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『Dead Space』などで知られるクリエイター兼スタジオ創設者、AAAタイトル制作は「遠い存在になっている」―ゲーム開発から身を引きそうな心境を吐露

厳しい現状を綴る文章を投稿しました。

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『Dead Space』などで知られるクリエイター兼スタジオ創設者、AAAタイトル制作は「遠い存在になっている」―ゲーム開発から身を引きそうな心境を吐露
  • 『Dead Space』などで知られるクリエイター兼スタジオ創設者、AAAタイトル制作は「遠い存在になっている」―ゲーム開発から身を引きそうな心境を吐露
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『Dead Space』『The Callisto Protocol』などを手掛けたことで知られ、Striking Distance Studiosの創設者でもあるGlen Schofield氏が、ゲーム開発から撤退する可能性を自身のLinkedinにて投稿しました。

投稿で語られた苦境。新プロジェクト頓挫に、娘Nicole氏のスタジオ解雇も

「Game Industry It’s tough out there.」から始まる、同氏がLinkedinに投稿した文章。こちらでは、自身の娘であるNicole氏と手がけはじめた新プロジェクトが資金難で頓挫したことが明かされています。

プロジェクトメンバー全員が新たな仕事を探している旨も、「才能あるメンバーたちなので、ゲーム開発者の採用を検討中の方がいたら連絡をください」との文言と共に書かれており、Schofield氏の苦悩が垣間見えます。

同投稿ではことの詳しい経緯が描かれており、Nicole氏が発案した新しいアイデアのゲームを開発中であったこと、そのアイデアに魅了されプロジェクトが開始されていたことがまず述べられました。

しかし、プロトタイプのコンセプトは周囲の反応も良好だったとしながらも、その一方で「当初1,700万ドルを想定していた予算を1,000万ドルに削減しなくてはならない」という、厳しい現実に直面していたことが明かされます。最近では、さらにそこから500万~200万ドルに削減しなければならない状況になっていたと続けています。

これらを受け、Schofield氏は「安く作るより作らない方が一部のアイデアを守れる」として、プロジェクト中止を決意。アメリカとイギリスのチームメンバーの仕事先を探しているとしました。そして自身の娘であるNicole氏については、Striking Distance Studiosから解雇されたと発表した上で、「彼女は素晴らしい才能の持ち主である」とアピールしています。

Schofield氏は自身の現状について、15~20年間にわたって大作AAAタイトルに関わってきた自身の過去を振り返りつつ、AAAタイトル製作が遠い存在になっていると述べ、現在はアート制作に戻っていることを明かしました。

依然、アートやストーリー、アイデアを書きながらゲーム業界を応援し続けているとしたうえで、「もしかしたら自分はもう最後のゲーム監督を終えたのかも」と心境を吐露。「もしそうであるなら、私のゲームをプレイしてくれてありがとう」と投稿は綴られています。


2025年2月にはStriking Distance Studiosにて、2023年に続き再度のレイオフが行っていたことも明らかになっています。Striking Distance Studiosにまつわる現在の状況について詳しい事情はわかりませんが、今回の投稿にて、かなりの苦境に立たされていることが明かされました。

ライター:高村 響,編集:八羽汰わちは


ライター/ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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編集/多趣味オタク 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Spark編集部員、デスク担当。特技はヒトカラ12時間。

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