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謎解き要素もあるローグライクACT『BELOW』プレイレポート!美しくも不気味な孤島の地下ダンジョンを探索

謎に満ちた孤島の地下ダンジョンを探索するサバイバル&クラフト要素有りのローグライクアクションゲーム『BELOW』のプレイレポートをお届けします。

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謎解き要素もあるローグライクACT『BELOW』プレイレポート!美しくも不気味な孤島の地下ダンジョンを探索
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謎に満ちた孤島の地下ダンジョンを探索するサバイバル&クラフト要素有りのローグライクアクションゲーム『BELOW』のプレイレポートをお届けします。

本作はCapybara Gamesによって、12月15日(日本時間。現地時間は14日)にSteamと海外のXbox Oneで配信されました。Capybara Gamesはアドベンチャーゲーム『スキタイのムスメ(Superbrothers: Sword & Sworcery EP)』やアクションゲーム『Super Time Force Ultra』など、美しいドット絵調グラフィックのゲームで人気を博したカナダのインディーデベロッパー。本作においてもその独特なグラフィックは健在です。

本作が初めて発表されたのは2013年のE3。実に5年の歳月を経てリリースされた作品です。当初はXbox One専用ゲームでしたが、2014年にはSteamでの配信も決定。リリースは2015年の予定になっていました。しかしそののち配信が2016年夏に延び、そして2016年も……と延期を繰り返してきたため、Capybara Gamesのファンにしてみれば、文字通り「長年待たされて」やっとプレイできるといったゲームです。

『BELOW』のトレイラー

本作の内容ですが、サバイバルやクラフト要素のあるダンジョン探索型ローグライクアクションゲームです。『BELOW』(「下」の意味)というタイトルが示すように、孤島の地下にあるダンジョンを探索していきます。「探索型ローグライクアクション」と聞くと『Risk of Rain』や『The Binding of Isaac』、『Crypt of the NecroDancer』、『Legend of Dungeon』、『Rogue Legacy』など、難易度の高いゲームが多い印象です。しかも本作は、以前プレイレポートをした『Don't Starve』のように飢えや渇きといったサバイバル要素まであり、「死」がどこにでも待ち受けています。はたして筆者の腕で歯が立つのか。かなり不安ですが、さっそくプレイしていきましょう。

謎の孤島に放り出される主人公


船で孤島にたどり着いた主人公

ゲームが始まり、主人公が船で謎の孤島に漂着します。名前がないので「ゲムスパ」と名付けておきましょう。ゲムスパがなぜ船に乗っていたのか、そもそもこの孤島は何なのか、いっさい説明がないのが不気味です。『スキタイのムスメ』は明るいトーンですが、本作は画面の暗さも手伝って、かなりダークなイメージをプレイヤーにあたえます。

今回はXboxコントローラで操作。基本動作としては、RTで攻撃、LTで防御、RBでダッシュ。空間の広さを演出するためか、キャラクターは小さめに描かれています。風で草が揺れたり、草地の上を移動すると草が倒れるなど、芸の細かいグラフィックを見せてくれます。


何に使うのかわからないアイテムを拾いつつ、孤島のあちこちを歩きまわるゲムスパ。こういう手探り感のあるゲームはいいですね。ゲームの目的は地下ダンジョンの探索なので、まずは地下への入り口を見つけることです。

孤島西側へ進むと、岩でできた塔のようなものがありました。「?」と表示されるだけで、中に入れません。なにかアイテムが必要のようです。今は何もできそうにないので後回しにしておきます。


なかなか地下への入り口が見つからず、あたりをさまようこと十数分。やっとのことで孤島東側の高台に、それっぽいものを見つけました。大きな岩の割れ目から地下へ行けそうです。

地下ダンジョンへ突入!


地下ダンジョンへ突入する主人公

岩の割れ目から中に入ると、大きな扉がありました。LBを押してランタンを使うよう指示が出てきます。ランタンの光を扉にしばらく向けると、扉は音を立てて開きました。その先には地下へ伸びる長い階段が。孤島の地下探検が始まります。


長い階段を下り、落ち着けそうな場所にたどり着きました。キャンプ跡があったので、近づいてAボタンを押すと点火。ここで食事が作れそうです。また画面右側の水溜まりでは水を飲むこともできます。このゲームには飢えや渇きがあり、ゲムスパは水を飲んだことで渇きが癒されました。さらに下へ進んでいきましょう。


ちなみにクラフトですが、Yボタンを押すとインベントリ画面が表示されます。ここから素材を3つ選べば制作できます。1つ選ぶと、クラフトに必要な残りの素材がハイライト表示されるので、レシピ探しは不要。飢えや渇きは画面左上に表示されています。ゲムスパはだいぶおなかが空いているため、何か食べ物を探さなくてはなりません。

突然の死



ゲムスパはキャンプ地を後にし、下へと進んでいきます。すると「1」という表示が。ここからやっと地下ダンジョン1階のようです。ゲームもここからが本番。敵も出てくるようなので、気を引き締めていきます。

地下1階クリアから地下2階での即死トラップまで

敵を倒しつつどんどん奥へと進んでいきます。敵撃破時に宝石のようなものをドロップしますが、これがこの世界の通貨のようです。とりあえず「宝石」と呼びます。やがて石でできたハッチのようなものを見つけました。近づくと、下へ伸びる階段に変形。『風来のシレン』などのダンジョン探索型ローグライクと同じで、階段を見つけて下の階層へ下りていくシステムです。

地下1階を後にして、長い階段を下りていくゲムスパ。下まで降り、画面が切り替わると「2」の表示が出てきました。ここから地下2階。ダンジョンは「中間地点」と「探索階層」が繰り返される構造のようです。地下2階を進んでいくと、突然地面のプレートからトゲのようなものが突き出てきて即死!……えっ?


画面暗転後、また船に乗って孤島に漂着するゲムスパの姿が……。死んで最初に戻されたようです。床が赤く光っているから、宝石でも取れるのかと思ってしまいました。初見じゃわかりませんね。まあ、ローグライクですし、死んで覚えろということでしょう。気を引き締めて2周目行きます。

ゲムスパ、2周目の戦い



2周目開始。アイテムの引き継ぎはいっさいなく、完全にやり直し状態です。孤島の表面をしばらく探索しましたが、マップに変化はないようです。ただ地下への入り口にあった扉が、今回はなくなっています。すでに開けたからでしょうか。


地下もマップが同じようです。やがて地下2階へつながる階段にたどり着きました。1周目は石のハッチがありましたが、今回はすでに階段状態に変形しています。一度通ったところはその状態が保存されるようです。


地下2階を進み、先程即死させられたトゲ床に到着。どこかの冒険者がひっかかっています。というかゲムスパの死体ですね。Aボタンで調べてみたら、なんとアイテム回収可能!完全に一からやり直しというわけではなく、救済措置がありました。


やたらと多いトゲ床の即死トラップを避けながら、地下3階へつながる石のハッチを発見。しかし鍵がないので開きません。他の場所を探索しましょう。ちなみにBackボタンを押せば簡易マップが表示されます。

思ったよりも周囲が暗く、松明も尽きてしまい、ちょっとピンチな状況のゲムスパ。とにかくこのまま探索を続けます……と思ったら、草むらに隠れていた床トゲを踏んでしまってまた即死。暗くてまったく気付きませんでした。やはり明かりが必要です。

そして3度目のトライ!



死にながらも知識と経験を着実に増やしていくゲムスパ。地下2階を探索していると、どこかの海岸へ出ました。ずっと暗くて狭いところにいたため、この解放感は心地いいものがあります。


実は泳ぐことのできたゲムスパ。海に入って北へと泳いでいくと、たくさんの沈没船の残骸に遭遇しました。立ち並んでいるのは電柱ではなく船のマスト。いったい何なのでしょうか。『スキタイのムスメ』と違って、ここまでいっさいセリフも説明もありません。状況から推測するしかなさそうです。


海岸の西側にキャンプ地を発見。キャンプ地では料理をする以外にも、宝石25個を支払うことで、死んでやり直したときに任意のキャンプ地からここへワープすることができます。地下2階ぐらいなら支払う必要もないと思いますが、ある程度深く潜ったら保険として払っておいたほうがいいかもしれません。


鍵を見つけ、地下2階の石のハッチを開けることができました。地下3階までの中間地点にキャンプ地があったので、料理をして空腹を回復します。しかしこの中間地点には、地下へ行くための階段が見当たりません。ここで謎解きです。最初の難関と言えるところでしょう。果たして地下3階には何が待ち構えているのか、そしてゲムスパは孤島の謎を解き明かせるのか。ここから先は自分の目で確かめてみてください。

ADV要素のあるサバイバルローグライク


本作は即死トラップなどもあり、死にやすいゲームです。ただ死体からアイテム回収が可能ですし、一度突破した階層の扉は死んだ後も開いたままになっています。また宝石を支払えば次回そのキャンプ地までワープもできます。苦労がまったく無駄になってしまうシステムではないため、ローグライク初心者でも何とかなる気はします。また本作に日本語はありませんが、基本的にテキスト自体がほとんどないので、アイテム名が分かれば十分プレイできるかと思います。

地下2階の海岸でリフトを起動させ、地表へ戻ったゲムスパ。死んだ後もコスト無しで海岸に戻ることができます

本作はローグライクには違いないのですが、舞台となる孤島が謎に包まれており、それを解き明かしていくという『スキタイのムスメ』のようなアドベンチャー要素も前面に押し出されています。ただ単に地下ダンジョンをどんどん潜っていけばいいというわけではなく、先への進むための謎を解かなくてはならない場面も多く、一度行った場所にまた戻って探索する必要も出てきます。純粋なローグライクを求めるユーザーに対してはこのあたりで評価が分かれそうですが、謎解き要素のあるローグライクを求めているのであれば、本作はうってつけのゲームかと思います。

製品情報


《渡辺仙州》

歴史・シミュ・ボドゲ好き 渡辺仙州

主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。

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