
日本での公開に先立ち、アメリカなどで4月4日から公開されている実写映画「マインクラフト/ザ・ムービー」ですが、ヒートアップしすぎた観客の振る舞いが問題視されています。
「チキンジョッキー」のシーンがTikTokのトレンドに―過剰すぎるリアクション
『マインクラフト』を原作とした実写映画の本作では、謎のオーブの力によって現実世界からマイクラの世界へワープしてきたキャラクターたちによるストーリーが描かれます。ジェイソン・モモア氏やジャック・ブラック氏がキャストを務めているほか、妙にリアルで「キモかわ」なマイクラ世界のMobたちが公開前から話題となっていました。
BBCによると実写映画版『マイクラ』は、公開初週末に全世界で推定3億ドル(約430億円)と圧倒的な興行収入を記録していることが報じられており、世代や国を問わず『マインクラフト』というコンテンツが愛されていることが分かります。


しかし、行き過ぎた愛情は時として深刻な事態を招いてしまいます。劇中でゲーム内にも存在するMob、「チキンジョッキー(ニワトリの上に子供ゾンビなどが乗ったMob)」が登場するシーンでは、観客が大声で「chicken jockey!!」と絶叫したり、立ち上がって騒いだりする姿がソーシャルメディアを通じて話題となりました。


なかには上映中にポップコーンを劇場内にぶち撒けたり、生きている鶏を劇場に持ち込んだり……モラルが欠如した行動が問題視されています。なお、その姿をスマートフォンで録画する行為も劇場では禁止されています。
こういった“やりすぎ”な事例に対して、警察が介入して当該の人物を退出させたこともあるほか、警告の掲示や、行きすぎた場合には上映を中止するアナウンスをする映画館も見られます。
『レッド・デッド・リデンプション 2』でアーサー・モーガン役を務めたことで知られるロジャー・クラーク氏は、「子どもたちと映画『マイクラ』を見たけど、いまだに目にしたものの整理がついていない」「YouTube ShortsやTikTokのせいで、高校生や青少年がジャック・ブラックの適当なセリフを叫んでいた……こんなの見たことない」と驚きの声を投稿しています。
熱狂を逆手に取った4DX上映も開催―日本公開時にはお静かに!
また、Cineworldでは4DX版の上映にあわせて、上映中の歓声や拍手を許可する「ChickenJockey 4DX」、いわゆる“応援上映”の開催をアナウンスしています。しかしもちろん、ポップコーンをぶち撒ける行為や劇場内での録画、鶏を持ち込む行為は他の観客の迷惑にもなるので禁止されています。
日本では4月25日より全国でのロードショーが予定されている実写映画「マインクラフト/ザ・ムービー」。興奮する気持ちも分かりますが、上映時にはマナーをしっかりと守って鑑賞しましょう。
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