2025年9月25日から28日にかけて、国内最大級のゲームの祭典「東京ゲームショウ2025」が開催されました。
Saroasis Studiosが開発中の新作のヒーローシューター『運命のトリガー』ブースでは、豪華なノベルティが貰える試遊体験をはじめ、eスポーツイベントや開発者へのインタビューなども実施されました。
2026年のリリースを目指し、クローズドベータテストなども開催され注目が集まる本作。その魅力やブースの様子を本記事でご紹介します！
公式サイトはこちら！会場で『運命のトリガー』をプレイ！個性豊かな“アウェイクナー”で勝利を掴め
ブースには多くの試遊台が設置されており、連日多くの来場者がプレイを体験するなど大盛況でした。まずはそんな本作、『運命のトリガー』について軽くおさらいしましょう。
『運命のトリガー』はSaroasis Studiosが手掛ける、アニメスタイルが特徴の新作ヒーローシューターで、さまざまな能力やプレイスタイルを持ったキャラクター、“アウェイクナー”を選択して戦います。
最大100人のアウェイクナーが広大なフィールドを舞台に生き残りをかけて戦うバトルロイヤルをはじめ、仲間との連携がカギとなるチームデスマッチ、狭いエリアでハイテンポな戦闘が繰り広げられる高速試練など、さまざまなゲームモードが用意されています。
さらに、AI技術の導入により徹底したチート対策を行っているほか、UE5で描かれる高精細なグラフィック、豪華声優陣によるボイスなど注目の要素が満載です。
2025年の8月にはクローズドベータテストも開催されていた本作。今回の試遊体験ではメインとなる、バトロワモードをプレイします。
実戦に突入するまえに、訓練場では本作に登場するキャラクターの能力をひとつひとつ確認できるだけでなく、武器やアタッチメントパーツなどもそれぞれ自由に装着して試すことができます。訓練場からマッチングを申請できるのも、地味に嬉しいポイントだと感じました。
アウェイクナーはそれぞれ「アタッカー」「サポーター」「スカウター」「ディフェンダー」などタイプが分かれており、自身のプレイスタイルに合わせたアウェイクナーを選択できます。
スクワッドでプレイする際は、前線で戦うプレイヤーや索敵アビリティでのサポートなど、それぞれ事前に役割を決めておくことで、より戦略的なプレイも可能になるでしょう。
使用するアウェイクナーを決定したら、いざ最大100人のプレイヤーが待ち受ける戦場へ！広大なマップを舞台に、プレイヤーは自由に降下する地点を選択可能です。建物の部屋のなかには武器をはじめ、弾薬や装備、アイテムなどが落ちているのでまずは装備を整えましょう。
武器は2種類装備することができ、弾薬は口径ごとに分かれた4種類が存在しています。アサルトライフルやマシンガン、ショットガンやスナイパーライフルなど豊富なラインナップで、火力や射撃の安定性、有効な射程などがそれぞれ異なります。
また、ボディアーマーやヘルメット、バッグなど装備にはレアリティがあり、レアリティが高いものほど高い効果を発揮します。
マップの移動に便利な乗り物も複数種類が用意されていて、ブーストやホバリングでの移動など、固有のスキルを持ったものも存在します。かなり耐久力もあり、乗り物を早い段階で確保できるかどうかで戦略が変化しそうです。
マップはセーフゾーンがだんだんと収束していくなど、ルールは極めてオーソドックスでわかりやすいものになっています。また、戦闘不能になってしまった場合でも、一度だけ復活地点を指定して復活できるシステムなども用意されています。
アウェイクナーのスキルを活かした銃撃戦はハイスピードで、索敵スキルで敵の位置を割り出したり、壁を発生させて自身が有利になるようにフィールドを作り変えるなどその使い方はさまざま。
さらに、ゲージを蓄積させることで発動できるアルティメットスキルは演出も効果もド派手で、アルティメットスキルとスキルを同時に組み合わせて使うのも強力です。
画面左下ではアウェイクナーがポーズを決めるなど、アニメスタイルのグラフィックを活かした演出もなされています。
本作の戦闘はハイテンポながらもオーソドックスなルールをしていて、これまでバトロワを触れたことがあるプレイヤーは直感的に理解ができますし、こういったジャンルに初めて触れるプレイヤーも試合の流れを掴みやすくなっています。
アニメスタイルのキャラクターデザインやグラフィックも良く、お気に入りのキャラを極めたり、パーティーで連携してスキルを組み合わせるような戦い方をしても面白いかもしれません。
見どころはゲームだけじゃない！ブースでは豊富なノベルティやコスプレステージも
また、『運命のトリガー』ブースではゲームの試遊体験だけでなく、豊富なノベルティやステージイベントも注目のポイントでした。
個性的なキャラクターが描かれたバッグをはじめ、作品の設定や世界観にせまるガイドブック、試遊体験をすることで貰えるキーホルダーや御守などがラインナップ。
キャンペーン特典としてオリジナルデザインのマウスパッドやお財布、缶バッジなど、さまざまなノベルティグッズが用意されていました。
特に、キャラクターが大きく描かれたバッグはインパクト満点で、実際のTGS会場でもこのバッグを持ち歩いている来場者の姿を良く見かけました。
会場ではさまざまな場所にキャラクターのイラストやパネルも展示されていました。イラストはキャラクターの立ち絵のものもあれば、ゆるいテイストの可愛いデフォルメされたものもあります。
さらに、本作をイメージしたフォトスポットなども用意されているほか、ブースのステージではコスプレイヤーさんがアウェイクナーのコスプレを披露するイベントもありました。
コスプレイヤーさんたちは流石のクオリティで、会場ではコスプレを見ようと多くの来場者がブースに集まっていました。
公式YouTubeチャンネルでも「現場リポート動画」が公開されていますので、ブースの実際の様子などはこちらも要チェックです！
Saroasis Studiosへのインタビューも実施！開発陣も注目している、日本でのサービス展開は
また、9月25日にはSaroasis Studios開発陣を交えたトークセッションも開催され、昨年のTGSや今年に開催されたクローズドベータテストの振り返り、インタビューなどが実施されました。
今回のイベントに参加したのはSaroasis StudiosのJH氏（プロデューサー）、Kun氏（アートディレクター）、Terry氏（ゲームプランナー）の御三方。15年以上のシューター開発歴を持つ、ベテランクリエイターが集結しています。
イベントでは冒頭、昨年のTGS2024の振り返りからスタートしました。昨年のTGSで開催されたストリーマーたちによるゲームプレイのイベントやコスプレなどの反響もあり、今年は会場の規模をパワーアップ。
試遊やイベントの拡大、コスプレショーなどプレイヤーのために、さらにより良い体験を提供できるよう注力してきたことが語られています。
イベントの振り返りのあとは、インタビューがスタート。開発陣も注目する日本市場やコミュニティなど、興味深いトピックもあったのでその様子をお届けします。
ーー今年のTGS参加について、どのような気持ちで臨まれましたか。
Saroasis Studios（以下、Saroasis）：今年の会場の規模に圧倒されています。ニ年目の経験を活かし、ブースを全面的にアップグレードしました。試遊エリアの拡大をはじめ、大規模なコスプレイベントやリアルガチャイベントも実施します。より良い体験を届けたいと思いますので、ぜひ私たちのブースに遊びに来てください。
ーー今年も東京ゲームショウに参加しようと決めたきっかけや理由について教えてください。
Saroasis： 日本のプレーヤーからは熱意を強く感じ、それが私たちに大きな自信とモチベーションを与えてくれました。日本は私たちが常に重視している市場で、もっと多くの機会を通じて日本のプレイヤーと交流したいと考えています。
近年、日本でもシューティングジャンルが急速に発展していて、競技性のあるシューターを好むプレイヤーも増えてきています。『運命のトリガー』が日本のシューティングファンにとって新しい選択肢となることで、多くの人に楽しんでいただければ嬉しいです。
これまでのテストではバグもあり、会場やオンラインを通じて多くのフィードバックをいただきましたが、それらを真摯に受け止め、改善に努めてきました。TGSでは、プレーヤーの声を直接聞けるのが本当に貴重だと実感しています。
一年間の努力でゲームは大きく進化し、基本体験のブラッシュアップだけでなく、新しいモード、キャラクター、武器、ビークルなど豊富なコンテンツを追加してきました。また、マップも大幅なアップデートが行われ、ランドマークが増えました。
ーーグローバルで大規模なクローズドベータテストが開催されましたが、ベータテストを行うに至ったきっかけや、その目的について教えてください。
Saroasis： 先程も話したように、昨年のTGSでは日本のプレイヤーから大きな支持と熱意をいただきました。しかし、シューターの構築は、プレイヤーからの実際のフィードバックなしには実現できません。そのため、長時間の大規模なオンラインテストが非常に必要だと考えました。
クローズドベータテストを通じて、プレイヤーに私たちのデザインや戦略性をより深く理解してもらいたいと思いました。また、プレイヤーの本当の好みやニーズを理解する良い機会にもなりました。テストに参加してくださった、すべてのプレイヤーに感謝しています。
ーープレイヤーからのフィードバックの中で、特に印象に残ったものや、参考になったものがあれば教えてください。
Saroasis： ビジュアルやキャラクターデザインが、日本のプレイヤーに受け入れられるかどうかに注目していました。肯定的なフィードバックと励ましをいただき、デザインの方向性を信じて続ける大きな自信になりました。昨年のテストに比べると、日本からの支持や好意的な声も増えています。
一方でパフォーマンスの最適化など、厳しい意見や要望も多くいただきました。特にフレームレートやラグに関する問題が多く指摘されており、開発チームでも最優先事項として取り組んでいます。プレイヤーからのフィードバックはすべて目を通していて、キャラクター、ストーリー、ビジュアル、プレイスタイルなどの観点で注目しました。
ーークローズドベータテストで開発チームが印象に残ったことや、共有したいポイントがあれば教えてください。
Saroasis： 参加条件の敷居が高かったにもかかわらず、日本だけで4万人以上のプレイヤーが参加してくださいました。日本プレイヤーはアクティブ率も非常に高く、一日の平均プレイ時間が180分を超えることもありました。
さらに、日本のプレイヤーの実力が非常に高く、アジアサーバーのランキング上位はしばらく日本勢が独占していたこともあります。配信でもトレンドの上位にランクインするなど、注目を集めました。
テスト期間中にはSNSなどに100を超える二次創作作品が投稿されていて、現時点で登場しているすべてのキャラクターが描かれていました。また、日本のプレイヤーが自主的にキャラクターのコスプレをしていたのを見て、とても感動しました。デザイナーにとってこれ以上の幸せはありません！
これからも多くの方に参加していただき、一緒に『運命のトリガー』の世界を盛り上げていけたらと思います。
ーー今後の日本国内での展開、運営の予定について教えてください。
Saroasis： 今後はコミュニティ運営、eスポーツ大会、IPコラボなど日本での運営に力を入れていきます。また、コミュニティを通じて定期的に日本のプレイヤーと交流し、フィードバックを集めつつ開発の最新情報を共有していきます。
eスポーツは特に意識していて、面白く影響力のある大会を作り上げたいと考えています。TGSでは27日と28日に、有名な配信者や選手を招いたエキシビジョンマッチを実施します。
ーー本作ではチートや不正行為に対して、厳格な対処が見られます。チートや不正行為への姿勢や対策について教えてください。
Saroasis： 対戦型シューターの中で、チートや不正行為は厳しく取り締まる必要があると思っています。クリーンかつ安全で公平な環境を提供できるよう、これからのテストやリリース後もチート対策をしっかり行っていきます。
チート対策は経験豊富なチームと協力して独自のソフト開発に取り組んでおり、今後もチート対策に関する情報をコミュニティなどで共有し、強化していきます。
ーー最近の2ヶ月間の開発状況と、リリース後1年間における開発・運営の重点は何ですか。
Saroasis： 最近の2ヶ月間で最も重要視していたのは、多くのユーザーから指摘されている最適化問題です。現在の開発チームの最優先事項で、スムーズさの問題や操作性などの調整も進めています。
それと並行して新しいコンテンツの準備も進めており、新しいキャラクターやモード、武器や乗り物も開発中です。
リリース後の目標は、多様なシューティングプレイを提供できるプラットフォームになることです。
ーー昨今では新作があまり見られない「バトロワ」というジャンルを選んだ理由はありますか。また、バトロワ以外のゲームモードはどのようなものが追加されますか。
Saroasis： 先程も話したように、『運命のトリガー』はバトロワだけでなく、多様なシューティングプレイを提供するプラットフォームになることが目標です。
ゲームモードなどの内容は研究やリサーチを進めている段階で、具体的な詳細は現時点では非公開です。進展があれば公式情報を通じて皆さんにお伝えするので、楽しみにしていてください。
ーー戦闘ではTTK（Time To Kill）が短いという意見もありますが、調整する予定はありますか。
Saroasis： TTKはシューターの設計における重要な要素のひとつだと思っています。現在は戦闘データとプレイヤーのフィードバックを評価したテスト結果を分析している段階です。
ーーパフォーマンスの最適化や、本作の推奨スペックについて教えてください。
Saroasis： 現在、パフォーマンスの最適化とスペック調整に優先的に取り組んでいます。次回のテストでは、より多くのCPUやローエンドCPU、一部内蔵GPUにも対応予定で、推奨スペックは後日アナウンスをします。
ーーキャラクターデザインにおけるこだわりや理念について教えてください。
Saroasis： キャラクターデザインの理念としているのは、「戦術のプロフェッショナリズム」という部分です。各キャラクターはバックグラウンドや経歴、ストーリーや性格などをしっかり設定しており、それをもとに立体的な表現をしています。
ーー日本プレイヤーのフィードバックを受けて改善したポイントや、逆に「そのままでいこう」と判断した点などはありますか。
Saroasis： キャラクターデザインなどは、プレイヤーからの肯定的なフィードバックを受けてこの方向性で強化しようと思いました。より良く、新しく、面白いキャラクターを作成していきたいです。
また、プレイヤーがキャラクターと共感できることを目指し、スキル、対戦、ストーリーといったゲームプレイ体験を設計しています。
ーー現状、アニメスタイルを採用したシューターで“トップ”といえる作品は登場していないように思います。『運命のトリガー』が長く愛されるために、チート対策など以外で深堀りできるポイントはありますか。
Saroasis： 先程も話したように、キャラクターはとても重視しています。シューターの新しいプラットフォームとして、今後は新しいモードやストーリーのあるキャラクターを追加していくことで、長く愛されるタイトルを目指しています。
開発チームにもアニメ好きが多く、「二次元とシューティングの融合」が柱になっています。アートやデザイン、キャラクターは重視しつつ、シューティングの面白さも重視していきます。
ーー本作はアニメ風の世界観でありながら、短いTTKなどリアル寄りのプレイフィールを採用している理由はありますか。
Saroasis： この世界観やスタイルは、私たちが表現したい理念を反映しています。マップには現実世界の乗り物や武器に似たものが登場しますが、現実からインスピレーションを得たうえで、合理性のある世界を目指しています。
同時に、ヒーローのスキルなど非現実的な要素も含まれています。キャラクター、スキル、ストーリーデザインを通じて、「誰もが“アウェイクナー”のようなヒーローになれる」ということを伝えたいと思っています。
ーー本日はありがとうございました。
人気ストリーマーが白熱した戦いを繰り広げる！パワーアップしたeスポーツイベントもTGSで開催
今年の公式eスポーツ大会は、これまで以上に規模を拡大。FPPモードの試遊や、バトルロイヤル形式を取り入れたユニークな競技が披露されました。
9月25日の「#運命の前哨戦」を皮切りに、27日には16名の人気ストリーマーが集結する「オールスターアリーナ」、28日には王者を決める「チャンピオンアリーナ」が開催され、会場は連日大きな熱気に包まれました。
本大会には、Bijuをはじめとする30名の人気ストリーマーが参戦し、オンライン・オフラインともに大盛況となり、大きな注目を集めました。
観戦は会場だけでなくTwitch公式配信でも大きな盛り上がりを見せ、同時視聴者数は9000を記録。熱狂的なコメントが飛び交い、日本におけるeスポーツ展開への期待感を一層高める結果となりました。
『運命のトリガー』は、2026第1四半期にリリース予定です。詳しくは公式サイトをご確認ください。
公式サイトはこちら！
