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「本日から本作が公式に日本語対応しました!」英国サバイバルホラー『Maid of Sker』開発者ミニインタビュー

ついに日本語対応&セール実施中です!

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「本日から本作が公式に日本語対応しました!」英国サバイバルホラー『Maid of Sker』開発者ミニインタビュー
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Wales Interactive開発、PC/海外PS4/XB1向けに7月28日リリースされた英国サバイバルホラー『Maid of Sker』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、イギリスに実在する修道院にまつわる伝承を元にした、一人称視点のサバイバルホラー。プレイヤーは音に反応する「Quiet Ones(物言わぬ者達)」を避けながら、人里離れたホテルをステルスとサウンドデバイスを駆使して探索します。本日より日本語に対応しました。

『Maid of Sker』は、2,570円で配信中





――まずは自己紹介をお願いします。

Ben Tester氏(以下Tester氏)こんにちは!Wales Interactiveでマーケティング・マネージャーを担当しているBen Testerです。ファンの方々は、私たちがこれまでに作ってきた『The Complex』『The Bunker』『The Shapeshifting Detective』『Late Shift(日英女優の安部 春香さんが出演しています)』といったFMV(フルモーションビデオ)ゲーム/インタラクティブムービーでご存知かもしれません。しかし、私たちが2012年の設立以来、昔ながらのゲーム開発もしていたことはあまり知られていないかもしれませんね。

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

Tester氏本作の開発は2018年に始まりましたが、本作におけるウェールズの歴史や文化の正確な考証のため、とてつもない量のリサーチを行いました。私たちのスタジオは、本作のメインキャラクターであるエリザベス・ウィリアムズの住んでおり、この恐ろしい物語が始まった家のすぐ近くにあります。インターネット上にも情報が十分になく、私は巨大な図書館で18世紀の出来事の研究に多大な時間を費やしました。たくさんの恐ろしい物語を知ることとなりましたが、これらからインスピレーションを得て、私たちのスタジオ独自の解釈が加えられています。ゲーム業界において、ウェールズの文化はほとんど扱われてきませんでしたし、ゲームで度々描かれるイギリス文化とも大きく異なります。デベロッパーでありパブリッシャーである私たちは、この(ウェールズ)文化をクリエイティブな形で世界に発信する資格を持っているのです。


――本作の特徴を教えてください。

Tester氏まず、ヘッドフォンを準備してください!本作は音に反応するAIを持った敵が登場しますし、ウェールズ民話を元にした歌が織りなす美しくも恐ろしいサウンドトラックが特徴です。なぜサウンドトラックがそんなに大事かというと、本作はストーリーとゲームプレイが音楽と密接に関わっている初めてのサバイバルホラーゲームなのです。カロン・ラン(清き心)とスオ・ガン(子守唄)と呼ばれるこれらの歌は、ウェールズ文化に深く根付いており、私たちはこれらを本作の主役にしようと思ったのです。音楽というのは通常ストーリーの「引き立て役」を担っていますので、ゲームデザインとしても面白い取り組みだと思っています。

本作のゲームプレイ面ですと、プレイヤーの足音から息遣い、そしてテーブルにぶつかった音まで探知する、めちゃくちゃ敏感なAIの敵がプレイヤーにとっての試練となるでしょう。敵は目が見えないので、近くにきたら呼吸を止めることで回避することができます。しかしタイミングを誤れば、呼吸を止めておくことができず、危険を呼び寄せてしまいます。本作において、プレイヤーは基本的に無力です。かなりの緊張感ですが、プレイヤーは一時的に敵を無力化する音の武器も持っています。音の電磁パルス装置みたいなものだと思ってください…しかし弾数はかなり限られています。本作はサバイバルゲームで、4つの難易度が用意されています。ストーリーと雰囲気だけを味わいたい人から、真のサバイバルホラースキルが試されるものまでありますよ。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Tester氏ホラーだけでなく、様々なゲームや映画から影響を受けています。それでも、私たちは可能な限りオリジナルの作品を作ろうとしましたし、そうでなければすでにあるもののコピーとなってしまうでしょう。本作は「歴史ホラー」という将来ヒットするであろうニッチなジャンルを目指しました。サウンドトラックとストーリーを織り交ぜ、他の作品とはまったく異なるホラー体験を実現することができたのです。

ストーリー面では、私たちは自分たちがこれまでに作ったFMVやインタラクティブムービーを見返しながらも、『SOMA』『Don’t Knock Twice』『バトルフィールド1』から影響を受けています。

私たちのサウンド・ディレクターであるGareth Lumbにとって、一番大きな影響はジョン・カーペンターでした。彼の映画はもちろんですが、特にサウンドトラックです。Garethは他にもブラッド・フィーデルによるホラー音楽を参考にしています。本作の開発中には「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」を見て、これが彼のサウンドデザインに大きな影響を与えました。


――本作の日本語対応はいつになるのでしょうか?有志翻訳は可能でしょうか?(この質問は日本語対応の日付が明らかになる前に行われました)

Tester氏本日より、本作が公式に日本語サポートすることを発表させていただきます!これまでの作品では有志翻訳を受け付けたりもしていますので、もし今後の私たちの作品において翻訳のお手伝いをしていただける方がいらっしゃいましたら、こちらからご連絡ください。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Tester氏ローンチには影響がありましたが、開発にはそれほど影響はありませんでした。私たちは小さいながらも経験豊富なチームですので、自宅からでも開発とパブリッシングを問題なく行えたのです。しかしコンソール版のテストプレイのためには、大きく高価な開発キットが必要でしたので、そこは困難でした。それでも、ロックダウン中に『The Complex』をリリースしていたこともあり、そこから学んだことも多かったです。ちなみに、『The Complex』の開発には何年もかかっているので、このタイミングで封鎖された施設内での血液媒介病原体に関するゲームがリリースされたのは、まったくの偶然です。

新型コロナにより、インタラクティブムービーの作り方は変わりました。例えば、最近『Five Dates』というインタラクティブロマンスコメディを発表したのですが、これはロックダウン中に作られ、どの役者も自分の自宅で撮影を行なっています。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Tester氏日本語対応を祝い、ローンチ以来初となるセールを実施中です!本作のSteamページに行っていただければ、9月29日まで、本作を15%オフで購入可能となっています!また、読者の方たちはぜひ、TwitterFacebookInstagramで私たちに感想を聞かせていただけると嬉しいです。

――ありがとうございました。



◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に300を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
《Chandler》
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