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細かすぎるゲーム開発シム『Mad Games Tycoon 2』時代を先取りしたゲームを作ったらメディアに酷評された【爆速プレイレポ】

発売48時間以内のプレイでお届けする爆速プレイレポ。今回は細すぎるゲーム開発シム『Mad Games Tycoon 2』をお届けします。

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細かすぎるゲーム開発シム『Mad Games Tycoon 2』時代を先取りしたゲームを作ったらメディアに酷評された【爆速プレイレポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回はEggcodeが2021年1月22日にSteamにてリリースした、ゲーム会社経営シミュレーション『Mad Games Tycoon 2』について生の内容をお届けしたいと思います。

『Mad Games Tycoon 2』とは?

世界初の家庭用ゲーム機「マグナボックス・オデッセイ」が発売されてから数年。希望を持った革命家たちが新たなエンターテイメントを求めてゲーム業界に進出しはじめ、熾烈な時代の幕が切って落とされました。

本作は2016年にリリースされた『Mad Games Tycoon』の続編にあたり、ゲーム業界黎明期からオンラインゲームが台頭する現代までを一人の経営者として体験することができます。会社を立ち上げ、資金を集めてゲームを開発したり、新たな時代を牽引するコンソールを作ることもできます。

ゲームを作る職業体験が出来ると思うと胸が躍りますね。さっそくプレイしてみましょう!

Spark Games設立!

ゲームをはじめる前に、まずは新しく設立する会社の設定をしましょう。社名やロゴマーク、所在地を選んだらゲーム開始時の年も設定します。ちなみに会社の所在国によって特定のジャンルの売上にボーナスが付くようで、日本はヴィジュアルノベルが売れやすいようですね。

どこか見覚えが有るロゴ…

次に自身の分身で、会社の最高責任者となるキャラクターを作ります。また、容姿の他にもキャラクターの得意な作業に影響するスキルポイントや、特殊効果を得られるパークも設定できます。

さて、設定も済んだところで会社を設立しましょう!時は1976年。世界初のロムカートリッジ式家庭用ゲーム機が発売された年でもあります。プレイヤーはあらかじめガレージを所有した状態から始まり、ここからゲーム会社に改装していくようです。

まずは何をするにも資金が必要になります。そこでガレージで保管されていたスポーツカーを2万ドルで売り飛ばしました。ゲーム開発にかける意気込みが感じられますね…。

次に会社の間取りを決めましょう。好きな形に区切ってドアをつければ部屋になり、デスクを置けばそこはもう開発室です。

設置できるデスクは年代によって変化し、新しいほど作業結果にボーナスが付きます。デスク上の小物もその時代にあったものが置かれており、フロッピーディスクからCD-ROMへの移り変わりが見て取れるのも面白いですね。

ゲームをつくろう!

開発室も出来たのでさっそくゲームをひとつ作ってみます。まずは、ゲームのタイトルやジャンル、対象年齢、規模などを細かく設定していきます。開発できるゲームの規模は最初こそB級作品のみですが、ゲームを進めることによってAAA級のタイトルも手がける事ができるようです。

ゲームに使用するエンジンとプラットフォームも選択します。エンジンは自社で開発したものを使用することもできれば、他社から購入することもできます。はじめのうちは開発リソースが割けないのでエンジンはなしで作ります。

ゲームで利用するプラットフォームも選びましょう。最初は市場のシェア率を見て一番高いプラットフォームにするのがいいでしょう。ゆくゆくは自社で開発しデベロッパーと独占契約を結ぶこともできるようです。

細かな特徴や開発における優先順位を決定したら開発期間に入ります。ゲームは時間が経過することによって自動で完成します。

そして、ついに完成しました我が社のデビュー作「Spoce Invaders」です!

コンセプトは宇宙から侵略してくる敵を迎撃するシューティングゲームです。画期的なシステムを搭載し、今までにない新鮮さで社会現象になることは間違いないでしょう。

メディアからのレビューも届きましたのでさっそく見てみます。

「ストーリーはB級、グラフィックは現代的ではありません。効果音は平凡。」

開発の苦労も知らないで好き勝手書きやがって!ちゃんとプレイしてレビューしたのか疑いたいところですね。

仲間(社畜)をあつめよう!

そこで私は考えました。何が足りなかったのかを。そうです、従業員です。開発に割く人員が多いほど作業はスムーズに進み良作に繋がるでしょう。

従業員は雇用市場から雇うことができます。得意な作業とパーク、給料を比較し欲しい人材を集めましょう。

稀に能力値が高い伝説的なクリエイターが誕生することも

従業員には、作業速度に影響するモチベーションや喉の渇き、尿意等が存在します。それらを解決するためには各施設が必要になります。

ラウンジにはアーケード筐体やテレビを設置でき、従業員がリラックスして新たなモチベーションを獲得することができます。しかし、リラックスしすぎて帰ってこない者もいるようです。

トイレを設置することによってデスクで粗相をすることを防ぎ、作業に嫌気が差した従業員が閉じこもるのにちょうどいい場所になります。プレイヤーに頭上から覗かれないように、しっかりとモザイクがかかっているためプライバシーも守られ安心ですね。

やる気があふれている従業員には仕事をたくさん与えましょう。喜んで取り組んでくれるはずです。彼らはゲーム開発のためなら24時間働きデスクで眠り、デスクで朝を迎えます。

新作をつくろう!

我が社にも献身的な従業員が増え、作業効率も上がったのでそろそろ新作に取り掛かりましょう。しかし、ゲームを一本作るにはお金は非常にかかります。そんなときは銀行で借入しましょう。数万から数千万ドルまで簡単に借りることができます。

また、ほかの企業からの下請けの作業を受注したり委託でゲームの開発をすることもできます。将来の大企業に媚を売っておくのもいいかもしれません。

その時代によって流行りのジャンルは変化します。現在はパズルゲームが流行っているのでそれが取り込まれているゲームだと売上も期待できます。マーケティング部門を設置すれば次に流行るジャンルやプラットフォームをいち早く知ることも可能です。

そして苦労の末、完成しました。新作の「TETRIZ」です!

流行りのパズル要素を取り入れ、落下してきたブロックを横一列に揃えるという革新的なシステムとなっています。世界中で大流行間違いないでしょう。

なんとも言えない結果でした。

ちなみに本作では、レビューの数値が80%を超えると一般的なヒット作と呼べます。また、レビューが低くても作品に対する一定のファンはつくので続編の売上にも貢献してくれます。売上に困ったときは続編や完全版商法でお茶を濁しましょう。

売上が低迷すると市場から撤退します


今回のプレイでは1970年代後半のゲーム業界を体験してきましたが、毎年新たなプラットフォームがいくつも登場してきて当時の活気を感じることができました。

またゲームを進めていくと、どこか見覚えのあるソフトやプラットフォームも登場し業界の変化を感じながらプレイできるのも魅力のひとつでしょう。時間が現代まで進めばサーバールームを導入し、大型MMOタイトルを制作することもできれば、グラフィックスタジオとモーションキャプチャーを利用して美麗な3Dゲームを作ることもできるようです。

ゲーム内では年に一回のゲーム賞の発表もあり、各部門に入賞することでファンの増加が期待できます。また、不定期でパンデミックや金融危機などの突発的なイベントも発生し単調にならない仕組みとなっています。

会社をどのように運営していくかは自分次第です。好きなジャンルのソフト開発に力を入れて理想のゲームを作り上げたり、プラットフォームの開発に尽力し夢の1強時代を目指してもいいでしょう。今後は設置可能なオブジェクト数や建設できる部屋の増加が予定されておりゲームバランスの改善も含めてアップデートを続けていくようです。

本作には可愛いツインテールの女の子やキラキラした職場風景は登場しませんが、業界の生い立ちや開発に興味がある方ならきっとハマれる作品だと思うので是非プレイしてみてはいかがでしょうか。

タイトル:Mad Games Tycoon 2

対応機種:PC(Steam)

記事におけるプレイ機種:PC

発売日:2021年1月22日

記事執筆時の著者プレイ時間:5時間

価格:2,570円

※ UPDATE(2021/01/27 4:43):見出しに誤字があり、全く違う印象を与えるものになっていたので修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございました。


《neko》
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