今回は、【gamescomの気になるデモ版プレイレポ】と称して、こちらの記事でも紹介した『Cris Tales』のデモ版のプレイレポです。2020年8月27日から30日までの3日間に渡って開催されたgamescomにて、Dreams UncorporatedとSYCKが開発中の『Cris Tales』最新トレイラーとデモ版を、発売元であるModus Gamesが公開しました。
本作は海外で2020年11月17日に、PC/PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ版向けでリリースされます。また、PS5/Xbox Series Xにもリリース予定。日本語にも対応予定ですが、最新のデモ版では日本語未対応となっています。
『Cris Tales』とは
本作はコマンド選択式のターン制バトルを取り入れたRPG。『ファイナルファンタジーVI』『ブレイブリーデフォルト』『ペルソナ5』といったJPRGに触発された作品となっています。グラフィックは海外のセルアニメーションを思わせるフラットデザインの作風で、オープニングやカットシーンでは美麗で流れる様なアニメーションも特徴の1つです。 また、フルボイスで展開される物語が雰囲気を盛り上げます。
デモ版のストーリーモードでは、本作のメインである「時を操る能力」をどの様に手に入れ、使うのかに焦点が絞られているため、戦闘パートはそれほど多くありません。その代わり、戦闘をやりこめる「コロシアム」モードがあります。
コンソールに最適化されているためかマウスには未対応で、オプションとゲームを終了する項目が存在しません。そのためゲームを終了する際は、Windowsキーを押してデスクトップ画面に戻り、ゲームを強制終了させる必要があります。
『Cris Tales』のデモ版・実内容に迫る!
デモ版でのストーリーモードは戦闘のチュートリアルからスタートします。戦闘システムはターン制コマンドバトルですが、攻撃時と防御時は攻撃が当たる直前にタイミングよくボタンを押すと追加攻撃を行ったりダメージが軽減されるアクション要素もあり、気の抜けない戦闘を楽しめます。チュートリアルを終えると主人公「Crisbell」の物語がはじまります。
突如として時が見える能力に目覚め、過去・現在・未来が同時に見える状態になり戸惑うCrisbell。そこへ言葉を話す帽子を被ったカエル「Matias」が現れ、時を操る能力「The Crystals of Time」について、そして能力者を探していたことをCrisbellへ告げ、共に行動していくことになります。
能力が目覚めてからが本当のはじまり。過去・現在・未来が一画面に分割表示され、建物や人々の過去と未来の姿を見られる様になります。画面の「左側が過去」「中央が現在」「右側が未来」となっており、Crisbell自身は時空を行き来できませんが、カエルの相棒Matiasは過去・未来を越えて行き来できます。
Crisbellの能力を知るため、助言を受けられるという人物に会いに郊外の湖畔小屋をめざして移動。とはいっても、町の外で敵に遭遇する事はありません。
小屋に到着すると「Willhelm」という謎の少年に出会い、時の影響について植物の種を使って学びます。
現在で種を植えると、未来で即座に「木に成長し実を付けます」。しかしながらこれは可能性の未来であって、確定している未来ではないと教わります。
可能性の未来が見えるようになった今、街の変わり果てる姿に愕然とするCrisbell。相棒Matiasは、時空を超えてアイテムや情報を入手できるため、今後起こるであろう未来を変えられないか試みます。
しかし困っている人すべては助けられず、誰を助けるか選択を迫られることに。選択はプレイヤーであるCrisbellに委ねられるため、かなり悩みます。結局、薬局の方が後に役立ちそうだという欲が上回りました……。
時間を味方につけ、鉄壁の防御を打破せよ
Crisbellの能力は戦闘でも同様に力を発揮します。「CP」を消費し時間を操ることで、左側の敵は過去の状態に、右側の敵は未来の状態にします。「状態」とは単に敵が若返り弱体化したり、歳をとって成長するだけではありません。
例えば敵が複数体いた場合は、毒を与えた後に時間を未来へ進めると、他の敵が毒に侵されて効率よくダメージを与えられます。
巨大な鉄の盾を持った二人組のボスに対しては、完璧な防壁に対して通常ではダメージを与えることができません。しかし、鉄の盾を水の魔法を使って濡らした後に時を未来へ進めると、盾が腐食しダメージを与えられるようになります。
コロシアムモードはボスが登場するまで戦い続けるモードで、途中で体力やアイテムのリソースが回復することはありません。またストーリーモードでは使用できない「クリスタルメイジ」を仲間に加えて戦って行きます。敵の攻撃力も高いため、敵の攻撃をタイミングよく防御するのが必須の難易度になっています。
ここまで紹介してきたデモ版『Cris Tales』ですが、 時間を活かしたゲームシステムで、戦闘を除き常に過去・現在・未来が表示されているため、時の違いを比較できるのが面白い試みだなと感じました。また、敵が若返ったり老いたりする以外に、時間を加えることで魔法の力をより影響力のある攻撃に変化させられるため、いろいろと試したくなる戦闘システムになっています。
今のところデモ版が日本語に対応するのかは分かりませんが、それでも本作が気になる方はひとまずダウンロードして、「時間を操る能力 The Crystals of Time」を確かめてみてはいかがでしょうか。
タイトル:Cris Tales
対応機種:PC(Steam)/PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日: 2020年11月17日
記事執筆時の著者プレイ時間:1時間
価格:価格未定