気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Big Kitty Games開発、PC/Linux向けに8月2日に正式リリースされたオープンワールドサバイバルRPG『Solace Crafting』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、高い自由度が特徴のオープンワールドサバイバル。クリア目標のようなものは用意されておらず、ただまったりと日々を過ごすも良し、ダンジョンに挑戦し貴重な装備を求めるも良し、プレイヤーそれぞれに遊び方が用意されているのが特徴です。記事執筆時点では日本語未対応。より詳しい内容についてはプレイレポをご覧ください。
『Solace Crafting』は、1,480円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか？
Kyle Postlewait氏（以下Kyle）シアトル出身の39歳のアメリカ人、Kyle Postlewaitです。群馬県に住んでいます。日本人の方にはまず英語の教師かと訊かれますが、いいえ、英語を教えたことはありません。父がシステムアドミニストレーターなので、私は昔からコンピュータを触ることができました。かなり小さな頃からゲームをしていたのです。
今好きなゲームはランダム生成、サバイバル、クラフト要素があるゲームで、『Empyrion - Galactic Survival』『7 Days to Die』『Rust』『Avorion』『Factorio』のような作品ですね。
――本作の開発はなぜ始まったのですか？
Kyle私は『Diablo 3』と『Dungeon Siege III』にガッカリし、自分がデザインする立場にいれば、もっとちゃんとしたものを作れるのではないかと思いました。2012年にゲーム開発の勉強を始め、実際にゲームを作り始めるまで、何年も『マインクラフト』を使ってデザインの練習をし続けたのです。
――本作の特徴を教えてください。
Kyle本作にはいくつかユニークなシステムが搭載されており、上手く作用し合っています。世界はランダム生成され、スタート地点から1km離れるごとに難度が1レベル上がっていきます。レンダリングは48km先までされますので、実際に行くことができる遥か遠くの山々やバイオームもその目で見られるのです。コンテンツも資源もレシピのクラフトも無限大なので、力をつけるのに合わせてカスタマイズが可能です。
――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか？
Kyle自由に探索するのが好きな人、キャラクターのクラスや装備をカスタマイズするのが好きな人、そして自分の運命を動かすのが好きな人には楽しんでいただけるでしょう。本作ではプレイヤーが何をすべきかということはほとんど教えられず、ただリラックスできるオープンなゲームとなっています。現在、本作は私1人で開発していることもあり、まだちょっと荒い部分がありますが、ランダム生成のおかげでやることや見るものはたくさんありますよ。
――本作が影響を受けた作品はありますか？
Kyle本作の一部は明らかに『マインクラフト』と『Conan Exiles』から影響を受けています。私は『Conan Exiles』の大ファンなのですが、レベル60になるとついついプレイをやめてしまうんですよね。私は広い世界で自分のキャラクターを好きなだけ成長させ続けられるゲームをプレイしたいと思ったのです。
――本作の日本語対応予定はありますか？有志翻訳は可能ですか？
Kyleはい、現時点で40%ほどしかちゃんと翻訳されていない状態です。翻訳を進めるため、残りのテキストを翻訳システムに入力したいと思っています。翻訳ファイルは誰でもアクセスできるようになっていますし、将来的にもそうしておく予定です。翻訳のお手伝いをいただける方がいらっしゃいましたら、ぜひ本作の公式Discordにお越しください。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか？
Kyleそれほどありませんでした。家族と会うためにシアトルを訪れ、帰国した際には千葉県のホテルで3日間隔離されたのですが、ノートパソコンを持っていなかったので、ホテルの部屋で作業をすることはできませんでした。それ以外ですと、私は自宅で作業をしていますので、生活環境を変える必要などは特にありませんでした。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか？
Kyleもちろんです！
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Kyle日本は最も安全で、綺麗で、フレンドリーな国の一つです。私は残りの人生もここで過ごす予定です。日本人プレイヤーに私のゲームをプレイしていただくのは、いつでもとてもワクワクします。今でも多くの日本人ゲーマーは家庭用ゲーム機の方が好きなのは知っていますので、将来、本作も家庭用ゲーム機向けにリリースできれば良いなと思っています。
――ありがとうございます。
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
