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『ハースストーン』デザイナーにインタビュー「仁義なきガジェッツァン」で一体何が起こるのか

『ハースストーン』デザイナーにインタビュー「仁義なきガジェッツァン」で一体何が起こるのか

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『ハースストーン』デザイナーにインタビュー「仁義なきガジェッツァン」で一体何が起こるのか
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BlizzCon 2016のオープニングセレモニーで大々的に正式発表された、『Hearthstone(ハースストーン)』の新たな拡張「Mean Streets of Gadgetzan(仁義なきガジェッツァン)」。3つの犯罪ファミリーを軸とした世界設定、さらにはデッキ構築の可能性を広げるマルチクラスカードの存在など、ユニークなデザインのカードセットです。BlizzCon会場にて、開発デザイナーへのグループインタビューが行われたので、気になる新要素から今後の対戦環境についてまで、様々な質問をぶつけてきました。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

――まずはお二人の自己紹介をお願いします。

Matt Place: Matt Placeです。ハースストーン開発チームのシニアデザイナーです。カードゲームやTCGは、私が長年デザインに携わっている情熱そのものです。『ハースストーン』以前には、『World of Warcraft』のTCGや、『マジック・ザ・ギャザリング』の制作に関わっていました。

Ben Thompson: Ben Thompsonです。アートディレクターを担当しています。私は『ハースストーン』開発初期、まだチームが5人だった頃にジョインしたので、本当に長くゲームに関わっています。Mattと同じく、かつては『World of Warcraft』TCGの制作もしていましたし、それより前は、約10年間『マジック』のアートデザインをしていました。テーブルトークの『Dungeons & Dragons』をはじめ、学校を卒業してからはゲームの仕事一筋です。


――今回の拡張のテーマである「Gadgetzan」は、どのような経緯で決まったのでしょうか?

Ben Thompson: 「仁義なきガジェッツァン」は、昔から『World of Warcraft』を遊んでいるプレイヤーにとって懐かしい場所をただ再現するだけという今までのやり方を変えて、新しいプレイヤーにとっても新鮮な世界観になるように、可能な限り新しい要素を加えて面白くしているという意味で、重要な存在です。一新された「ガジェッツァン」の舞台では、「Grimy Goons(グライミー・グーンズ)」、「Kabal(カバール)」、「Jade Lotus(翡翠蓮)」と呼ばれる三つの犯罪ファミリーが争っているという設定で、それぞれ3つのクラスが勢力として関連付けられています。

――「ガジェッツァン」のような、既存の世界観をデザインするにあたって、意識していること、注意していることは?

Ben Thompson: 「ガジェッツァン」を一新するにあたって、まず3つの犯罪ファミリーの設定を作り上げて、あとは全く新しいキャラクターやアゼロスの世界から既存のキャラクターを次々と追加していき、それぞれがどのファミリーに適しているかを決めました。

――3つの犯罪ファミリーを基にしたマルチクラスカードが存在するということですが、「仁義なきガジェッツァン」で新たに追加されるシステムやカード能力はありますか?

Matt Place: デザインや世界観という部分では、合計132枚もの新カードが追加されるので、3つの犯罪ファミリーの枠に収まらない、多彩な派閥や個性をもったキャラクターが登場します。

Ben Thompson: やはりマルチクラスカードの存在が象徴的です。これまで、自分のクラスカードとニュートラルカードだけがデッキに使用できましたが、新たに犯罪ファミリーのマルチクラスカードも含められるので楽しみが増え、それ自体が新しいシステムだと言えます。


――クラーケン年が終わって、「グランド・トーナメント」や「ブラックロック・マウンテン」が消えた後、スタンダード環境にどのような変化が起こると予想しますか?

Matt Place: 何が起こるかはすべて想定の範囲内です(笑)。というのは半分冗談ですが、例えば「ナクスラーマス」が環境が消えた時、断末魔の効果を持つカードが一気に減って、大きな変化が起こりました。開発チームはそうしたメタの変化をもちろん予測してカードデザインやバランス調整を行っています。

――プリーストクラスが現在の対戦環境ではあまり強くなく、プレイヤーから不満の声もあがっているようですが、「仁義なきガジェッツァン」で改善を見込めるでしょうか?

Ben Thompson: それはまさに「仁義なきガジェッツァン」で注力している部分です。我々は単に良いカードを追加するだけでなく、既存のデッキを強化するようなものや、そのクラスに新しいデッキコンセプトを生み出すようなカードデザインを心がけています。また、プリーストの本来のコンセプトのひとつである、「相手のものを奪う」能力も強調されています。

――一方で、シャーマンやウォリアーがスタンダード環境を支配している現状については、何か対策を考えていますか。

Matt Place: バランスチームがいますので、各クラスの調整は常に行っています。中でもシャーマンについては、「仁義なきガジェッツァン」で「Jade Lotus(翡翠蓮)」ファミリーのカードが使えるようになり、全く新しいプレイスタイルやデッキをプレイヤーが見つけ出すのが楽しみです。「Jade Lotus」に所属するローグやウォリアーにも同じことが言えますね。


――一BlizzConのステージで披露された新レジェンダリーカードの「Kazakus」は、その場で新しいSpellを合成するというユニークな能力を持っていましたが、「仁義なきガジェッツァン」で他にもクレイジーな能力のカードは加わるでしょうか?

Ben Thompson: 3つの犯罪ファミリーには、マルチクラスカードに加え、各1枚のレジェンダリーボスカードが用意されているので、楽しみにしていてください。

――一本日はありがとうございました。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

新拡張カードセット「仁義なきガジェッツァン」は、Windows/Mac/iOS/Androidを対象に、2016年中に配信予定。すでに国内向けにも発表済みで、$49.99米ドルの50パックバンドルが先行販売されています。
《Rio Tani》
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