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交通輸送シム『Transport Services』プレイレポート!線路や道路をつなげて町を発展させよう

駅やバス停、空港などの交通機関を設置し、線路や道路をつなげるトランスポートシミュレーションゲーム『Transport Services』のプレイレポートをお届けします。

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駅やバス停、空港などの交通機関を設置し、線路や道路をつなげていくトランスポートシミュレーションゲーム『Transport Services』のプレイレポートをお届けします。

本作はインディーデベロッパーHammer Gamesによって、1月24日に早期アクセス版が配信されました。本作の前身となるカジュアルゲーム『Runaway Train』が2017年にSteamで配信されていますが、その内容は、暴走した列車を衝突させないようノンストップで線路を敷いていくアクションストラテジー。グラフィックは似ていますが完全に別物で、本作は時間を止めることのできる交通輸送シミュレーションゲームです。

『Transport Services』のトレイラー

本作の目的は、駅やバス停、空港などを設置し、線路や道路を敷いて町を発展させていくこと。見た感じだと『A列車で行こう』シリーズや『Cities in Motion』シリーズっぽいのですが、実際のところはどうなのでしょうか。さっそくプレイして行きましょう。

いきなり手詰まりに



ゲームの難易度、町の名前、森や山の密度などを決定した後にゲームスタート。ランダムマップとのことですが、ほぼ何もないようなところに小さな町がポツリと存在するというシンプルさです。ちなみに町の名前は「ゲムスパタウン」に設定。ゲーム自体はリアルタイムで、画面右下で停止や早送りもできます。

ゲームコマンドもシンプルな感じで左下にまとまっています。左から「車」「鉄道」「飛行機」と交通機関アイコン、一番右が「オプション」です。普通、この手のシミュレーションゲームは動かしながら学べるチュートリアルがあるのですが、本作では一切なし。最初に何をすればいいのかがわからないため、手探りで進めていくしかありません。


とりあえずバス停あたりから設置すればいいのかなと思い、車メニューを開きました。「道路」「トラック用積載場」「バス停」「設置物の削除」と並んでいます。『Cities in Motion』シリーズと比べれば、だいぶシンプルな感じですね。

バス停(画像にある橙色の建築物)を設置すると、使用するバスの種類が選べます。値段以外の違いがよくわからないのですが、これも適当に安いものを。しかし町のサイズに比べて、バス停がやけに大きいような……。


資材を運ぶゲームと聞いていたので、トラック用積載場も必要かなと思って設置。トラックを購入した後、乗り物はすべて「どの町へ向かうか」の指定が必要なことに気付きました。どの町って……ここゲムスパタウン以外の町があるのでしょうか?


近場に町が見当たらないので、マップを最大まで縮小してあちこち移動してみたところ、遠く南に町がありました!初見でこれに気づくのは結構厳しいものがあります。画面右上にある2の数字は町の数。その上はすべての町の合計人口です。

どうやら1つの町にバス停や駅を設置して育てるゲームではなく、町と町を交通機関でつなげるゲームのようです。バス停が大きい理由も、長距離バスだからなのでしょう。町の上にあるフキダシは、左から町の人口、移動したい人の数、資材の数です。資材は町が育ってから生産されるようで、ゲーム開始時点は0です。町同士の距離が距離なので鉄道を敷いたほうがいいと思って設置したら、あっと言う間に予算不足に。いったんやり直します。手探り感がすごいです。

ゲムスパタウン再始動



いったんタイトル画面に戻り、説明書「How to Play」を読みます。実は先ほどのプレイ前にもさらっと全部読んだのですが、実際にプレイしないと意味のわからない部分が多く、しかもゲーム中に閲覧できないという問題もあります。とりあえずスクリーンショットを全ページ撮って、プレイ中でも読めるようにしました。


ゲムスパタウン再始動。今回はもう一つの町が北にあったので、ゲーム開始時にすぐ目視できました。町の上のフキダシにある下向きのボタンを押すと、移動したい人の詳細が表示されます。ゲムスパタウンのほうの人マークは緑色ですが、これは行きたい町の色です。まだ町は2つしかないので、互いの町に移動したいだけということになります。もう一つの町は「ルイビル(LOUISVILLE)」。ケンタッキー州の都市ですね。舞台はアメリカなのでしょう。


今回は極力無駄な建設をしない方向でプレイ。両方の町にバス停を設置し、その間を道路でつなぎます。バスは1台につき2つの町を行き来することしかできませんが、鉄道は複数の町に乗客を運べます。ただ、コストがかかるので後回しにします。


バスの購入ですが、25ドル、65ドル、225ドルの3種類から選べます。値段が上がると乗せられる乗客数も増えるようですが、具体的に何人までなのか書いてありません。最初なので一番安い25ドルにしておきます。このあとバスの行き先を決めますが、当然ルイビル行きで。

バスが走り出しましたが、4人しか乗せていませんね。移動したい人がまだいるので、バスを追加します。ルイビルのほうのバス停でもバスを2台追加。ちなみに初期のバス停は最大5台までバスを雇うことができ、アップグレードによって最大値を増やすことができます。しばらく時間を進めると、収益が増えてきました。

続々と登場する新たな町



バスの行き来により、ゲムスパタウンがだんだんと育ってきています。それとともに、移動したい人も増えていきました。あまり待たせると怒り出しますので、バスの容量を大きくします。バスはアップグレードができるので、小型のものからアップグレードしていきます。


総人口が増え、新しい町「リンカーン」が北東に登場。町が増えると、旅客たちの行き先も多様化していくのでやっかいです。


リンカーンとルイビルを道路でつなぎます。リンカーンではゲムスパタウンに行きたがっている人もいるので、ゲムスパタウン行のバスも設置。距離が遠いので、そろそろ鉄道の施設を考えなければならなくなりました。

線路を敷いていこう



資金が増えたので鉄道を導入。ルイビルまで線路を敷き、駅を設置したところで資金がなくなりました。列車は一番安いのでも100ドルしますので、しばらく時間を進めてバスに資金を稼いでもらいます。


資金が貯まったので一番安い列車を購入。列車には3つまで車両をつけることができます。車両は客車と貨物車の2種類がありますが、現在運ぶべき資材はないので3つとも客車にします。線路を引いている間に、新しい町「コロラドスプリングス」が登場してしまいました。


さらに「ニューヨーク」も登場。鉄道が間に合っていません。町出現のペースが速くなっていて、ちょっとまずい状況です。


ゲムスパタウンやルイビルが育ったことで工場が現れ、それに伴い、最初は0だった町の資材が増えていきました。トラック用積載場を作り、資材の運搬を始めます。


ゲムスパタウンに高層ビルが現れ始めています。タイトル画面にあるような大都市にはほど遠いですが、そのうち育っていくでしょう。予算に余裕ができたら空港(10000ドル)も造っていきたいところです。この後の展開はあなた自身の目で確かめてみてください。

カジュアルながらも忙しい交通輸送シミュレーションゲーム


本作は『A列車で行こう』シリーズや『Cities in Motion』シリーズのような、交通網を設置したり資材を運ぶゲームであることには間違いないのですが、プレイ感覚はだいぶ異なります。「町と町をつなぐ」というのがコンセプトで、いかに他の町に人や資材を運ぶかがゲームのキモです。人口増加とともに町が増えていき、旅客たちの行き先も多様になっていくため、対応しなければならないことがどんどん多くなっていきます。シンプルながらも思った以上に忙しいゲームです。

ルート検索がうまくいかず、6台のバスが同じ道路をぐるぐると回っている

それとやはり早期アクセスなのか、ところどころでちょっとした問題が発生します。例えばバスが同じ道路をぐるぐる回り始めたり、列車が駅でスタックしたりなど。こうなると、道路を敷き直したり、乗り物をいったん削除するしかありません。旅客が目的地に到着しないかぎり収入が発生しないため、「資金が増えない」と思ったらマップをチェックしてみるのがいいでしょう。

Hammer Gamesは、中世を舞台としたストラテジー『World of Castles』の早期アクセス版を2017年にSteamで配信しており、本作と合わせて2つの早期アクセス作品を進行しています。メインは『World of Castles』のほうなので、本作のバグ修正以外の新要素については気長に待ってほしいとのこと。将来的には都市発生タイミングの適切化、トンネルや橋の追加、ユーザーインターフェイスの改善などが予定されているようです。言語は英語のみですが、テキスト自体はあまりなくプレイするだけなら大きな問題はないので、気になる方はプレイしてみるのもいいかもしれません。

製品情報


《渡辺仙州》

歴史・シミュ・ボドゲ好き 渡辺仙州

主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。

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