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ゾンビサバイバルカードゲーム『Dead Grid』―プロトタイプだけで2年間を費やした【開発者インタビュー】

中毒性の高いゲームプレイが特徴。

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ゾンビサバイバルカードゲーム『Dead Grid』―プロトタイプだけで2年間を費やした【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、ATOM VOID開発、PC向けに3月24日に早期アクセスが開始されたゾンビサバイバルカードゲーム『Dead Grid』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、世紀末を舞台にした、ハクスラ要素もあるゾンビサバイバルカードゲーム。ミッションを繰り返すことでどんどんプレイヤーキャラをパワーアップさせ、仲間やアイテムを増やし、レベルや評判を上げ、さらなるミッションに挑んでいきます。記事執筆時点では日本語未対応。より詳しいゲーム内容については、プレイレポをご覧ください。

『Dead Grid』は、1,010円で早期アクセス配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Paul Sorokin氏(以下Paul)こんにちは。本作のソロインディー開発者のPaul Sorokinです。米国を拠点としています。初めてコンピュータゲームをプレイしたのは90年代の初頭で、まだPCゲームにおいてはDOSがメインのOSでした。当時一番好きだったゲームの一つが『Jagged Alliance』で、本作の多くの要素がこの作品から影響を受けています。

――本作の開発はなぜ始まったのですか?

Paul本作の開発をスタートさせたのは、『ハースストーン』と『XCOM』をたくさんプレイした後です。『XCOM』におけるスクワッド管理が楽しく、『ハースストーン』のカードバトルのビジュアルがとても気に入りました。『ハースストーン』のカードを眺めていた私は、これら2つの作品を組み合わせ、似たような体験を作りつつ、『ディアブロ』のルートシステムを追加できないかと考えたのです。本作のメインとなる要素が確立するまで、本作はプロトタイプだけで2年間を費やしています。

――本作の特徴を教えてください。

Paul本作一番の特徴は、カードを通して3Dの世界を見る点にあると思います。つまり、すべてのステージにおいて、バトルが行われる環境と深い繋がりがあるということなのです。3Dアクションカットシーンにより、本作の世界がより詳しくわかるようになっていますし、プレイヤーはゲーム設定からその頻度を増やすことができます。

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

Paul『XCOM』のような戦略ゲームや、『ハースストーン』のような早い展開のカードバトル、そして『ディアブロ』のようなルートやスキルシステムが好きな人は、本作の多くの要素を楽しむことができるでしょう。

――早期アクセスはどれぐらいの期間を予定していますか?今後どのような要素が追加されるのですか?

Paul早期アクセスは2023年まで続け、新しいミッション、新しい敵のタイプ、より多くの武器やより強力なボスを追加していく予定です。本作はストーリーに重点を置いたものではありませんが、今後は最終ミッションとメインの目標を達成した際の勝利シーンを追加予定です。

――早期アクセスとしてリリースしてみた感想を聞かせてください。

Paul世界中のプレイヤーの皆さんから素晴らしいフィードバックをいただいています。本作の改善作業を行いながら、すべての人にお返事をするのは大変ですが、本作の進化を期待してくれているプレイヤーの皆さんとの繋がりをとても感じます。本作は低めの価格でリリースしましたので、本作を将来的にしっかりとした作品にするため、あらゆる人が参加することが可能ですよ。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Paul『Jagged Alliance』『Silent Storm』『XCOM』『ハースストーン』、そしてもちろんジョージ・A・ロメロ監督のゆっくり動くゾンビは本作に大きな影響を与えていますね。

――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?

Paul日本語は喜んで対応させたいと思いますので、正式リリースが近くなったら検討させていただきます。現時点では多くのテキストに変更が加わっていますので、開発しながら多くの言語に対応させるのが難しいのです。ローカライズについては、私宛にメールでご連絡ください。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Paulとても小さなスタジオで、開発はすべてオンラインで行なっています。そのため、新型コロナによる開発への影響はそれほどありませんでした。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Paulすべての人に、どのプラットフォームでもご自由に配信や収益化をしていただきたいです。また、たくさんのTwitchストリーマーの方々から、どんな視聴者参加型の要素が欲しいかという要望もいただいています。視聴者の方々と配信者が一緒に遊べるようなワクワクする要素を計画していますよ。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Paul私は最高のゲームを遊ぶにはゲームセンターに行く必要がある日々を過ごしており、当時日本のゲームはその中でも最高のものでした。日本のゲームデザイナーの方たちは、今のゲーム業界に多大な影響を与え、数えきれないほどの人たちに素晴らしい経験をさせてくれたのです。彼らこそ、想像力の冒険家です。ありがとうございました!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。


《Chandler》
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