ゲームを取り巻く、若者たちの止まった時を追うパズルゲーム『さよなら、ゴールデンエイジ』【爆速プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ゲームを取り巻く、若者たちの止まった時を追うパズルゲーム『さよなら、ゴールデンエイジ』【爆速プレイレポ】

ゲーム開発を巡る思い出と群像劇のパズルゲーム。果たして彼らの物語の行き先と真相は。

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ゲームを取り巻く、若者たちの止まった時を追うパズルゲーム『さよなら、ゴールデンエイジ』【爆速プレイレポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2021年3月31日に、NotDeadLuna StudioよりSteamにて配信された未完のゲームを取り巻くストーリーを追うパズルゲーム『さよなら、ゴールデンエイジ』について生の内容をお届けしたいと思います。


『さよなら、ゴールデンエイジ』とは

本作品はゲーム中に手に入れられる思い出の断片を元に学生ゲーム開発サークルの未完成のゲームを通じて何が起きたのかを探っていくゲーム。起動するとロゴとオートセーブについての説明のあとゲームがいきなり始まります。これ以上説明するよりもゲームの内容を説明する方が分かりやすいと思いますので、早速気になるプレイ内容をお届けしましょう。

ゲーム開発を巡る思い出と群像劇

前述の通りに唐突にゲームが開始すると、そこはどこかの部屋の中。操作の説明などは特にありません。マウスで視点を変えて部屋を見渡します。

目の前にポスターにカーソルを重ねると、「DreamStudio」というサークルの部室だということが分かりました。このように部屋内のオブジェクトを調べることでサークルとゲームにまつわる思い出を獲得できるようです。

では気になっていた机の上にあったVRデバイスを被ってみましょう。すると「KANATAの奇妙な冒険」というゲームが始まりました。どうやらこれがサークルで開発していたゲームのようです。

ゲームを始めると開発の三人の音声でチュートリアルが始まります。説明によればKANATAというキャラクターをマスをクリックして一筆書きでゴールに導くゲームのようです。この段階では若干つまらないなと感じるのですが、それはあえてそうなっているゲームデザインのようで、次ステージの音声ではそれを予期していたかのような音声が流れ、敵が追加されます。とはいえ、敵もKANATAが通過するだけで倒せるようなので序盤は苦ではありませんが、ステージが進むと一定方向からでは倒せないという制約が追加されたりとパズルゲームらしさも見えてくるので若干難しくなります。


左下の残数値だけ移動可能。ゴールまでラインを指定すればオートで動き出します。

ステージをクリアすると次ステージでは、開始前に流れる音声も時系列が進み、タロットカードに暗示されたかのようなやりとりが流れます。話を進めていくと、どうやらサークル内では絵師のZhiZhiが来なくなったことを発端にゲームの開発が崩れていったようです。

ステージ10をクリアした段階で部室の雰囲気が一転しました。うるさく鳴っている電話に出ると、スタッフから名前を消してほしいと言われます。声だけで誰か判断はつかないのですが、名前が消えていることからこれはプログラマーだった人物からの電話ではないかと予想します。

ゲームに戻るとZhiZhiはサークルから完全に離れてしまったようです。ゲームデザイナーである「LiLi」とシナリオライターである「CC」は前半でも自分たちの制作スタイルで衝突しがちでしたが、ZhiZhiが仲裁することで上手く均衡が保たれていました。三人の他にも会話に出てくる部長と呼ばれる人物や、名前が消えたプログラマーなど気になる要素はまだまだありますが、爆速プレイレポ的には良い時間なので、彼らの物語の続きや、プレイヤーの正体などなど、後の真相をつかむのは読者の方に委ねることにしましょう。

最後に

筆者もデザイナーとして普段は生活しています。仕事として生活できるようになるまで、数多くの作品や、物事に関わってきました。生み出されなかった作品も数多くあり、世に出ている作品は一握りです。本作品では登場人物たちが作品を完成させようと躍起になる様も見て取れますが、それは当時私が仕事にするまでの奮闘していたあの頃を思い出すようです。

クリエイターとして一番難しいのは作品を作り上げることで、どのような物であれ完成させるということができた経験があるかないか、そしてその作品を世に出したかで未来は決まっていきます。このことを少し頭に入れておくと本作品は楽しめるかと思います。

在りし日か、今か・・・ゴールデンエイジはどこにあるのでしょうか?

タイトル:さよなら、ゴールデンエイジ
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2021年5月20日(Steam版)
記事執筆時の著者プレイ時間:1時間30分
価格:205円



《rate-dat》

面白そうなことに頭を突っ込んで火傷してます rate-dat

本業はデザイナー。 印刷物やWeb、写真加工など色々とやっています。

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