PS1時代の『バイオハザード』と伝統的ローグライクが合体!?毎回構造が変わる不思議な屋敷の踏破を目指す『House of Necrosis』【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

PS1時代の『バイオハザード』と伝統的ローグライクが合体!?毎回構造が変わる不思議な屋敷の踏破を目指す『House of Necrosis』【プレイレポ】

『バイオ』+「不思議のダンジョン」!?そんな見た目の『House of Necrosis』のプレイレポートをお届けします。

連載・特集 プレイレポート
PS1時代の『バイオハザード』と伝統的ローグライクが合体!?毎回構造が変わる不思議な屋敷の踏破を目指す『House of Necrosis』【プレイレポ】
  • PS1時代の『バイオハザード』と伝統的ローグライクが合体!?毎回構造が変わる不思議な屋敷の踏破を目指す『House of Necrosis』【プレイレポ】
  • PS1時代の『バイオハザード』と伝統的ローグライクが合体!?毎回構造が変わる不思議な屋敷の踏破を目指す『House of Necrosis』【プレイレポ】
  • PS1時代の『バイオハザード』と伝統的ローグライクが合体!?毎回構造が変わる不思議な屋敷の踏破を目指す『House of Necrosis』【プレイレポ】
  • PS1時代の『バイオハザード』と伝統的ローグライクが合体!?毎回構造が変わる不思議な屋敷の踏破を目指す『House of Necrosis』【プレイレポ】
  • PS1時代の『バイオハザード』と伝統的ローグライクが合体!?毎回構造が変わる不思議な屋敷の踏破を目指す『House of Necrosis』【プレイレポ】
  • PS1時代の『バイオハザード』と伝統的ローグライクが合体!?毎回構造が変わる不思議な屋敷の踏破を目指す『House of Necrosis』【プレイレポ】
  • PS1時代の『バイオハザード』と伝統的ローグライクが合体!?毎回構造が変わる不思議な屋敷の踏破を目指す『House of Necrosis』【プレイレポ】
  • PS1時代の『バイオハザード』と伝統的ローグライクが合体!?毎回構造が変わる不思議な屋敷の踏破を目指す『House of Necrosis』【プレイレポ】

2025年10月7日にSteamにて配信が開始された、Warkusが開発・販売を手がける伝統的ローグライクゲーム『House of Necrosis』。Game*Sparkでは本作を一足先にプレイする機会を頂きましたので、本作のプレイレポートをお届けします。

なお本プレイレポートの作成に伴い、WarkusよりSteamゲームキーを頂いています。

『バイオ』の不思議なダンジョン!?そう思うくらい操作やゲームの類似性は高い

本作の舞台は森の奥にあるという洋館で、ここで凄惨な殺人事件が起きたという報告を受け、特殊部隊が派遣されたものの第1次部隊は帰ってこなかった……という設定です。

第2次部隊として派遣されたプレイヤーが操作するキャラクターも、気が付けばたった一人で洋館の中の暗闇に取り残されてしまいました。

洋館の中のキャラクター操作は十字キーの左右でキャラクターの向きを変え、上を押すと前進する……という今では珍しい「ラジコン操作」を採用しています。これはまるで……PS1時代の『バイオハザード』じゃな!?

扉を調べると、大きく扉が開く演出が挟まれます。やっぱり『バイオハザード』じゃないか!

しかしながら、本作のメインパートたるダンジョンパートに入ると操作性は一変。このパートではラジコン操作ではなく、十字キーを押せば押した方向にきちんと動きます。ダンジョンパートではアイテムを拾ったり、決定ボタンを押して敵を殴ったり、銃と弾薬が揃っていれば銃撃で敵を遠距離攻撃できたりします。なお、拾ったアイテムはメニューから使用が可能です。

なおダンジョンパートではこちらが1歩動くたびに敵も1歩動く、完全なターン制を採用しています。これは伝統的ローグライク……というか、はっきり言ってしまえば『不思議のダンジョン』シリーズとかなり似た印象があります。

但し、『不思議のダンジョン』シリーズの大きな差として「斜め移動」がありません。移動・および攻撃は上下左右のみです。『不思議のダンジョン』シリーズや各種伝統的ローグライクに慣れている方は逆に戸惑うかもしれませんが、伝統的ローグライクの初心者にとってはわかりやすいかもしれません。

本ゲームの序盤に出る敵も攻撃力の低いカラスや、2ターンに1回しか行動しないのでヒットアンドアウェイを心がければノーダメージで倒せるクロウラーやゾンビなど、戦いやすい敵が揃っています。

但し地下2階からは「こちらから攻撃を仕掛けない限り何もしないが、起こすと強烈な攻撃を仕掛けてくる」、『不思議のダンジョン』における「まどうし」や『Rogue』における「Ice Monster」枠の敵も出るのでご注意を。

一部のアイテム(Serum:薬剤)は拾った時点では未鑑定であり、自分が飲むか敵にぶつけることで以降その正体が判明します。未鑑定薬剤を敵にぶつけて敵が(ゾンビなのに)回復しても泣かない。

強力なボスが一定階層おきに待ち受けているのも本作の特色の1つです。1対1で殴り合うとボスにはまず勝てないため、手持ちのアイテムを駆使することが重要となります。

ボスを無事に倒すことができれば、大量のアイテムをドロップします!

主にボスから得られる装備品ドロップには、特殊効果が付与されているものが多いです。拾った時点では特殊効果の詳細は未識別で不明ですが、本作では消費アイテム「Encyclopedia」1個で手持ちのアイテムをすべて識別できます。

また本作には装備に熟練度があり、同じ武具を使い続けることで武具の修正値(+値)が増えていきます。但し熟練度には限界があり、武具の種類によって強さは頭打ちになります。もっと強い武具を求める場合は、より深層で手に入る武具を拾って鍛えることとなるでしょう。本作はキャラクターのレベルが上がってもHPが増加するのみで、攻撃力・防御力は増えないため、いかに強力な追加効果の付いた武具をロストせずに使い続けられるか、そしてタイミングを見計らって新たな装備に乗り換えられるか……それが重要です。

また本作独自の要素として、「魔導書」を消費して覚える「魔法」があります。『バイオ』的な世界観なのに魔法……?と思ってはいけない。

習得した魔法は以降忘れることはなく、1回の探索中にそれぞれ1度だけ使うことができます。魔法にはHP回復・テレポートなど窮地を脱することができるかもしれない能力が揃っています。魔法使用時のカメラワークが『FF7』っぽいのもPS1時代を意識してるんでしょうか。

序盤こそゲームシステムを理解しやすい敵が多いですが、中盤以降は敵の強さもかなり上がります。HP高くて攻撃力も高くて盗み能力も備えてるスナッチャー、ちょっと表に出ろ。

本作ではHPを回復する手段が基本的にアイテムに限られており(従来の伝統的ローグライクにあるような、「歩くことで自動HP回復」は本作にはありません!)、回復アイテムの確保が死活問題になります。また脱出アイテムである「Rescue Crystal」も発動まで3ターン掛かるため、絶望的な状況では間に合いません。

しかしながらダンジョンの途中で力尽きても、謎の男が生き返らせてくれます。力尽きた場合レベルは1に戻り、所持品はすべてロストしてしまいますが、ダンジョンの道中に置いてある保管箱に入れたアイテムや資金はそのまま引き継げます。

また、ゲームをある程度進めると特殊な「鍵」が手に入り、この鍵を使って開けられる扉からダンジョンの中層以降からゲームを始めることも可能になります(Lv1からの開始なので、当然強力な武具を持ち込むことが必須となりますが)。

本作は序盤こそ比較的簡単な印象ですが、中盤を超えると特殊能力持ちの敵やボスが増え、一気に手ごわくなるというのが筆者の正直な本作の印象です。

ダンジョンで待ち受けるさまざまな危機を乗り越えるためには、地道な武具の強化・厳選と、的確なアイテムの使用、そして敵モンスターに対する知識が必要となるでしょう。「斜め移動」がないことに戸惑う方はいるかと思いますが、本作は一見『バイオハザード』な見た目とは裏腹に、想像以上に「伝統的ローグライク」しています。

グラフィック的には正直言って古さを感じますが、伝統的ローグライクとしてはそこそこ遊びやすい本作。「伝統的ローグライク」の入門作としては、本作は充分に「アリ」ではないでしょうか?

スパくんのひとこと



何かと懐かしい雰囲気を感じた伝統的ローグライクスパ。でもラジコン操作パート……これは本当に必要スパ?



タイトル:House of Necrosis
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2025年10月7日
著者プレイ時間:5時間
サブスク配信有無:
価格:1,400円(10月14日まで1,260円)
※製品情報は記事執筆時点のもの

ライター:ずんこ。,編集:みお


ライター/石の中にいたいブロガー ずんこ。

ダンジョンの間に挟まれたい系男子。某掲示板でRPGツクールに目覚めその進捗目的でブログを書き始めるも、いつの間にかDRPGが中心の内容に変わっていた。 DRPGと麻雀・ポーカーゲームと元ネタとの差別化が光るフォロワー系ゲームをこよなく愛する。サービス終了したアーケードゲーム『ポーカースタジアム』の公式大会優勝という凄いんだか凄くないんだかわからない肩書きも持つ。

+ 続きを読む

編集/取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top