「救いがなく、容赦もなく、脳裏に焼き付いて離れない作品だ」海外レビューハイスコア『Cronos: The New Dawn』

『Cronos: The New Dawn』は言うなればリメイク版『SILENT HILL 2』と『Dead Space』の間に生まれた子供だ。しかも、それは最高の形で結実している。圧倒的な雰囲気、挑戦的かつ緊張感あふれるゲームプレイ、そして最後までプレイヤーを惹きつけてやまないストーリー。これらが見事に融合した傑作サバイバルホラー体験だ。

『Cronos: The New Dawn』は完璧な作品ではない。だが、完璧である必要もない。本作は美しくも残酷なサバイバルホラーだ。必ずしも物語として成功しているとは言えないが、その信念を貫き通し、最も重要な一点において成功を収めている。救いがなく、容赦もなく、脳裏に焼き付いて離れない作品だ。

『Cronos: The New Dawn』はサバイバルホラーの古き良き伝統を受け継ぐ作品だ。同ジャンルの二大巨頭からわずかに影響を受けつつ、独自のアイデアと融合させている。いくつかの要素を徹底的に削ぎ落とせば、さらに優れた作品になっただけに残念だ。しかし、それでもなお、その世界観構築は名人芸の域に達しており、緩急のバランスもまた完璧である。

『Cronos: The New Dawn』は、Bloober Teamがこれまでに手掛けたオリジナル作品の中でも最高傑作だ。息詰まるほどに描写された80年代ポーランドを巡る没入感あふれる冒険。その旅路は第一印象とはまったく異なるものになるだろう。

『Cronos: The New Dawn』は、その濃密な雰囲気、計算された光と闇の演出、そして見るもおぞましい敵のデザインでプレイヤーを惹きつける。だが、激しいアクション性がホラーとしての体験を大きく損なっている。

『Cronos: The New Dawn』は素晴らしい雰囲気と興味深いストーリーを備え、大きな可能性を秘めた作品だ。しかし、ホラー要素はゲームバランスの悪さ、破綻した戦闘、技術的な問題によって損なわれている。

『Cronos: The New Dawn』はBloober Teamによる意欲的な試みであり、荒廃した世界でホラー、アクション、サバイバルを融合させている。敵の融合や時間操作といったメカニズムは興味深いが、技術的な欠陥、単調な戦闘、そして不満の残る結末がそのインパクトを弱めている。