今回は、マーベラスが贈る『牧場物語 Let's！風のグランドバザール』のニンテンドースイッチ2版をプレイ！本作は、のどかな牧場で作物や動物を育てたり、町の人と交流や恋愛が楽しめる、牧場生活シミュレーションゲーム『牧場物語』シリーズの最新作です。
僕は、中学生の頃にシリーズ第一作目に触れて以来、牧場経営や恋愛、そして結婚に至るまで、数多くの人生を送ってきました。しかし、僕のリアル人生はというと……。
両親の「早く結婚しろ」攻撃を、毎回これで乗り切ってます。お宅の息子さんはギリギリなんですよ。
◆おじさんが牧場にやってきた！
風がそよぐ町“そよかぜタウン”。この町のバザールは、かつて“そよかぜグランドバザール”とまで呼ばれていたが、今ではすっかり寂れてしまっている。そんなとき、牧場主募集のポスターを見たひとりの青年が町にやってくるのであった。
まずは、そんな若き牧場主である主人公のキャラクターメイキングだ。顔立ちや髪の色など、用意されたパーツの中から組み合わせて作成する。
そよかぜショートやそよかぜロングといった髪型はあったけど、そよかぜモヒカンは無かったので、モヒカンっぽい髪型を選択して作成完了だ。
こちらはそよかぜタウン町長のフェリックスだ。町に到着してすぐ、いきなりバザールに出店しろとムチャ振りを受けるんだけど、ここで「帰ります」を選択すると、本当に主人公は町から帰っちゃってゲーム終了になるぞ。キャラクターメイキングも最初からやり直しになるので注意が必要だ。
そしてこちらが、帰ってしまった初代主人公に次ぐ二代目主人公のおじさんだ。牧場の名前を決める際に自分で牧場まで入力してしまったため、おじさん牧場牧場という間抜けな牧場名になってしまっている。
おじさんという名前も敬称をつけて呼ばれるとおじさんさんになってしまうため、牧場名と併せて間抜けが過ぎる……！
◆こんなに悲しいなら出会わなければ良かった……！
変な名前と変な牧場名でスタートした新生活。まずは荒れ果てた牧場の整備から始めようかな。
農作物は決められた場所でのみ栽培できる。今はまだ小さい範囲しか耕せないけど、いずれは広大な土地を耕せるようになる。クワで耕し、種を蒔き、じょうろで水を与える。
他にも、雑草や花を刈り取るカマや、石を砕くハンマー……って、あれ？
なんと今作ではオノとハンマーの代わりに、両方の機能を兼ね備えたハチェットが登場する。これひとつで石も木も採取ができるのだ。道具の切り替えって地味に手間だから、こういう配慮は嬉しいな。
そうそう。冒頭でも触れたけど『牧場物語』シリーズでは、町の住人と仲良くなって恋愛や結婚できるお馴染みのシステムがある。将来のパートナーを品定めに町へ行こう。
最初に出会ったのは、町長の娘のシェルファちゃん。いかにも正統派ヒロインといったビジュアルだ。変なモノをプレゼントしてしまったため、初対面で笑顔を曇らせてしまった。
次に出会ったのは、服飾品の制作が趣味のエンジュちゃん。バッチリメイクでキツそうな印象だけど、こういう子こそデレたときのギャップがたまらないのだ。
そして次は、メッセージウインドウ横に顔アイコンも無ければ名前も無いモブのお姉さん！パートナー候補ではないので当然結婚は出来ないしプレゼントも渡せない。好感度のステータスがないので彼女と仲良くなることは無いのだ。
世の中には、メインヒロインではなく、その友達やクラスメイトといった「あまりかまってない」キャラデザの地味なモブに惹かれる人もいるのだ。僕のように……！
もうちょっと後で登場するマルーもお気に入りだ。名前こそついているが、バザールに出店しにきた準住人のような立ち位置のキャラクターで、好感度もないので彼女と結ばれることはない。こんなに悲しいなら出会わなければよかった……。
◆朝の水やりから始まるおじさん牧場牧場のルーチン！
恋愛だけにかまけてる暇はない。牧場生活は大忙しなのだ。朝起きたらまず作物に水と肥料を与える。
次は隣の山で石材や木材、草花を採取する。石や木は道具のアップグレードに、花は住人へのプレゼントに使う。住人にはそれぞれ貰って嬉しいモノ・嫌なモノがあるんだけど、花は大体の人がそこそこ喜んでくれるので便利なのだ。
町に降りたら住人に話しかけてプレゼントを渡す好感度上げだ。パートナー候補以外の住人にも好感度が設定されているので、本来なら一人ひとりに話しかけてプレゼントを渡した方がいい……けど、全員にやるのは正直面倒くさい！
直接話しかける“会話”以外にも、ワンボタンで広範囲に効果のある“挨拶”も行える。挨拶なら移動しながら出来るので、僕のような面倒くさがりにはとても便利なのだ。町にも刈り取れる草花が生えているので、基本的に道具は手に持ちっぱなしで移動するぞ。
牧場に戻ってきたら、風車で素材や作物の加工を行う。
過去作では、木材メーカー・マヨネーズメーカーといったように、用途ごとに別種のメーカーを設置する必要があったけど、今作では風車ですべての加工が行えるのでありがたいね。
動物のお世話も忘れちゃいけない。乳牛や鶏、アルパカや羊といった畜産動物に加え、犬や猫といったペットの飼育も可能だ。
リアルで飼っている猫の名前をつけて、3匹の猫を飼育しているぞ。
以上が大まかな一日のルーチンだ。これを季節ごとに30日、1年で120日繰り返していく。すべての要素をきっちりこなそうとすると膨大なプレイ時間が必要になり、面倒になって飽きるタイミングが早く訪れがちだ。手を抜けそうなところはしっかり手を抜くのが、長続きさせる秘訣だろう。
雨の日は畑の水やりをしなくていいので、絶好のサボりどころだ。
ただ、雨が降ろうと台風が来ようと、他の日々のルーチンは欠かせない。スローライフどころかワーカホリック……！
30時間ほどプレイしましたが、まだ飽きることなく元気にワーカホリック生活を送っています！
シリーズ第一作目が出た頃と違い、今では自由度の高いスローライフもののゲームが溢れていますが、それらのタイトルに負けないくらい作り込まれていたように感じました。
過去作では、ロード時間やモーションの長さ、各種メーカーの仕様など、気になる要素がチラホラとあったのですが、今作ではそれらの不満点はしっかり改善されていて、近年のシリーズでは一番遊びやすく長く楽しめました。もちろんまだまだ続けるつもりです。
シリーズファンも、未経験の方も、最近ご無沙汰になっている方も楽しめると思います！
『牧場物語 Let's！風のグランドバザール』はPC（Steam）/ニンテンドースイッチ/ニンテンドースイッチ2向けに発売中です。
