様々な同人ゲームのローカライズ・パブリッシングを手掛けるOTAKU Planは、サークル「イニミニマニモ?」の寿司勇者トロ氏によるRPG『BLACK SOULS』Steam版の発売決定を告知しました。
新作開発中のなか、まさかのSteam版リリース決定

本作は、狂気とグロテスクな描写が特徴の東方Project二次創作「東方異形郷」で知られる寿司勇者トロ氏が開発、2017年7月に発売した成人向けRPG『BLACKSOULS -黒の童話と五魔姫-』のSteam版です。

ゲームはグリム童話などを元にしたダークな作風となっており、前作「紅ずきんの森」からのキャラクターも登場。素性や贈り物から決めるキャラメイク、誓約にソウルを使ったレベル上げ&アイテム売買、死亡時のソウル落下等、フロムソフトウェアの『ソウル』シリーズをオマージュした要素も含まれています。

ひと癖もふた癖もあるヒロインに加え、様々なフラグが絡み合うイベント、アクティブタイムバトル式のRPGながらもパリィと回避の駆け引きを取り入れた戦闘システムなど、独自の魅力も持っている本作。発売から8年近く経つ2025年も国内外でファンアートが描かれているほか、続編のBLACKSOULSII -愛しき貴方へ贈る不思議の国-』はDLsiteの総合月間ランキングで最高1位となったほどの人気を誇ります。

執筆時点で最新作『DEADREDHOOD』が開発中ですが、今回は寿司勇者トロ氏2作目の『BLACK SOULS』がSteamで発売が決定しました。なお、Steam版ストアページを見てみると、暴力描写に関する注意書きはあるものの、性的な要素への言及はありません。

しかし、パブリッシャーのDiscordサーバーにて「無規制のCG(Uncensored CG)」が告知されているため、Steamで販売されたバージョンで要素がオミットされていたとしても、パブリッシャー側HPでパッチによる追加対応がされる可能性があります(DLsite時点で性的シーンをスキップするオプションはあるものの、文章的表現などは残る)。

また、本件Steamコミュニティには150を超えるスレッドが立てられており、新規ユーザーからの「これは『ダークソウル』にインスパイアされたゲームですか?」といった純粋な質問に加え、「○○は嫁」や「○○を愛している」など高らかに叫ぶ狂気に満ちた投稿に、“本作の性的描写を理由に開発者にハラスメントする人が出ないか”という不安の声も存在。
SNSにも反響は及び、驚きを示すファンもいれば、「一般ゲーマー向けの新しいソウルライクゲームがSteamに来たぞ!」と“わかっていて言っている”投稿もされているようです。

Steam版『BLACK SOULS』はPC向けにリリース予定。執筆時点で配信日は発表されていません。