2025年10月16日、ハピネットがパブリッシャーを務め、IKINAGAMESが開発するターン制のSFディストピアRPG『STARBITES（スターバイツ）』がPS5とニンテンドースイッチで発売されます。
本作は砂漠の惑星を舞台に、魅力的なキャラクターたちがメカを駆使してかつての宇宙戦争の謎にせまっていくという物語が展開していきます。現代的に進化した王道RPGの戦闘システムに加え、魅力的なキャラやメカのカスタマイズなど、あらゆる要素が詰まったタイトルとなっています。
Game*Sparkは先んじて体験版をプレイさせていただきましたので、本稿でその魅力を余すことなくお届けします。
『STARBITES』公式サイトはこちら！借金まみれの少女たちが賭ける一発逆転の脱出劇！
物語は、宇宙進出した人類が、再び資源を巡る戦争を引き起こしている近未来から始まります。「星の沈黙」という宇宙船の同時墜落事故から45年。かつて移民者の楽園と言われていました。しかし、宇宙戦争によって荒廃し砂漠化した惑星ビターの唯一の都市「ディライトシティ」は、逃亡者や犯罪者などこの星を離れられない者たちが暮らす場所へと変わってしまっていました。
そこで育った主人公ルキダと仲間たちは、星から脱出することを目論んでいます。
しかし、強力なロボットの襲撃に遭って、脱出用のチケットを紛失してしまいました。もしかしたら盗まれたのかも……？
果たして彼女たちは、星から脱出することができるのでしょうか？
オーソドックスでクラシカル、でも新しい手触りのRPG
本作は非常にオーソドックスでクラシカルなRPGです。新しくも懐かしい感じがするグラフィックで、ぎゅっと絞ったフィールドを探索するタイプの、まさに30代の筆者が子どもの頃に熱中したようなRPG体験が待っていました。
主人公のルキダは、メカを駆りながら親が遺した借金を返す生活を送っています。死ぬまでに返せるかもわからない額の借金に嫌気が差し、ついに脱出を目論むわけです。
友人のグウェンドルは、おっとりしたお姉さんで酒豪。もうひとりの友人のバジャーはちょっと無口で頑固ですが、なんだかんだ着いてきてくれる良いやつです。
キャラクターたちにはいくつもアートワークが用意されており、マップ上を歩き回る3Dモデルも、戦闘終了時の一枚絵も、会話中のイラストも、どれも可愛らしく魅力的です。全体的なカラーリングやライティングも明るく、気持ち良くゲームの世界に没入することができました。
さて、まずは惑星ビター唯一の都市ディライトシティで情報を聞いて回ります。RPGの基本ですね。
都市といっても、マップは小さく、数分で見て回れるほどのサイズです。昨今の大規模オープンワールドに疲れ気味な筆者からすると、このくらいのサイズ感のほうがありがたかったです。
ルキダたちは、西の砂漠にいるロックボットなる集団が物取りをしているという噂を聞きつけ、そちらに向かいます。
メカvsメカの激突！ クラシカルで安心感のあるコマンドRPGを堪能
さて、砂漠では敵対心を持ったメカがウヨウヨしています。こちらもメカに乗り、蹴散らしていきましょう。
マップ上では宝箱からアイテムを回収したり、採集ポイントで素材となるアイテムを手に入れたり、敵と戦闘したりといったイベントが発生します。どれもRPGではお馴染みのものですね。
少しゲームが進むと「探知」というアクションも使用できるようになります。こちらは隠されているアイテムを見つけたり、進むべき道を示してくれたりするというもの。どこへ行けばいいかわからなくならないので安心ですね。
敵シンボルとぶつかると、いよいよ戦闘に突入します。
先述した通り、本作はクラシカルなコマンドバトルを採用しています。キャラクターが乗っているメカの速度というパラメータで行動順が決定します。
各メカごとにできるアクションは四つで、攻撃・スキル・ガード・アイテム。
攻撃とスキルにはそれぞれ属性が付いており、敵の弱点属性を一定回数突くことで敵をBREAK状態にすることができます。BREAK状態では敵のターンを一度飛ばせるうえに、ダメージが通りやすくなります。積極的に狙っていきましょう。
グウェンドルのスキルは火力が高い代わりに1HITしかせず、ルキダのスキルは3HITする代わりに火力が低く、それぞれのキャラクターには特徴があり、誰でどうBREAKしていくかといった戦略が求められます。
また、攻撃を与えたり受けたりすることで、各メカごとにDHゲージが溜まっていきます。これがマックスになると「ドライバーズハイ」という状態になり、行動順を無視して割り込めるようになるのです。この状態ではスキルも強化されるので、タイミングを見て発動していきたいですね。
本作のバトルシステムは、コマンドバトルRPGを一度でもプレイしたことがある人なら、すんなりと入っていけることでしょう。
そのうえ、戦闘で減ったHPも「かんたん回復」というコマンドによってワンボタンで戻すことができます（回復アイテムは消費します）。回復アイテム自体はいたるところに落ちているので、あまりシビアな戦闘を強いられることはないでしょう。RPGはあんまり得意ではないという人でもすんなりと入っていけるバランスかと思います。
フィールドやダンジョンで装備を手に入れることで、メカをカスタマイズすることができます。ビジュアルが変わるほか、ステータスも変動するので、なるべくマップを隅々まで歩き回りたいところです。
また、マップ中には至るところに充電所というセーブ＆回復ポイントも置いてあるので、いつでもしっかりとレベルを上げて次の展開に備えることができます。
さて、ダンジョンを踏破し、ロックボットを蹴散らした三人。それでもまだ脱出用チップは見つからず、仕方なくアジトに戻ります。手に入れた報酬金でささやかな宴をしながら、明日以降もチップ探しを続けることを誓います。体験版はここで終了となりました。
『STARBITES』は、クラシカルなRPGの良いところを残しつつも最新技術で遊びやすく丁寧なつくりとなっています。往年のRPGファンのみならず多くのプレイヤーに楽しまれることでしょう。ルキダたちの脱出劇の行方も気になります！
タイトル：『STARBITES』
対応機種：Nintendo Switch/PlayStation 5
記事におけるプレイ機種：PlayStation 5
発売日：2025年10月16日
著者プレイ時間：1時間30分
価格：6,380円（税込）
※製品情報は記事執筆時点のもの
￥6,380
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
