
FRAME BREAKとAmplifier Studiosは、配信中のオープンワールド農業アドベンチャー『Lightyear Frontier』の今後のアップデート方針に関する最新情報を公開しました。
ガイド役の「PIP-3R」削除へ。ストーリーテリングを大幅に改修
本作は、銀河の果てにある惑星を舞台に、作業用ロボットに乗りながら農業や開拓を行っていく作品。2024年3月20日からSteam早期アクセスをスタートし、これまでユーザーレビューでは“非常に好評”の高い評価を得ています。Game*Sparkでは本作の紹介記事も掲載中です。
今回の最新情報では、ゲーム内のストーリーテリング要素の大幅な改修について紹介しています。現在のゲームでは、スタート時点からのガイド役である人工衛星「PIP-3R」がクエスト達成時や一部のオブジェクトに干渉した際に入るナレーションを通じて、ストーリー進行や世界の謎を明らかにする方式を採用しています。


しかし、多くのユーザーから「作業に集中しているときに突然ナレーションが流れる」ことについて、驚いたり、聞き逃したり、作業を妨害されて苛立つなど、さまざまな意見が寄せられたようです。開発では、この意見を元にサンドボックス的なゲームプレイとの融合ができていないと判断し、新しいストーリーテリング方式に切り替えることを決定しています。
ストーリー部分の変更については、2025年3月に配信された公式Q&Aでも紹介されていました。今回は具体的な方針の説明となり、まず第一にプレイヤー自身でストーリーを制御できるようにするために、この「PIP-3R」が削除されることが明らかになっています。「PIP-3R」については、今後なんらかの形で戻って来る可能性も示唆されていますが、しばらくはゲーム内に登場しなくなるようです。



ストーリーは2つの「発見」によって語られる形式に
「PIP-3R」の削除により、従来のストーリー進行やログの表示形式も大きく変更されます。これまでは惑星内の遺跡に散らばっているアーティファクトをすべて拾い集めることで、その場所のログが表示されるというシステムでした。開発では、このシステムの問題点としてメインストーリーと競合してしまい、ストーリーとあわせた情報の順番がわからなくなる可能性があることを指摘しています。
今後のアップデートでは、新たに各地に設定された特定エリアに到達することで追加情報を得られる「Inspection Points」が追加されます。また、アーティファクトについては、遺跡内で全て集める方式ではなく、世界中に散りばめられたアーティファクトを一定数集めることで順番に情報がアンロックされるシステムに変更されるということです。




この変更によりストーリー要素をよりわかりやすくユーザーに伝えられるようになり、「PIP-3R」のテキストが削除されたにも関わらず、ゲーム内のストーリーテキスト総量は50%以上増加したことも明らかになっています。また、惑星内に登場するNPC住民にも新しいテキストやクエストが追加されるようです。
『Lightyear Frontier』に新たな要素を導入するアップデートの配信スケジュールなどは記事執筆時点(2025/05/13 17:45)で明らかになっていません。なお、このアップデート配信前の準備段階として、新たなクエストやゲーム内報酬が獲得できるゲーム内イベントを先に配信することがアナウンスされています。