
NVIDIAは、RTX 50シリーズの新製品「RTX 5060」「RTX 5060 Ti」を発表しました。より安価にRTX 50シリーズの機能を使えるGPUとなっており、ラップトップ向けにも展開されます。
フレームレートはなんと2倍!DLSS4がより身近に
今回発表となったのは、RTX 50シリーズの最下位バージョンとなる「RTX 5060」シリーズです。デスクトップ向けGPUの米国における価格と発売時期は以下の通りです。
GeForce RTX 5060 Ti 16GB:429ドル、4月16日
GeForce RTX 5060 Ti 8GB:379ドル、4月16日
GeForce RTX 5060:299ドル、5月
RTX 50シリーズは、高性能なBlackwellアーキテクチャや、DLSS 4によるパフォーマンスの向上が大きな魅力です。公式資料によれば、5060 TiでDLSS 4を有効にした『ホグワーツ・レガシー』では171 fps・47msの高パフォーマンスを実現しています。
過去の「~60 Ti」系GPUとの比較は以下の通りです。(Ryzen 7 9800X3D CPU、1440p 最高設定、DLSSクオリティモード、最高レベルのフレーム生成で検証)
『ホグワーツ・レガシー』
3060 Ti | 4060 Ti | 5060 Ti | |
---|---|---|---|
フレームレート | 34 | 87 | 171 |
レイテンシー | 128 | 48 | 47 |
『黒神話:悟空』(フルレイトレーシング)
3060 Ti | 4060 Ti | 5060 Ti | |
---|---|---|---|
フレームレート | 18 | 46 | 102 |
レイテンシー | 235 | 90 | 83 |
『サイバーパンク2077』(フルレイトレーシング)
3060 Ti | 4060 Ti | 5060 Ti | |
---|---|---|---|
フレームレート | 25 | 52 | 108 |
レイテンシー | 176 | 83 | 81 |
RTX 5060にて検証された様々なゲームでのパフォーマンスでは、新しいゲームでも100を下回らないfpsを出せています。(Ryzen 7 9800X3D CPU、1080p 最高設定、DLSSクオリティモード、最大レベルのフレーム生成で検証)
『ホグワーツ・レガシー』:234 fps
『Alan Wake II』:114 fps
『黒神話:悟空』:130 fps
『サイバーパンク2077』:148 fps
『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』:208 fps
『スター・ウォーズ 無法者たち』:105 fps
『マーベル・ライバルズ』:330 fps
『Avowed』:220 fps
『Half-Life 2 RTX』:130 fps
詳細なスペック表は以下の通りです。
RTX 5060 | RTX 5060 Ti | |
---|---|---|
シェーダーコア | Blackwell SM 19 TFLOPS | Blackwell SM 24 TFLOPS |
Tensorコア | 5th Gen FP4/FP8/FP16 614 AI TOPS | 5th Gen FP4/FP8/FP16 759 AI TOPS |
RTコア | 4th Gen 58TFLOPS | 4th Gen 72TFLOPS |
DLSS | 4 | 4 |
AMPプロセッサー | あり | あり |
NV Encoders | 9th Gen | 9th Gen |
NV Decoders | 6th Gen | 6th Gen |
メモリサブシステム | 8GB G7 | 8GB / 16GB G7 |
PCI Express | Gen 5 | Gen 5 |
DisplayPort | 2.1b Up to UHBR20 | 2.1b Up to UHBR20 |
価格 | 299ドル | 379ドル / 429ドル |
ラップトップ向けにも展開!
ラップトップ向けには、「RTX 5060 Laptop」が展開されます。本GPUを搭載したゲーミングノートPCは、米国では今年5月から、1,099ドル~という価格設定で販売されます。
『サイバーパンク2077』による動作検証では、過去のラップトップ向けGPUと比較してかなり高いパフォーマンスを出しています(100 W GPU TGP、Intel Core Ultra 9 CPU、1080p 最高設定、DLSS クオリティモード、最大レベルのフレーム生成で検証)。
3060 LT | 4060 LT | 5060 LT | |
---|---|---|---|
フレームレート | 21 | 60 | 146 |
レイテンシー | 115 | 68 | 56 |
その他のゲームでは、以下のような検証結果となり、デスクトップ版RTX 5060に引けを取らない結果を見せました(100 W GPU TGP、Intel Core Ultra 9 CPU、1080p 最高設定、DLSS クオリティモード、最大レベルのフレーム生成で検証)。
『ホグワーツ・レガシー』:229 fps
『Alan Wake II』:110 fps
『黒神話:悟空』:128 fps
『サイバーパンク2077』:146 fps
『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』:202 fps
『スター・ウォーズ 無法者たち』:105 fps
『マーベル・ライバルズ』:323 fps
『Avowed』:192 fps
『Half-Life 2 RTX』:130 fps
RTX 50シリーズの中で最も手頃でありながら、公称値ではしっかりとパフォーマンスにも期待できそうでした。日本での価格や展開時期を含めて、続報に期待です。