
京都・みやこめっせにて、「BitSummit the 13th(以下、BitSummit)」が2025年7月18日から20日にかけて開催されました。毎年恒例インディーゲームの祭典には、今回も多くのゲームが並びました。
本稿では、そんなBitSummitに出展したゲームをご紹介!こちらではグラビティゲームアライズブースに出展されていた『はしれへべれけ EX(仮題)』試遊レポの模様をお届けします。
大逆転“だらけ”のパーティレースゲーム『はしれへべれけ EX(仮題)』!

『はしれへべれけ EX(仮題)』は1994年にサンソフトからスーパーファミコン向けに発売された『はしれへべれけ』をリメイクした一作。当時の雰囲気はそのままに現代風に一新されたグラフィック(当時のビジュアルで遊べるモードも搭載)や、新規キャラクター、新ステージも追加されるというタイトルです。

本作はレースゲームとなっていて、「へべ」たちを操作して順位を競い合うことになります。リメイク作品なので当然ですが、本作のレースはまさしく“昔ながら”な感触。取っつきやすいものの、簡単ではないゲーム性になっていました。

筆者は『はしれへべれけ』を遊んでおらず『はしれへべれけ EX(仮題)』にて本作に初めて触れた人間なのですが、これが時代を感じさせずに面白い。大胆な隠しショートカットの存在や、アイテムの強さによってCPU戦も結構白熱するのです。「現代のゲームだと攻めすぎてるな」という要素が楽しいですね!

プレイ面でも「チェックポイントさえ通過すればいいんだから!」と言わんばかりの自由な筋道……たとえば本来は川の流れに沿って進まなければいけ無さそうなコースでも、上流のチェックポイントと下流のチェックポイントさえ押さえればいいので、「逆走気味に陸路に戻る」という選択肢が取れたりもします。
大胆なショートカットばかりではなく、崖から落ちないように気を付ける繊細なプレイも要求されたりと、令和の今遊んでも色褪せないゲーム性が楽しめますね。むしろ「今だからこそ希少なゲーム性」になっているのでしょう。

実際にプレイしている最中には、とあるレースでは崖から何度も落ちたりして何度も負けてしまいました。自らのミスばかりではなく、CPUの使うアイテムにやられたりもして普通に悔しい!

しかし返す刀でマップにいるキャラ全員を攻撃できたり、盤面が何度もひっくり返るような展開も起こせます。『はしれへべれけ EX(仮題)』では新たに強力なアイテムやギミックなども実装されているので、気持ち新たに楽しむことも可能でしょう。ちなみにレースが終わった後、最も遅かった選手が「ぐず」と書かれるの、今のゲームじゃ開発の段階ではねられそう!

昨今は古いゲームが復刻として遊べたり、こういったリメイク作も時折発売されます。『はしれへべれけ EX(仮題)』はレースゲームとあってその中でも取っつきやすい部類に入るのではないでしょうか。今回はCPUマッチでしたが、オンライン対戦も実装予定とのことで、ネットを介して初代『はしれへべれけ』を遊んだことがある人間同士で戦うのも楽しそう。

『はしれへべれけ EX(仮題)』はニンテンドースイッチ/PC(Steam)向けに発売予定。令和に『はしれへべれけ』が復活です。













