【連載】中国産実写ホラーから、『Ib』ライクなドット絵2D探索ホラー、『バイオ9』『サイレントヒルf』など「東京ゲームショウ」注目ブースまで!最新ホラーゲーム&ニュースまとめ【#アナタの知らない恐怖の世界】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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【連載】中国産実写ホラーから、『Ib』ライクなドット絵2D探索ホラー、『バイオ9』『サイレントヒルf』など「東京ゲームショウ」注目ブースまで!最新ホラーゲーム&ニュースまとめ【#アナタの知らない恐怖の世界】

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さあ今週も、ホラーフリークス垂涎の週刊連載「#アナタの知らない恐怖の世界」のお時間がやってまいりました。本企画は、ホラーゲームを愛してやまない筆者が、PC/コンソールを中心に発売直後または発売予定の“旬”のイチオシ新作ホラーゲームをピックアップしていくというもの。

それに加え、映画や体験イベントなどさまざまな最新ニュースもまとめてお届け!これを読めばすべて丸わかりのホラー連載企画です。

また今回は、9月25日~9月28日まで開催され大盛況で幕を閉じた「東京ゲームショウ2025(TGS)」の注目ブースもご紹介します!


【今週イチオシ最新ホラーゲーム】

◆『Back3 spooky』(Steam)

(Bilibili動画より)

本作は、『Back』シリーズ第三弾で全編実写のホラーゲームです。プレイヤーは前作に引き続き主人公・「任星」を操作しながら、仲間である“高燕”の行方を探るため隅々まで調査して重要な手がかりを集め、組織の闇を暴いていくことになります。

特徴的なのは、中国産の実写ホラーゲームであることです。近年、実際の映像を使用したいわゆる「FMV(Full Motion Video)」ゲームが再び流行の兆しを見せており、ジャンルは違いますが台湾産実写恋愛ADV『異世界帰りの僕と失われた恋』、宮廷実写ADV『盛世天下~女帝への道~』など、高評価だったり日本のセクシー女優を起用したり、ゲーム界隈で話題を集めています。

本作においても、プレイヤー自身が主人公となり、一人称視点の没入感のあるリアルな体験ができ、選択によってストーリーが変化するマルチエンディング方式を採用しており、分岐する物語を楽しめます。

また、散らばる手がかりを調べ、断片化した証拠を再構築する「調査探索」や、突発的な脅威に対し正確なアクションを実行するQTE的な要素など、ゲームプレイも充実しています

台湾の実写ホラー映画を題材にした『女鬼橋』シリーズが好きな人や、新鮮なホラー体験がしたいプレイヤーに特にオススメできる一作です。ただし、対応言語は現時点で中国語と英語のみで、日本語には未対応なので注意してください。

  • 開発/パブリッシャー:MYSTERY CROWN

  • ジャンル:実写サイコホラー

  • 対応言語:日本語未対応

  • 機種:PC(Steam)

  • 発売日:9月27日

◆『RedLantern | 赤提灯』(Steam)

本作は、呪われたダークウェブ市場を題材にした一人称視点のサバイバルホラーゲーム。プレイヤーは、1990年代の日本を舞台に、違法ダークウェブ市場 「RedLantern 」の一員となります。銃、薬物、そして「呪い」までもが取引される異様な空間で、投稿を追跡してユーザーを特定し報告書を作成、追ってくる脅威から逃げて午前6時(現実時間で1時間)まで生きのびることが目標です。

違法マーケットの取引を管理するシミュレーション要素と、脅威から身を守るサバイバルホラー要素が融合しているのが本作独自のシステムです。

ゲームはランベース、パーマデス、チェックポイントなしのハードコアな仕様で、さらに挑戦を望む者のためにハードコアモードが用意されているとのこと。また、本作のキーとなる違法マーケット「RedLantern」は、画像付きの400以上の投稿があり、独自の背景を持つ数百のユーザーが利用しています。

いくつかの呪われた投稿は実際に画面を越えて現れ、二人の執拗な存在がプレイヤーに立ちはだかります。窓を施錠し、隠れる前に明かりを消して、監視カメラを確認するなど、緊張感のあるステルスプレイが楽しめるようです

ダークウェブマーケットという有りそうで無かった題材と、シミュレーションとサバイバルが融合したゲームシステムが特徴的な本作は、より刺激的なホラーを求めるプレイヤーにオススメ出来そうな作品です。

  • 開発/パブリッシャー:KIKI/KM Studio

  • ジャンル:サバイバルホラー

  • 対応言語:日本語

  • 機種:PC(Steam)

  • 発売日:2025年10月1日


◆『Poveglia: The Island of Non Return Demo』

本作は、三人称視点のサバイバルホラーゲーム。2024年12月に早期アクセスを開始した『Poveglia: The Island of Non Return(ポヴェリア:帰らざる島)』の新たなデモヴァージョンです。本デモは、Unreal Engine 4で製作された開発初期段階のものですが、製品版ではUE5への移行が行われ、より品質の高いものとなるようです。

プレイヤーは、刑事ウィリアム・ミラーとなり、“帰らざる島”という不気味な噂のある呪われた島「ポヴェリア島」を探索します。島内の調査、アイテム収集、資源管理、クリーチャーとの戦闘などあらゆる方法で生き延び、この島に眠る真相を暴いていきます。

今回のデモ版では、約45分のプレイ時間でさまざまゲームメカニクスを体験できるとのことです

主な特徴:

  • 呪われた島を探索し、直線的で没入感深いストーリーを体験せよ。

  • 探索とサバイバル:手がかり、武器、資源を探し求め、新たなエリアを開放しながら生き延びろ。

  • 戦略的戦闘:長所と短所を持つクリーチャーと対峙せよ。精密な操作とオブジェクトの巧みな活用が鍵となる。

  • 解き明かすべき謎:ミラー刑事の捜査を追って、島に隠された秘密を暴け。

『バイオハザード』や『ラストオブアス』など、王道的なサバイバルホラーゲームが好きなプレイヤーにオススメしたい作品です。

  • 開発/パブリッシャー:INTI Game Productions/WBStudios Games

  • ジャンル:ホラーアクションアドベンチャー

  • 対応言語:日本語

  • 機種:PC(Steam)

  • 発売日:2025年10月2日(デモ版)


◆『L.OD demo』

本作は、ドット絵で描かれた『Ib』風の2D探索型ホラーアドベンチャー。主人公・「ヨイ」のもとに、死んだ姉チトセから「秘密を伝えたい」と書かれた手紙が届きます。プレイヤーは真相を確かめるべく、ヨイを操作して廃研究所を探索していきます。

特徴的なのは、フリーゲームの名作『Ib』を彷彿させるようなアニメ風のビジュアルと、探索メインのゲームシステム。プレイヤーは謎の人物たちから追いかけられながら、他のキャラクターを誘導しアイテムを駆使してギミックを解き、手紙に書かれた場所を目指します。

探索と謎解き、そして追いかけられる恐怖が味わえる本作は、『Ib』や『怪異症候群』などRPGツクール2000製ホラーゲームが好きなプレイヤーに特に刺さりそうな一作です。

  • 開発/パブリッシャー:丸得基地

  • ジャンル:ホラーアドベンチャー

  • 対応言語:日本語

  • 機種:PC(Steam)

  • 発売日:2025年9月

◆「東京ゲームショウ2025」注目ブース振り返り!

今年も大盛況で幕を閉じた「東京ゲームショウ2025(TGS)」。我らがゲムスパライターの皆様方が精力的に取材を敢行した結果、さまざまなトピックや現地ニュースを知ることができました。そこで、ここからはホラーゲーム系の記事をピックアップし、TGS2025で何が起こったのかを振り返ってみましょう。

★リアル謎解きゲーム「SILENT HILL f 残置物展」体験レポート!


シリーズ史上初の日本を舞台にしたことも話題を集めた、シリーズ最新作『SILENT HILL f』。TGS2025のコナミブースでは、さまざまな体験型イベントを仕掛けるクリエイター集団「第四境界」による、リアル謎解きゲーム「SILENT HILL f 残置物展」を開催。その模様を詳細にレポートしています。

記事によると、本イベントは一般では80分待ちになるほどの盛況ぶり。内容としては、ブース内に残されたさまざまな「残置物」を調べてフレーバーテキストやメッセージを読み取り、本作の舞台となる「戎ヶ丘(えびすがおか)」のもうひとつの世界観を体験できるとのことです。

ああ、ほんとにコレ行きたかったなあ…(筆者はTGS参加出来ず)。

★最新作『バイオハザード レクイエム』クリエイターインタビュー


新たな女性主人公「グレース」や、「ラクーンシティ」への回帰が注目を集めているシリーズ最新作『バイオハザード レクイエム』ですが、TGS2025ではCAPCOMブースにて本作の試遊展示が行われました。

記事では、本作ディレクターの中西晃史氏プロデューサーの熊澤雅登氏へのインタビューを敢行。本作の舞台を「ラクーンシティ」にした理由や、想定するゲームボリューム、やり込み要素の有無など、ファンが気になっているさまざまな話を聞いています。来年の発売が待ちきれませんね。

★ホントにいいの?!血みどろ暴力生首ホラーサッカーゲーム『FEAR FA 98』展示!


本作品は、『SILENT HILL 2』×『FIFA 98』を掲げる見下ろし型のサッカーゲームで、間違いなくTGS2025で「一番狂ったゲーム」とのこと。

プレイアブルキャラは殺人鬼殺人ナースなどが登場し、ボールも人の頭ヤギの頭脳みそなど“グロい”のが当たり前でコートは血の海、気味の悪いメッセージだらけという狂気的なもの。

記事では、プレビューと開発者へのインタビューを行っています。しかし、よくこんなブッ飛んだゲームを展示できましたね…TGSの懐の広さたるや恐るべし…。



さて、今週もさまざまな最新ホラーゲーム&TGSスペシャルをお届けいたしました。来年こそは、筆者もライターとして参加したいな~と思う次第であります。

来週もアナタの知らない世界へとお連れいたします……。


きさらぎ駅 Re:
¥400
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
N号棟
¥330
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ライター:DOOMKID,編集:みお




ライター/心霊系雑食ゲーマー DOOMKID

1986年1月、広島県生まれ。「怖いもの」の原体験は小学生の時に見ていた「あなたの知らない世界」や当時盛んに放映されていた心霊系番組。小学生時に「バイオハザード」「Dの食卓」、中学生時に「サイレントヒル」でホラーゲームの洗礼を受け、以後このジャンルの虜となる。京都の某大学に入学後、坂口安吾や中島らもにどっぷり影響を受け、無頼派作家を志し退廃的生活(ゲーム三昧)を送る。その後紆余曲折を経て地元にて就職し、積みゲーを崩したり映像制作、ビートメイクなど様々な活動を展開中。HIPHOPとローポリをこよなく愛する。

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編集/取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

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