先日「Nintendo Direct: Nintendo Switch 2」が放送され、ニンテンドースイッチ2の性能や、ローンチに発売されるタイトルなどが発表されました。
『マリオカート ワールド』『ドンキーコング バナンザ』などの大作も当然気になりますが、セカンドないしサードパーティーの最新作もいくつか発表されました。
なので、今回は先のダイレクトで発表されたシリーズの前作を今のうちに遊んでおこうという企画です。意外とやり忘れているものもあるかも?
10億通り以上の銃をぶっ放せ!『ボーダーランズ3』

開発:Gearbox Software
発売年:2019年
ジャンル:ルートシューター

まずは『ボーダーランズ4』の前作である『ボーダーランズ3』を紹介しましょう。
本シリーズは旧文明の遺産が隠されているとされるヴォルトを暴こうとするヴォルトハンターたちの戦いを描いたFPSです。本作では今までのシリーズの枠を超え、様々な惑星を舞台に、ド派手でハチャメチャなバトルが展開されます。
いわゆるルートシューターというジャンルで、敵を倒し、戦利品を得て、その戦利品を使ってさらに強い敵を倒す……というのを延々と繰り返していきます。手に入る銃はどれもこれもぶっ飛んでおり、銃を投げるとタレットになってくれたり、撃つたびにうるさいメタル音楽が流れたり、弾の代わりに丸鋸が飛んで行ったり、ウ●コみたいな色のロケット弾を射出したりと、とんでもない数があります。

メインミッションもサブミッションもバッドセンスの塊で、クエストのオチまでに必ずと言っていいほどナンセンスなゴア表現を見させられるし、誰と話してもしょうもないブラックジョークを浴びせかけられます。そんな世界なもんですから、頭空っぽにして、奇天烈なエフェクトの銃を拾って、手近なやつの脳天に向かって試し打ちしまくっちゃいましょう。

ちなみに筆者が一番好きなのは「映画愛好家」という、あるひとりの映画監督志望の青年の夢をかなえてあげるとてもハートフル(?)なサイドミッションです……これを遊んで筆者は、意外とシニカルなジョークもできるんだな!? と思いました。
なんとも妖しい虫の王国にようこそ『Hollow Knight』
開発:Team Cherry(インディー)
発売年:2017年
ジャンル:メトロイドヴァニア&ソウルライク

『Hollow Knight: Silksong』の前作にあたる『Hollow Knight』をご紹介しましょう。
本作は、かつて繁栄を誇った地下王国「ハロウネスト」を舞台にした、探索型2Dアクションゲームです。プレイヤーは“釘”を携えた小さな騎士となって、朽ちた王国の謎を解き明かすため、暗くて広く、そして果てしなくややこしい地下世界へと潜っていくことになります。
ハロウネストの住民たちは“虫”です。ムカデに蜂、バッタにカブトムシなど、地底で出会う敵も味方も全部虫です。ちょっと気持ち悪いけど、でもどこか愛嬌があるビジュアルで、妙に惹き付けられる魅力があります。

しかし、そのかわいさに油断してはいけません。本作はなかなかに容赦のないアクション難易度で、気を抜けば虫けらになるのはプレイヤーのほうです。基本的には行ったり来たりしながらマップを埋めていくいわゆるメトロイドヴァニアですが、ボスがとんでもなく強く、初見で突破するのはかなり大変です。
孤独で、どこか壊れかけている虫たちとの会話劇が、この物悲しい雰囲気にまたマッチしており、とても素敵なのです……ソウルライク&2Dメトロイドヴァニアブームの火付け役として今なお愛されている一本ですので、未プレイの方はぜひとも遊んでみてください。
すべてが銃でできているダンジョン……それがガンジョン!『Enter the Gungeon』
開発:Dodge Roll
発売年:2016年
ジャンル:ツインスティックシューター&ローグライク

『Enter the Gungeon 2』の前に『Enter the Gungeon』も遊んでおきたいですね。
本作は“過去を撃ち殺す”ことができるとされている不思議な銃の迷宮“ガンジョン”に挑む2Dアクションローグライクです。プレイヤーは罪を背負ったガンマンたちのなかからひとりを選び、弾幕が飛び交うドタバタ地獄へと突入していくことになります。

“ガンジョン”の名の通り、このゲームにはとにかく銃が山ほど出てきます。ピストルやマシンガンといった定番から、ブラックホールを撃つ銃、銃口から紙飛行機を飛ばす伝統工芸品、ただのバナナ、果ては銃を撃つ弾まであります。ど、どういうこと……?
そしてガンジョンではあらゆるものの名前が銃で統一されており、銃の一覧が読める魔導書は「アモノミコン」、ザコ敵は「ガンデッド」など、それとそれをよくこじつけたな……と笑う前に感心してしまうほどです。

ハチャメチャな見た目の割に、ゲーム部分はとてもシビアで、弾幕シューティングとローグライクを上手い具合に掛け合わせております。
「ボーダーランズ」シリーズとはまた違ったギャグセンが光っています。ローグライクに目がないという人は、ぜひとも遊んでいただきたいほど秀逸な作品です!
『AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』(執筆:みお)
開発:スパイク・チュンソフト
発売年:2023年
ジャンル:アドベンチャーゲーム

縦真っ二つに切り裂かれた死体。最初に左半身が発見されてから6年後、まったく腐敗していないきれいな右半身が見つかる。そんな突拍子もない導入でプレイヤーを引き込んでくれるミステリーアドベンチャーゲームです。

3D空間をポイント&クリックで捜査するのが基本ですが、人が見る夢の世界を探索して真実に迫るゴージャスな「ソムニウムパート」が特徴的。夢の世界だからこそ起きる突拍子もない展開を切り抜けながら、驚きの真実を掴むパートの繰り返しが癖になります。


一見シリアスな雰囲気に見えますが、気が抜けるような超くだらないギャグ(下ネタもあり)や、コザキユースケ氏デザインの可愛い/クールなキャラクターたちの掛け合いが楽しく、多くの人が遊びやすい作品です。
前作未プレイ者向けの設定が用意されていますが、筆者としては第1作目から順番にプレイするのがおすすめ。セールでよく割引価格になるので、まとめて買っちゃいましょう!
『ゼルダ無双 厄災の黙示録』(執筆:お茶缶)
開発:オメガフォース
発売年:2020年
ジャンル:アクションゲーム
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の前日譚となるであろう『ゼルダ無双 封印戦記』を遊ぶのであれば、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の前日譚となる『ゼルダ無双 厄災の黙示録』も触っておいて損はありません。
もともと「ゼルダ無双」シリーズは、『ゼルダの伝説』シリーズのキャラクターが集結するオールスターゲームとしてWii Uで発売されたものが第1作目でした。しかし、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が売れに売れたことで『ゼルダの伝説 厄災の黙示録』の発売へと繋がり、これ1作品でも成り立つほどの人気ぶりを獲得しました。

『ブレス オブ ザ ワイルド』は単体でもかなり個性豊かなキャラクターが揃っているので、本作のプレイアブルキャラクターもかなりの数となっています。リンクやゼルダ、四英傑はもちろん、ハイラル王やコーガ様、果ては大妖精まで!?原作を遊んでいればニヤッとできる性能や演出を盛り込んだキャラクターたちを操作できるのはやっぱりコラボ系無双の魅力ですね。
独自のアクションには「シーカーストーン」のアイテムがあり、敵の行動に対して適切なアイテムで対処します。原作で印象的だったガードジャストや回避ジャストもあり、いわゆる連打ゲーとは異なる、わりとしっかりとしたアクションが楽しめます。

前日譚とは言うものの、実際には原作とは異なる設定を持ったifストーリーとなっており、原作では出てこないようなセンスの外連味あふれる展開や、オリジナルキャラクターも魅力です。『ゼルダ無双 封印戦記』もおそらくifのストーリーとなり、オリジナルの展開やキャラクターがバンバン見られるものになるのではないでしょうか。
ニンテンドースイッチ2の発売まで約一か月! すべての過去作を遊ぶのはなかなか至難の業かもしれませんが、ぜひとも気になったタイトルを手に取ってみてください。予習してから挑めば、スイッチ2ライフがもっと楽しくなるかも?