人気配信者のゲーム配信を観たら、自分には受け入れられないゲームだった!?「ゲーム実況・配信」時代における盲点とは | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

人気配信者のゲーム配信を観たら、自分には受け入れられないゲームだった!?「ゲーム実況・配信」時代における盲点とは

ゲームプレイヤーのみならず、配信者や視聴者にもゲームの注意喚起を広く伝える必要のある時代なのかもしれません。

ゲーム文化 カルチャー
人気配信者のゲーム配信を観たら、自分には受け入れられないゲームだった!?「ゲーム実況・配信」時代における盲点とは
  • 人気配信者のゲーム配信を観たら、自分には受け入れられないゲームだった!?「ゲーム実況・配信」時代における盲点とは
  • 人気配信者のゲーム配信を観たら、自分には受け入れられないゲームだった!?「ゲーム実況・配信」時代における盲点とは

人気配信者のゲーム配信を見に行ったら、自分には受け入れられないタイプのゲームだった……そんな投稿がSNSを騒がせています。

ゲーム上の注意喚起が配信視聴者に届くとは限らない?「実況・配信」時代ならではの問題

この議論は、とある人気配信者が『サイレントヒルf』の実況配信を行ったことに端を発しています。

しかし配信のいち視聴者が何の事前情報もなしにその実況配信で写された、ゲームの内容にショックを受け、体調を崩したのだといいます。該当の投稿はその是非を含めて多くの議論となりました。

18歳未満が購入できないCERO:Z(18才以上のみ対象)のレーティングを持つ同作は、ショッキングな内容などを含み、

  • このゲームには、性差別や児童虐待、いじめ、薬物による幻覚、拷問、強い暴力表現が含まれています。本作は1960年代を舞台としているため、当時の世相や慣習に基づいた表現となっており、制作会社や個人の価値観を反映したものではありません。

といった形で公式ホームページやゲームの冒頭でも注意喚起されています。

本作の動画配信ガイドラインには、

  • 本ゲームには、性差別や児童虐待、いじめ、薬物による幻覚、拷問、強い暴力表現が含まれます。対象年齢未満の方や配慮が必要な方に向けて、プレー動画等の冒頭における注意喚起画面の表示や、動画投稿サイトの警告表示設定等を推奨いたします。

という一文がありますが、ゲーム内のものだけでなく、そういった警告表記も該当の配信動画には記載されていませんでした。

もちろん、『サイレントヒル』シリーズは恐怖描写があるシリーズであることを知らずに実況動画を見に行ってショックを受けたというのは自業自得である……という声もあるでしょう。しかしながら、上記の配信ガイドラインに記されている注意喚起の掲載を無視して実況動画を配信した側の責任を問う声も生じています。

一方で、同作では古風な男女感などが演出・テーマの一環として存在しており、それに対する過激なポジショントークが大元の投稿の真意であったのでないか、とする声もあります。ただし、このケースであっても、特定の表現に大きな嫌悪感を抱く人間が、そうと知らず受動的にそういった表現を目の当たりにしてしまい、誰も幸せにならない議論を引き起こしてしまう危険性や、そういった可能性に対しどのような取り組みが行えるかなど課題は残ります。

いずれにしても、配信において視聴者にはゲームの注意喚起が伝わらないケースがあること、配信視聴にはレーティングがないこと、また「ゲームの配信」ではなく「ゲームをする配信者の姿」こそを強く受容する視聴者が多くなった現代を考えれば、今後このような議論はSNSにおける「風物詩」となっていくのかもしれません。

ライター:ずんこ。,編集:Akira Horie》

ライター/石の中にいたいブロガー ずんこ。

ダンジョンの間に挟まれたい系男子。某掲示板でRPGツクールに目覚めその進捗目的でブログを書き始めるも、いつの間にかDRPGが中心の内容に変わっていた。 DRPGと麻雀・ポーカーゲームと元ネタとの差別化が光るフォロワー系ゲームをこよなく愛する。サービス終了したアーケードゲーム『ポーカースタジアム』の公式大会優勝という凄いんだか凄くないんだかわからない肩書きも持つ。

+ 続きを読む
Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

n/a

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲーム文化 アクセスランキング

  1. 『ポケモンZA』ランクバトルでチーター疑惑のユーザーとの遭遇報告が相次ぐ―ワザの連続使用に実写プロフィール画像など等

    『ポケモンZA』ランクバトルでチーター疑惑のユーザーとの遭遇報告が相次ぐ―ワザの連続使用に実写プロフィール画像など等

  2. 『アーマード・コア』議論を日本語で繰り広げる海外ゲーマー。その正体は『AC』全作日本版でプレイ&『バーチャロン』筐体所有歴もあるロボット愛溢れる人物だった

    『アーマード・コア』議論を日本語で繰り広げる海外ゲーマー。その正体は『AC』全作日本版でプレイ&『バーチャロン』筐体所有歴もあるロボット愛溢れる人物だった

  3. 2週間で消えたヒーローシューターをファンが復活…させるも映像が即刻削除となる

    2週間で消えたヒーローシューターをファンが復活…させるも映像が即刻削除となる

  4. 『Fallout 3』『Fallout: New Vegas』モデルの「Pip-Boy」実物大レプリカ予約開始!

  5. 本物さながらの突入待機に緊張感マシマシ!?リアル系タクティカルFPS『Ready or Not』VR化Mod11月15日配信

  6. Steam版は50%オフで499円! スイッチでも遊べる『BF』系第二次世界大戦タクティカルシューター『Easy Red 2』5周年記念でアップデート2.0配信

  7. 『ボウと月夜の碧い花』無料大型アプデ「タヌキ歌舞伎」配信! スキル試すチャレンジモードなど遊べるように

  8. 「リオレウス」「タマミツネ」が、石造りを思わせる “ストーンver”フィギュアに!いつもとは異なる雰囲気に息を呑む

  9. 好評脱出シューター『ARC Raiders』はゲーマーの生き様を変える?『タルコフ』4,000時間ゲーマーが体験談を語る

  10. 『モンハンワイルズ』新作一番くじが2026年2月27日発売決定!目玉のA賞「アルシュベルド」フィギュアが大迫力

アクセスランキングをもっと見る

page top