90年代インターネットシム『Hypnospace Outlaw』を開発したリードデベロッパーのJay Tholen氏は、続編『Dreamsettler』の開発を中止したと発表しました。パブリッシャーのNo More Robotsと双方合意のうえで決定したとのことで、同氏は動画の概要欄で「これは冗談ではありません。皆さん申し訳ありません」と謝罪しています。
高評価シムの続編が開発中止に―トップダウン設計が創作方針と相容れず
2022年に発表された『Dreamsettler』は、夢を生み出す「Sleepnet」と呼ばれるシステムが存在する架空の2003年を舞台に、私立探偵として様々な事件を解決するインターネットシミュレーションです。
懐かしいPC画面を操作しながらメール対応、WEBページの探索、ミニゲームなどをこなしてSleepnetの謎を解き明かしていきます。
Jay Tholen氏は開発中止について、No More Robotsはサポートを打ち切ったりせずにあらゆる手を尽くしてくれたものの、資金面や現実的な問題で開発を中止せざるを得なかったと報告しています。
『Dreamsettler』はトップダウン設計で開発されていましたが、連鎖的にコンテンツを制作していく同氏の直感的な創作方針とはミスマッチであった旨を説明。やりたいことを詰め込みすぎた結果、作品が非常に複雑で凝ったものになってしまったと語っています。

そしてプロジェクトの継続のために開設されたクラウドファンディングについては、直近の支払いを払い戻すと報告しました。
また『Dreamsettler』については、作品の一部を公開したり、ブログで制作過程を紹介したりするなどの何らかの形で一部を公開したいとコメントしています。