“ガンガン攻め”なとっつきやすいシステムが光る!『マーベル ミッドナイト・サンズ』は『XCOM』とは別モノでも楽しいSRPG【先行レポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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“ガンガン攻め”なとっつきやすいシステムが光る!『マーベル ミッドナイト・サンズ』は『XCOM』とは別モノでも楽しいSRPG【先行レポ】

ヒーローたちと共同生活も送れる!

連載・特集 プレイレポート
“ガンガン攻め”なとっつきやすいシステムが光る!『マーベル ミッドナイト・サンズ』は『XCOM』とは別モノでも楽しいSRPG【先行レポ】
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12月2日の発売が迫る『マーベル ミッドナイト・サンズ(Marvel’s Midnight Suns)』。マーベルヒーローと共に戦う戦略ゲームとカードゲーム要素を組み合わせた新作シミュレーションRPGです。

開発は「シドマイヤーズ シヴィライゼーション」シリーズや「XCOM」シリーズなど名作ストラテジーゲームを生んだ名門スタジオ・Firaxis Gamesが担当しており、同社らしいしっかりとした戦略バトルに加え、魅力的なマーベルヒーローたちとの掛け合いも楽しめます。編集部では、2Kより先行プレイの機会を得ることができました。本稿では、冒頭12時間ほどのプレイで見えてきたゲームプレイの内容をお届けします。

“ガンガン攻め”できるシステムが楽しい!『XCOM』とは別モノながら遊びやすい仕上がり

本作はターン制を採用したストラテジーに加え、カードゲームの要素も組み込まれています。手札のカードを使いながら、プレイヤーは選択した3体のスーパーヒーローを操り、カードを使って敵を戦略的に倒していきます。カードには攻撃する「アタック」、能力をもたらす「スキル」、強力な技を繰り出す「ヒロイック」の3種類が存在します。

敵には1撃で倒せるミニオンと、ライフが多いエリートが存在します。攻撃力に差はあれど、いずれの敵も厄介であるためなるべく数多くの敵を処理しておきたいところ。そこで使用するカードの順番などの戦略組みが重要になってきます。

カードを使用すると基本3回が上限の「カードプレイ」と呼ばれる数値を消費します。カードプレイは基本的に3ゲージ用意されています。特定のカードを使用すると「ヒロイズム」と呼ばれるカードプレイとは別のゲージが溜まります。これは強力な技が使えるヒロイックカードや環境を使った攻撃をするのに必要な数値です。

環境攻撃では、ドラム缶など特定のオブジェクトを選択することでヒロイズムを消費して範囲攻撃などが行えます。カードプレイを必要としないしないため、使い切ってしまった場合でも追い打ちをかけたり追加で敵を殲滅することが可能です。

一部の攻撃には、ノックバックが用意されています。ノックバックを使用すると特定の方向に敵を吹き飛ばすことができます。壁や他の敵にぶつけることで、単に攻撃するよりも高いダメージを稼ぐことができるほか、爆発物なども発動できるため環境とのシナジー効果も狙うことができます。

またカードについたユニークな効果として「クイック」というものが挙げられます。これはクイック攻撃によって敵をキルした場合カードプレイを消費しないというもので、主にミニオンに対して使用します。クイックをうまく利用すればコストを節約しながら敵の数を効率よく減らすことができ、快感が味わえます。

本作のもっとも特徴的と言える部分は、ストラテジーゲームにもかかわらず位置取りの重要さが薄いこと。敵も味方も移動範囲の制限は一切ありません。ユニットの移動も用意されていますが1ターン中に1ユニットしか移動できないという変わった仕様(アビリティなどで増やすことはできる)となっています。

用途としては、ノックバックや環境攻撃で攻撃できる方向はプレイヤーキャラの位置によって決定するため、連鎖して攻撃するため。 ボス級のキャラクターは範囲攻撃を行ってくることもあり、それを避けるという用途もありますが、基本的には効率よく攻撃するためのユニット移動になります。

『XCOM』では敵に撃たれないような安全な位置取りを考える楽しさがありましたが、本作ではあまり考慮する必要がありません。むしろ、クイックによるミニオン潰しやカードプレイ+ヒロイズムによる環境攻撃、ノックバックでの追加ダメージなど、「ガンガン攻めること」が推奨されているデザインとなっています。難易度はさほど高くなくシンプルなプレイ感であるため、ストラテジー初心者でも遊びやすく仕上がっているように感じます。

筆者は本作の初報を見た際、『XCOM』をマーベルヒーローに置き換えたようなものを想像していました。『XCOM』のようにチマチマと隠れながら攻撃しあうのはヒーローものには似合わないのではないか?とも心配していましたが、実際のところは攻撃回数もダメージも積極的にガツガツ稼げるような仕組みになっているため、スーパーヒーローのストラテジーゲームとして非常に良い落とし所だと思いました。

バトル終了後には参戦したヒーローが載ったアメコミ表紙風のフォトが入手可能。ただ眺めているだけでも楽しいデザインですが、拠点に飾ることもできるようです。

主人公はオリジナル、キャラクリも可能!“MCU”しか知らなくても十分楽しめるストーリー

本作の主人公は「ハンター」と呼ばれるゲームオリジナルのヒーロー。「サノス」などのように非常に強力な力を持つスーパーヴィラン「リリス」の子供として生まれました。強力なリリスを倒したことがある古の戦士のハンターは、長い間死んで棺に入れられていましたが、母・リリスがヒドラ信者の手下によって復活させられたため、彼女の企みを阻止すべく蘇らされました。

リリスとヒドラ信者たちはドクター・ストレンジのサンクタムを奪うなどヒーローたちに次々に危害を加えており、ストレンジやアイアンマンといったヒーローたちはケアテイカーという人物が運営する大聖院に避難します。

ハンターは、マーベル史上初となるカスタマイズ可能なスーパーヒーロー。性別はもちろん、髪型や肌の色、ひげなどを自由に変更できます。とはいえしっかりセリフが用意されているため主人公の影が薄いといったことはありません。原作コミックは「Midnight Sons」ですが、本作は「Midnight Suns」。設定のベースにコミックはあるものの、ストーリー自体は完全オリジナルであるため事前予習は必要ありません。

もちろん登場キャラがどのような存在であるのかは知っておいたほうが良いと思いますが、ゲーム序盤時点で登場するヒーローの多くは、MCUでもお馴染みのものや今後映画やドラマが公開予定のもの。そうでなくても、何かしらで映像化されているヒーローもいます。筆者のマーベル知識はマーベル・シネマティック・ユニバース程度しかありませんが、わからないヒーローがいても基本的な設定はゲーム内に解説がありますし、調べながら遊ぶのも楽しいです。コミックまで含めれば変遷が激しいヒーローも居ますが、今のところMCU知識だけでも「なんでこのキャラが〇〇じゃないの!?」ということにはあまり巡り合っていないので、MCUのファンでも十分についていけると思います。

序盤に確認できるキャラ(一部)

  • アイアンマン

  • ドクター・ストレンジ

  • キャプテン・マーベル

  • スパイダーマン

  • キャプテン・アメリカ

  • ウルヴァリン

  • ブレイド

  • ゴーストライダー

  • ニコ・ミノル

  • マジック

  • スカーレット・ウィッチ

  • ヴェノム

  • ハルク

なんといっても本作の特徴は、戦闘の合間にヒーローたちと仲を深められること。ヒーローごとに用意されたサブイベントを体験したり、ヒーローたちが組んでいるクラブ活動に参加したりもできます。好感度パラメータも用意されており、一緒に戦闘に出たり会話の選択肢で正しいものを選ぶことで高くなっていきます。好感度を高めていくことで新たな能力が開放されることもあるようです。

作中ではスーパーヒーロー専用SNS「スーパーリンク」も閲覧できます。ここではヒーロー同士のコミカルなやりとりがみられるほか、サブイベントにつながるダイレクトメッセージが送られてきたりします。

筆者のプレイでは、気分で話しかけるヒーローや共に戦うヒーローを変えていたため、あまり好感度が高くなったキャラはいませんでした。しかし、ちょっとシリアスな本編シナリオと違いヒーローのおちゃめな1面やコミカルなやりとりが見られるため非常に楽しい要素といえます。


序盤のプレイでは、シンプルで初心者もとっつきやすい戦略バトルやヒーローのオフが見られる交流要素が体験できました。シーズンパスではあの型破りなお調子者「デッドプール」の参戦も決定しているため、今から非常に楽しみです。

序盤12時間ほどでの印象ではありますが、メインミッションの難易度はそれほど高くないのも嬉しいポイント。筆者はあまりストラテジーゲームをプレイしませんが、そんなユーザーでも1度もゲームオーバーになっていません。とはいえ、戦略を練る楽しさはしっかりと押さえられているので、マーベルヒーローのかっこよさも込みで満足感が高い作品です。

シンプルでとっつきやすい戦略バトルが楽しい『マーベル ミッドナイト・サンズ』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに2022年12月2日発売予定。PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ版は後日発売予定です。


《みお》

超雑食の若年ゲーマー みお

2021年3月よりフリーでゲームライターをしています。現在はGame*SparkとIGN JAPANで活動し、稀にINSIDEにてニュース記事を執筆しています。お仕事募集中。ゲームの趣味は雑食で、気になったものはクラシックゲームから新しいゲームまで何でも手を出します。主食はシューター、ADV、任天堂作品など。ジャンルやフランチャイズの歴史を辿るのも好きです。ゲーム以外では日本語のロックやアメコミ映画・コメディ映画、髪の長いお兄さんが好きです。

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