「日本語には絶対に対応します」 1920年代アメリカを舞台とする注目の精神的ホラーRPG『Heavy as Stone』開発者のJoy氏にインタビュー【BitSummit the 13th】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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「日本語には絶対に対応します」 1920年代アメリカを舞台とする注目の精神的ホラーRPG『Heavy as Stone』開発者のJoy氏にインタビュー【BitSummit the 13th】

現在開発中の精神的ホラーRPG『Heavy as Stone』の開発者にBitSummit the 13thにてインタビュー!

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「日本語には絶対に対応します」 1920年代アメリカを舞台とする注目の精神的ホラーRPG『Heavy as Stone』開発者のJoy氏にインタビュー【BitSummit the 13th】
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禁酒法時代の1920年代のアメリカを舞台に、生命保険のエージェントである「アミル」が顧客の安否調査を行ううちに「黄色い創傷」と呼ばれる病気に心身を蝕まれていくストーリーを描く『Heavy as Stone』。

CRITICAL REFLEXからのパブリッシングも決まった注目の探索型ホラーRPGを個人開発中のクリエイター・jøy氏に、日本最大級のインディーゲームイベント「BitSummit 13th」のCritical Reflexブースにてインタビュー取材でお話を聞きました。

「サプライズが詰まった、ホラーRPG好きな人に楽しんでいただけるゲーム」

――簡単に自己紹介をお願いします。

jøy:ソロディベロッパーとして『Heavy as Stone』を作っているjøyです。カナダ人ですが、今は日本に住んでいます。

――『Heavy as Stone』というゲームを紹介していただけますか?

jøy:ゲーム『Pathologic』や小説「黄衣の王(The King in Yellow)」などの精神的ホラーの影響を受けた作品です。ホラーとRPGを混ぜた世界を探索し、その中で奇妙な場所や敵を見つけて「もっと深く調べたい」と感じてもらいたい。そんな雰囲気の作品です。

――ゲームを通じてプレイヤーがどんな体験ができる作品だと考えていますか?

jøy:ゲームを始めたばかりでは朝目覚めて主人公が綺麗な街に出かけるだけなので「ホラーはどこ?」と感じるかもしれませんが、地下を探索するようになると主人公の精神が病気に侵されて幻覚が見えるようになって、いきなり怖い雰囲気になります。舞台は1920年代の禁酒法時代のアメリカで、マフィアやギャングが酒の密造を行っている危険な地域も存在しています。

そこで「最初の綺麗な街に戻りたい」と思っても、もう戻ることはできないんです。主人公は生命保険のエージェントとして行方不明になったクライアントの謎を調べながらサバイバルをしなければいけません。

――ゲームの開発期間はどれくらいでしょうか。

jøy:開発を始めたのは5年前で、個人でアセットも使わずに開発していましたし、働きながらの作業だったので時間がかかっていました。今年の頭にファンディングをもらってフルタイムで開発できるようになり、かなりペースが上がっています。

――進捗状況も教えていただけますか?

jøy:最近はゲームのワールドを開発しています。フルタイムになる前にバーティカルスライス(ゲームの全機能を盛り込んだ短いテストステージのようなもの)はもうできていたので、今は色々と実装している段階です。オープンワールドを作って、その後はストーリーを入れて、メカニズムを実装して……と、ゲームの流れができていく段階ですね。

――5年も開発を続けていると、当初の予定とゲームの内容が変わってくることもあるのではないでしょうか。

jøy:実は一番最初は「アートのスタイルを試したいな」くらいで、ゲームを作ることまで考えていなかったんです。そこから作った世界をウロウロしてみたいな。ドアを作ったから、開けるようにしたいな。と、段々ゲーム開発になりました。

最近はジェネレートできるようになりましたけど、最初はすべてのメッシュについている白いアウトラインを手描きで書いていましたね。5年前はUnreal Engine 5もリリースされていなかったので、当時比べてみれば綺麗さはとても進化してきたと思います。ただ、アートのスタイルは変わりません。

画像はSteamストアページより引用

――では、変化した部分も色々とありそうですね。

jøy:色んなものを組み合わせるのがゲームなので、メカニックを作り直したり、新しい戦闘スタイルをテストしたり、色々な要素が変化してきました。

でも、ずっとそれをやっていたらリリースできないので、スコープクリープ(長期に渡るプロジェクトが拡大しすぎてしまうこと)しないよう開発しています。

――最初に『Pathologic』の名前も挙げていただきましたが、他にクリエイティブで影響を受けた作品があれば教えてください。

jøy:ゲームだけではなく、映画や本、音楽などたくさんのアートから影響を受けて開発しています。実は『Heavy as Stone』というタイトルも、私の好きなメタルバンドの歌詞から取っているんです。

――ゲームの日本語化についても質問しようと思っていたのですが……ジョイさんがこれだけ日本語がお上手なら何の問題もなさそうですね。(※ここまでのインタビューはすべて日本語で回答)

jøyそうですね(笑)。Steamページも自分で翻訳していますし、日本語版のスクリーンショットを用意するために少しだけ日本語を入れたバージョンも作りました。もちろんローカライズではきちんと翻訳会社さんにお願いしますが、日本語には絶対対応しますので、ご安心ください。

画像はSteamストアページより引用

――では、最後にメッセージをお願いします。

jøyホラー作品、ホラーRPGが好きな人は楽しめる作品になっていると思います。ひとつ言えることがあれば、このゲームにはサプライズがたくさん入っているので「ネタバレに気を付けてください!」ということですね。Steamのページを見るくらいの情報だけで遊んで欲しいですね。


『Pathologic』などの作品にインスパイアされたインディーゲーム『Heavy as Stone』はSteamでのリリースに向けて現在開発中です。

ゲームボリュームについても「短いゲームではない」とのことで、気になる方はXのフォローやウィッシュリストへの追加にて続報をお待ちください。

《ハル飯田》


よく遊び、よく喋る関西人 ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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