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ウマとマグロとロボットに乗って街をぶっ壊せ!『ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator』プレイレポート

首が伸びたり、二足歩行したり、角にピストルを着ける鹿が「ごく普通の鹿」だって!?『ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator』のプレイレポをお届け!

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NASPAPA GAMESが開発、PLAYISMが販売するアクションゲーム『ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator』。大ブームを巻き起こした『Goat Simulator』のような雰囲気を感じさせる作品ではありますが、事前に公開されていたトレイラー映像ではかなりハチャメチャ。本稿ではそんな「鹿シミュ」の実際のゲームプレイはいったいどんなブッ飛んだものなのか、紹介していきます。

鹿とは


写真はスコットランド高地の「アカシカ」

プレイレポートをお届けする前に、あえてマジメに「鹿」について探っていきます。Wikipediaによると、鹿は「動物界 脊索動物門 脊椎動物亜門 哺乳綱 鯨偶蹄目 反芻亜目 シカ科」に属する哺乳類の総称で、ニホンジカやヘラジカなどが属し、約16属36種が世界中の森林に生息しているとのこと。体の大きさは、体重が6~8kgのチリに生息するプーズーから、800kgクラスのヘラジカ(ムース)まで、大小様々。奈良に生息するニホンジカは、雄鹿が60~100kg、雌鹿が40~60kgになるそうです。

鹿の革は通気性と保温性に優れ、衣類に使用されることもありますし、油でなめしたセーム革は繊維が柔らかく、吸水性も高いため、使用している人も少なくはないでしょう。また、雄鹿の角は毎年冬~春には角を落とします。夏~秋にかけて新しく角を生やし、繁殖期を迎えるというサイクルを1年ごとに繰り返します。

ちなみに「無視をする」という意味の「シカト」は、花札の10月の絵柄に横向きの鹿が描かれていることから、「鹿十(しかとお)」が転じて「シカト」になったと言われています。また、北海道に生息するエゾシカには体重100kgを超える個体もいますが、道路に飛び出して車と衝突事故を起こすことも。状況が悪ければ車はそのまま廃車になり、物損事故として扱われます。

また、近畿地方では鹿が「鉄分補給のため線路を舐める」という行動をとっていることが分かっており、それが原因で列車事故も発生しています。鉄分を含ませたブロックを周囲に設置し、鹿をそちらに寄せるといった対策も行われています。

僕は鹿、至って一般的なごく普通の鹿



……といった具合に情報を集めて鹿博士になってみましたが、鹿と言えばやはり可愛らしい見た目、あるいは雄々しい巨大な角を頭につけているといったイメージが強いですよね。本作の鹿はそういったイメージを残しつつ、挨拶をしたり、人間に鹿の角を付けて仲間にしたり、さらにダンスをしたりすることができます。いわば人間と意思疎通ができる鹿です。本作に登場する人間の理解力が高過ぎるとも言えますが。

本作のコンセプトについて、Steamのストアページでは以下のように説明されています。

『DEEEER Simulator』はひとことで言えば、「スローライフ街破壊ゲーム」です。
街で動物と仲良く暮らすことも出来ますし、その街を破壊することも出来ます。
破壊ばかりしていると警察に追われて悲惨な最後を迎えます。


大まかなところとしては、街を破壊して警察を呼び、警察を倒し、また街を破壊して……といったようにデモリッションの限りを尽くすのがメインの遊び方。意外に簡単に壊れてしまうオブジェクトもありますが、建物を壊すと銃などの武器が出てくることもあります。ピストルではキメモーションをした後、角のあった場所にピストルを装備するといったネタも仕込まれています。


人間に鹿の角を付けることで味方にすることが可能。手当り次第人間を見つけては鹿の角を付けていくだけで、巨大なグループを作り上げ、走っているだけで建物を壊せるという無双ゲー風味なプレイも楽しめます。さらに馬やマグロ、車にも乗れてしまうのはご愛嬌。きっと運転はウマいのでしょう。鹿だけど。


また、とある場所に指定されたものを置いてスイッチを起動すると、「アニマルコンバット」と呼ばれるロボットが登場します。乗るとバルカン砲を撃ちながらのブーストジャンプまで可能に。本作での強武器(?)です。



破壊の限りを尽くせる本作ですが、マップ中央にいるジャイアントコアラへの攻撃には要注意です。攻撃を受けたジャイアントコアラは怒り狂い、プレイヤーに向かって目からビームを出してくるのですが、触れたら即死モノ。また、マップ外へ行くと工事現場のおじさんがしきりに移動を阻害してきます。それも無視して走っていくとロードが始まり、ゲーム自体がリセットされてしまうので気をつけましょう。ちなみに、リセットされてもゲームの進行度自体はそのままなので安心してください。



その他にもゲームの難易度を調整できたり、リバーシならぬリバウシがあったり、バスケコートでダンクシュートっぽいことができたりと、遊べる要素はふんだんに用意されています。

実際の鹿とごく普通の鹿はどう違うのか?


本作の主人公はごく普通の鹿。「線路ペロペロ」の件のように現実の鹿も人間の想像を超えた行動を取ることがありますし、簡単に比較してみることにしましょう。


現実の鹿の角は、ある程度の時期がきたら生え変わります。一方、本作の「鹿は角を自分で取り、新しい角の代わりなのかピストルを装着。UZIやAKのようなサブマシンガンやアサルトライフルも装備できてしまいます。現実の鹿が武装することは考えられませんが、角や頭になにかしらの人工物がひっかかったりすることはあるかもしれませんよね。


ダイナミックなアクションは本作の大きな特徴のひとつ。さすがに現実の鹿の首はグイグイ伸びたりしませんが、人間の見ていないところで鉄分欲しさに街灯をかじっている鹿はいる可能性は捨てきれませんし、テンションが上がって暴れている鹿も日本のどこかにいるかもしれません。


本作の鹿は人間と挨拶を交わしたりダンスを踊ったりもします。奈良公園にいる実際の鹿とは触れ合うことができますし、むしろ人間側の理解力を高めれば「挨拶」くらいのコミュニケーションなら実現できるかもしれません……以上のことから、本作の鹿はおおむねごく普通の鹿であると強引にでも認識したいと思います。


ともあれ、本作は頭を空にして爆笑しながらプレイできるゲームであることに間違いありません。日頃のストレスを解消したり、対戦ゲームや濃厚なストーリーが用意されたゲームの合間に遊ぶのに適していると言えます。

『ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator』は、Steamで1,300円で販売中。対象機種はWindowsのみで、1月28日までは10%オフの1,170円で販売中です。
《kuma》

kuma

作詞家/作編曲家/元Esports競技勢。FPS、アクションRPG、シミュレーター系が主食。ハードウェア・ソフトウェアレビュー、インタビューなどをやっています。

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