警察シム『Police Simulator: Patrol Officers』一番難しかった点は、警察が現実世界でどんなことをしているのか正しく理解すること【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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警察シム『Police Simulator: Patrol Officers』一番難しかった点は、警察が現実世界でどんなことをしているのか正しく理解すること【開発者インタビュー】

2021年Q3には日本語にも対応予定!アメリカの警察って言うとドーナツ食べてるイメージ。

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警察シム『Police Simulator: Patrol Officers』一番難しかった点は、警察が現実世界でどんなことをしているのか正しく理解すること【開発者インタビュー】
  • 警察シム『Police Simulator: Patrol Officers』一番難しかった点は、警察が現実世界でどんなことをしているのか正しく理解すること【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Aesir Interactive開発、PC向けに6月17日に早期アクセスが開始された警察シミュレーション『Police Simulator: Patrol Officers』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は架空の米国の大都市Brightonを舞台に、警察官として街をパトロールして駐車違反やスピード違反、不審者などへの対処を行う警察シミュレーション。極めてリアルな体験ができるシミュレーションモードの他、より気楽にBrightonをパトロールできるカジュアルモードも用意されています。記事執筆時点では日本語未対応。プレイレポも掲載中ですので、詳しいゲーム内容についてはこちらをご覧ください。

『Police Simulator: Patrol Officers』は、2,580円で早期アクセス配信中


――まずは自己紹介をお願いします。

Aesir Interactive皆さん、こんにちは!初めまして!ドイツ・ミュンヘンを拠点とするAesir Interactiveです。現在、当スタジオには44人の情熱的で経験豊か、そして高い能力を持ったデザイナー、アーティスト、プログラマーが在籍しています。

私たちはゲームを仕事として作っているというだけでなく、私たち自身もゲーマーです。様々な想いと情熱に突き動かされながら開発を行いますので、そういう意味でも、ゲーマーであるということはこの仕事をする上でとても重要なことなのです。私たちが作るすべてのゲームは、私たちがこれまでに影響を受けた映画、クリエイティブコンテンツ、そしてゲームへのラブレターです。これは私たちのオリジナルIPだけでなく、クライアントのために作ったり、クライアントと共同で開発したものでも同様です。

本作においては、ドイツのパブリッシャーであり、高品質なシミュレーションゲームの数々をプロデュース、マーケティングし、成功を納めてきたastragon Entertainmentと協力して開発を行なっています。

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

Aesir Interactive本作のコンセプトとプロトタイプ開発は、2018年後期にastragon Entertainmentが警察のゲームを作らないかと持ちかけてきたことから始まりました。本格的な開発が始まったのは、2019年にバイエルン州のFilmFernsehFonds Bayernからゲーム開発のための補助金を受け取った後になります。

――本作の特徴を教えてください。

Aesir Interactive私たちは、映画やアクションゲームでよく目にする「ありがち」とは一味違う、アメリカの警察官たちの日常を描きたいと思いました。警察官というのはとても興味深く、仕事内容の幅が広い職業です。閉鎖的な仕事もありますが、地域コミュニティと親密な関係を築くことも必要になってきます。

ファンタジーやSFとは異なり、おそらく皆さんが思っている以上に作るのが難しい、「リアルさ」を再現しました。例えば、ドラゴンがどのように鳴くかやどんな見た目かは、好きに想像して作ることができます。しかし誰もが、街の様子や住人たち、交通状況、そして物理法則が現実世界でどのように働くか知っています。もし何か一つ違えば、すぐにバレてしまうでしょう!Brightonの街はとても複雑に出来ており、私たちは全身全霊を込めて可能な限りリアルに見えて感じることができるように作り上げました。

また、シフト中に警察官たちがやらなくてはいけない仕事に対してもかなり力を入れており、可能な限り細かいところまで再現しています。一見単純に見えるものを例に取ってみましょう。駐車違反の切符を切るという仕事です。ただむやみやたらに走り回って切符を切りまくるというわけにはいけません。まず、駐車している車の位置、標識、ナンバープレート、特別な許可などがないかを見て確認し、本当にドライバーが違反行為をしているか見極める必要があります。

次に、正しい罰金の金額(駐車禁止エリアなのか、歩道から離れすぎているのか、横断歩道に近すぎるのか、など)を決定します。車は撤去すべきなのかどうかも、あなたの判断次第です。ここまでやって、この仕事はやっと終わるのです。

本作ではこのような作業が、目撃者に質問したり、事故の捜査をしたり、スピード違反を捕まえたりと、あらゆる仕事で必要になります。また、プレイヤーは常に犯罪に見合った決断をしなくてはいけません。ポイ捨てした人を逮捕するのは一見やり過ぎのようですが、もしその人がソワソワしており、より詳しく調べたら違法薬物や武器を所持しているということもあり、この場合はまた違った話になってくるでしょう。

――早期アクセスはどれぐらいの期間を予定していますか?今後どのような要素が追加されるのでしょうか?

Aesir Interactiveまだ今後数ヶ月は早期アクセスを続ける予定で、今後、協力マルチプレイヤーモード、車載コンピュータ、夜勤、新しい道具、より多くの区画や乗り物、薬物取引やスリ、公共の場での飲酒のような新しい違反行為などを追加予定です。

また、すでに私たちが今後追加予定である要素のほかに、プレイヤーの皆さんからのリクエストも受け付けています。いただいたリクエストとアイデアはすべて注意深く精査させていただいており、本作にうまくフィットするか判断しています。すべてのプレイヤーに本作の公式 SteamページDiscordFacebook、そしてTwitterにお越しいただきたいと思っています。リクエストを送っていただいたり、アドバイスを求めたり、もしくはただ単に一緒にお話するだけでも構いませんよ。

また、本作の公式ロードマップもありますので、すでに計画されている内容や、開発の進捗、他のプレイヤーからのリクエスト、そして気に入ったものに投票することも可能です!

――早期アクセスとしてリリースしてみた感想を聞かせてください。

Aesir Interactive驚くほど素晴らしいです。本作をすでに楽しんでいただいているという声が聞け、とても嬉しいですし、私たちのコミュニケーションチャンネルは、フィードバックとリクエストで溢れ返りそうになっています。コミュニティとは密な関係を保ちつつ、可能な限り多くのアイデアを採用したいと思っています。これからの数ヶ月、すべてのプレイヤーにとって期待するものが次々と出てくるでしょう。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Aesir Interactive本作の架空の都市Brigntonは、実在するマサチューセッツ州ボストンから影響を受けています。また、何か特定のものというのはありませんが、私たちはもちろん映画、ドラマ、ゲームで描かれるアメリカの警察からアイデアをもらっています。一番難しかった点は、警察が現実世界でどんなことをしているのか正しく理解することでした。(フィクションとは)かなり異なりますからね。

――本作の日本語対応予定はありますか?

Aesir Interactive今後の大型アップデートの一つで、日本語に対応予定です。このアップデートでは夜勤とマルチプレイヤーモードも実装される予定です。現時点では、2021年Q3の早い段階を予定しています。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Aesir Interactive新型コロナは、もちろん私たちにとっても厳しいものでした。自宅からの作業は苦労しましたし、開発チームやastragonチームとのミーティング、一緒にゲームを見ながらディスカッションをする機会なども減ってしまいました。本当に異常な一年でしたね!

――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?

Aesir Interactiveもちろんです!私たちのゲームを楽しんでいる人の姿を見るのは大好きです。プレイヤーが様々な要素を発見する様を見るのはとても面白いですし、異なるプレイスタイルを見るのも楽しいですね。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Aesir Interactive日本語にも対応することで、皆さんにも本作を楽しんでいただけるのを楽しみにしていますし、Discord、Facebook、Twitter、そしてロードマップで皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!このエキサイティングな旅路を共に歩みましょう!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に400を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

《Chandler》
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