2025年8月3日、浜松町にて東京ゲームダンジョン9が開催されました。本記事では、『ふりかけ☆スペイシーOVA』の試遊レポートをお届けします。

スーパー脱力大冒険は東南アジアへ……さぁたんたちがOVA(ゲームだけど)になって帰ってきた!
日本沈没!
ゲーム開始一秒後にそう表示されます。まあ、沈没してしまったものは仕方ありません。
そういうことなので、日本人はローマに向かいました。ローマ行きの飛行機に乗りながら、沈没していく日本を眺めて、皆が滂沱の涙を流しています……。

しかし、その飛行機に乗っていたのは、普通の日本人だけではありません。なんとあの究極のトラブルメイカーたち、さぁたん、ポポン天、竟金かがみも乗り合わせていました。
案の定、かがみが出来心でドアを開けてしまい、彼女たちはローマではなくベトナムに着陸することに……。

本作は2023年に発売したネオ昭和ギャグビジュアルノベル『ふりかけ☆スペイシー』の続編です。不条理極まりない怒涛のギャグと、大量のパロディやオマージュが楽しめる超濃厚なアドベンチャーゲームが帰ってきました!
今度の舞台は東南アジアです。相変わらず色文字をタップすると、用語の解説という名のブラックジョークやメタギャグがてんこ盛りなので、なかなかストーリーが進みません。なんと贅沢な試遊でしょうか。

一通り導入のドタバタも済ませ、さてこれからベトナムでどうしようかというタイミングで、かがみが突然トゥクトゥクに変身し、試遊が終了しました。本当に最初から最後まで一瞬たりともプレイヤーの気持ちを掴んで離しません。何はともあれ足を手に入れた面々……きっと各地で暴れ倒してくれることでしょう。
開発サークルの「よんとんトマチン」にお話を聞くことができました。

――OVA版で何が変わりましたか?
よんとんトマチンシステムはあまり変わっていません。とにかく僕らが東南アジアに行きたかったんで、取材と称して40日以上遊んでいました。なので、今回はマニアックな東南アジアネタがたくさん入ってます。あと、東南アジアに行きたかったのは事実なんですが、旅費が安かったのも大きいんですよね。
――ストーリーはどう説明したらよいでしょうか?
よんとんトマチンベトナム、カンボジア、タイ、フィリピンで大暴れします。
――本作は何人で開発されたのでしょうか?
よんとんトマチン4人ですね。シナリオライターが2人と、プログラマーと音楽1人ずつです。前作が2年半かかったので、今回もそれくらいかかりそうですね。

――アイデアの源泉はどこにありますか?
よんとんトマチン半分くらいは現地で考えたことです。旅行の中で得たものや、小ネタとして面白いな~と思ったものを盛り込んでいます。
ちなみに、今作では感動のストーリーが展開されますよ。泣けます!
――全体のボリュームはどれくらいでしょうか?
よんとんトマチンうーん、よくわからないですね。映画一本分は頑張ろうと思ってます。本作にもある辞典集めは拡張していきたいなと。

――現時点での課題は何でしょうか?
よんとんトマチン前作が7章あって、1章が30分アニメのつもりでした。で、本作は1本の長い映画のつもりで作ったんですが、思ったよりめんどくさかったですね。テーマが決まって、ようやく何とかできたんですけども。
――発売はいつ頃になりそうですか?
よんとんトマチン今年中を狙っております。

『ふりかけ☆スペイシーOVA ベトナム・カンボジア・タイ・フィリピン編』は、PC(Steam)向けに発売予定。今回もメチャクチャすぎる面々がワールドワイドに暴れまくるのが楽しみです!











