2025年5月20日に発売されたNVIDIAによる最新グラフィックボード「GeForce RTX 5060(RTX 5060)」。いわゆるミドルクラスの性能を備えていますが、様々なゲームにまたがる他グラフィックボードとの性能比較レビュー動画がさっそく公開されました。
問題はやはりVRAM?他世代との比較含めたレビューが公開

今回動画を公開したのはPC系テック専門チャンネル「Hardware Unboxed」です。テストシステム用SSDに加え、CPU「Ryzen 7 9800 X3D」、メモリ「G.Skill Trident Z5 DDR5-6000」を採用した環境で複数タイトル、画質設定はいずれもMedium Quality以上、解像度は1080p/1440pでのfpsを計測しています。

検証タイトルには『Clair Obscur: Expedition 33』や『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』が含まれており、解像度1080pの平均パフォーマンスを見てみると、1%Low fpsが68、平均fpsが88という結果に。前世代のミドルハイクラス「GeForce RTX 4060 Ti」とほぼ同じ、前世代のミドルクラス「GeForce RTX 4060」よりは22%高いパフォーマンスです。

一方で解像度を1440pに上げた場合は1%Low fpsが37、平均fpsが56となり、パフォーマンスは「GeForce RTX 4060」より27%高く、「GeForce RTX 4060 Ti」や前々世代のミドルハイクラス「GeForce RTX 3070」と横並びになったほか、「(RTX 5060を含む)ビデオメモリ8GBのグラフィックボードでは動作しない例がみられる」として、「パフォーマンスは良好に見えても、ローカルビデオメモリに収まらないテクスチャーが消失してしまう影響で、ぼやけた見た目になってしまう」と説明されています。

なお、米国でのMSRP(メーカー希望小売価格)をベースに算出したfpsのコストパフォーマンスはIntelの「Arc B580」やAMDの「Radeon RX 9070」に次いでおり、同社の過去ミドルクラスモデルより改善され、「かなり良い」としつつも「もっとビデオメモリがあれば」と評されています。

動画の結論では 本グラフィックボードの8GBのビデオメモリが特に批判されており、「2025年時点で、200ドル以上の製品でこのような構成はあってはならない」として、「現在の価格でビデオメモリが12GBだったとしてもオススメでできたかもしれない」としました。