ドイツのYoutuberが「RTX 4090」の上位モデル「TITAN Ada」の試作機を入手、ベンチマークの結果などを公開しました。
4スロットの極厚GPUクーラーに12VHPWRを2口搭載、ゲームによってはRTX 4090を22%も上回る性能を発揮するとのことです。
開発中止の幻の怪物GPU、最適化不足のドライバーでもその性能は圧倒的!

今回「TITAN Ada」の試作機に関する動画を公開したのは、ドイツのYouTuberであるder8auerさんです。
「TITAN Ada」はNVIDIA製GPU「RTX 4000」番台の最上位モデルとなるウルトラハイエンドモデルで、発売当時“最強”と謳われたRTX 4090を凌駕するものとして開発が進められていました。
過去には4スロットクーラーや実際に4090を4スロット化した試作機などが報告されるなど、開発の進展具合を窺える情報こそあったものの結局発売されることなく現在に至っています。
「TITAN Ada」は4090と同じAD102を採用するものの、CUDAコアは12.5%増となる18432コアを搭載。VRAMも帯域幅こそ384-bitながらGDDR6Xを48GB搭載するなど、発売中の「RTX 6000 Ada Generation」をさらに上回るものとなっています。
そんな本GPUですが「3DMark Time Spy Extreme」で4090に対し+15%、「3DMark SpeedWay」では+7%と当時の最強GPUをさらに上回る性能となっているようです。

また、ゲーミングでは『レムナント2』の4K解像度で4090比で+9%、『サイバーパンク 2077』ではなんと+22%と圧倒的な結果となっています。
この「TITAN Ada」は2023年の当時に開発されたドライバーしか対応していないとのことで、いわば最適化不足の状態でもこれだけの性能を発揮していることからその実力は言わずもがな。最適化の済んだ状態では果たしてどれだけの性能となるかと想像すると、発売されなかったのは非常に残念と言わざるを得ません。
日の目を見なかった幻の“最強”GPU、その実力の片鱗を窺い知れるものとなっています。