 Dead 3』とSource Engine 2についての表記が発見されています。2014年には『Dota 2』の公式Modツールから“Source 2” というフォルダが確認。2015年3月のGDCには、Steam LinkやVRと共についに新エンジンSource 2 Engineが発表されました。

Source 2 Engineは、『Dota 2 Reborn』に採用されており、VRデバイスや64bitクライアント、DirectX 11、そしてVulkan APIにも対応し、オーディオやレンダリングが改良され旧世代のPCでもパフォーマンスが発揮出来るようになっています。

この新エンジンが将来的に新作に採用されるのかはわかりませんが、Source Engine採用の『Counter-Strike: Source』が『Half-Life 2』よりも先に正式リリースされたことから、今後登場する可能性がないとも言い切れません。

■関連記事まとめ


※本記事は正式発表や新しい情報が見つかり次第、随時アップデートしていく予定です。
《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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