ロシア版『World of Tanks』運営会社CEOが「過激主義」として提訴…現在Wargamingとは無関係も“ウクライナ支援”きっかけか | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

ロシア版『World of Tanks』運営会社CEOが「過激主義」として提訴…現在Wargamingとは無関係も“ウクライナ支援”きっかけか

運営元の収益欲しさにでっち上げ?

ニュース ゲーム業界
picture alliance/picture alliance/ゲッティイメージズ
  • picture alliance/picture alliance/ゲッティイメージズ

ロシアとベラルーシにて『World of Tanks』や『World of Warships』を運営しているLesta Studioがロシアの検察庁により提訴されたようです。現地メディアが伝えています。なお、この会社は現在はWargamingとは無関係です。

運営元の高い収益欲しさにでっち上げ?

RBCによると、タガンスキーの地方裁判所は、Lesta Studioの主要な3つの法人を差し押さえました。RIAノーボスチによれば、この請求は検察庁の総長が行っており、Lesta StudioのCEOであるマリク・ハタジャエフ氏とWargamingのCEOであるビクター・キスリーからなる団体の活動を禁止し、Lesta Studioの株式100%を国家に回収するように要請したといいます。

検察庁はこの2人が過激派活動を行う団体のメンバーであると伝えており、Wargamingがウクライナ支援コンテンツをゲームに導入していたことを過激行為として問題氏しています。一方でLesta Studioは、これに意義を申し立てる訴状を送ったといいます。


また同社のTelegramではこの状況を認識しており、問題は解決しつつあるという声明が発表されました。ロシアとベラルーシの法律を遵守して活動しているため、いかなる違反や隠蔽もしておらず、恐れる理由はないといいます。

Lesta Studioは2011年に『WoT』を運営するWargamingの子会社となりましたが、2022年にはそれを解消しており、現在では無関係といえる状態です。Wargamingの声明ではロシアとベラルーシにおけるサービスは移管するものの、利益を得ることは一切ないと述べていました。


RBCによれば、2024年末時点のLesta Studioの収益は350億ルーブル(約608億円)、純利益は160億ルーブル(約278億円)と好調で、グループ全製品の累計月間アクティブユーザー数は650万人に達しているといいます。海外コミュニティ・ResetEraでは、この大きな収益を得るために、Wargamingとの関係をでっち上げているのではないかと批判の声が上がっています。


ロシア・ウクライナ戦争 歴史・民族・政治から考える
¥4,180
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ライター:みお,編集:八羽汰わちは

ライター/取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

+ 続きを読む

編集/多趣味オタク 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Spark編集部員、デスク担当。特技はヒトカラ12時間。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ニュース アクセスランキング

  1. 「にゃるら氏を外さないとアニメを中止する」『NEEDY GIRL OVERDOSE』アニメ発表直前にプロモーションから外されたにゃるら氏が声明【UPDATE】

    「にゃるら氏を外さないとアニメを中止する」『NEEDY GIRL OVERDOSE』アニメ発表直前にプロモーションから外されたにゃるら氏が声明【UPDATE】

  2. にゃるら氏投稿に

    にゃるら氏投稿に"多数の誤り"―TVアニメ化決定の『NEEDY GIRL OVERDOSE』についてWSS playgroundが反論

  3. 『The Elder Scrolls VI』日々、開発中も「まだ長い道のりがある」。でもサプライズリリースの可能性も?

    『The Elder Scrolls VI』日々、開発中も「まだ長い道のりがある」。でもサプライズリリースの可能性も?

  4. 「先行特許がある」―米国特許庁長官、2025年9月に任天堂が取得した「サブキャラクターを呼び出し戦わせる」『ポケモン』特許の再審査を指示

  5. 「State of Play 日本」11月12日午前7時から配信!国内&アジア産ゲームを40分以上にわたって特集

  6. 『GTA6』再延期に“何度も延期”の先輩『サイバーパンク2077』公式が助言?2020年のほろ苦いポスト

  7. 『NEEDY GIRL OVERDOSE』で知られるにゃるら氏、法人会社を設立へ―新作ゲーム2本と全13話のアニメ制作を予定

  8. 英国政府「古いゲームの救済意義わかるが、法律での対応難しい」―サービス終了後もゲームをプレイ可能な状態に保つ「Stop Killing Games」運動、ついに質疑の壇上へ

  9. 大規模に置き換え可能という考えは愚か―『バルダーズ・ゲート3』開発者がスクエニの「QA・デバッグの7割AI化」計画に苦言

  10. 名作・良作インディーが全て1,000円以下! 未解決事件を終わらせたり、重税を課されながら銃を撃ったり、不明の言語を解釈したりと多種多彩【eショップのお勧めセール】

アクセスランキングをもっと見る

page top