【動作検証】モンスター級PCで『バトルフィールド6』をプレイ。GeForce RTX 5090搭載機で、グラフィック設定の影響を徹底チェックした | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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【動作検証】モンスター級PCで『バトルフィールド6』をプレイ。GeForce RTX 5090搭載機で、グラフィック設定の影響を徹底チェックした

『バトルフィールド6』の本気が伺えるグラフィックパフォーマンスやPC向けの最適化を検証!

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巨大なオブジェクトの破壊、大人数での大規模なマルチプレイ、常に爆発音と煙が戦場を支配するお馴染みのシリーズ最新作FPS『バトルフィールド6』が遂に発売されました。

前作『バトルフィールド2042』ではリアルタイムレイトレーシングを使用すると想像以上のパフォーマンス負荷が発生し、オフライン環境であっても不安定な挙動を体験した方もいらっしゃるのでは。そのような経緯もあってか、本作品ではパフォーマンス維持を目的としてリアルタイムレイトレーシング機能の実装を見送っています。


とはいえ、1fpsでも重要な本作品における「グラフィック負荷」が詳しく気になるユーザーは多いでしょう。本記事では、スペック過剰ともいえるモンスターPC(※本記事執筆時点)を使用し、『バトルフィールド6』の本気が伺えるグラフィックパフォーマンスやPC向けの最適化状況を検証します。


なお、本記事の制作にあたってエレクトロニック・アーツよりSteam製品版コードの提供を受けています。サーバーやマッチングの内容はローンチ先行体験の内容となり、キャンペーンのみローンチ後に検証したデータとなっております。

最高のモンスタースペックを用意しました

公式の要求スペック表画像を引用しています。

『バトルフィールド6』は「おすすめ」の推奨スペックでも「NVIDIA GeForce RTX 3060Ti」。最低設定でも30fpsを出せるのが「RTX 2060」と要求スペックは高く、流石AAAゲームと言える要求スペックとなっています。

  • CPU:AMD Ryzen 9 9950X

  • メモリ:Micron DDR5-5600 128GB (32GB*4枚) ※1

  • マザーボード:ASUS TUF Gaming B850-PLUS WIFI

  • ディスプレイ:ROG Strix XG32UQ(4K UHD (3840 x 2160)@160Hz)※2

  • GPU:NVIDIA GeForce RTX5090 32GB

    ※1 DDR5の仕様により周波数が若干下がっています。
    ※2 オーバークロックを使用せず144Hzに固定し、かつG-Syncを使用しています。

今回の検証に使ったPCスペックは上記のとおり。グラフィック検証にあたり、プリセット/グラフィックの品質以外は下記設定としました。

条件を平等にするため詳細設定は「プリセット」での変更のみとし、高解像度テクスチャパックをインストールした状態で内部解像度は変更せず、DLSS4のマルチフレーム生成効果の検証は別に実施しています。

クラッシュもなしの安定動作!開発チームの本気を見た

検証にあたり、シングルキャンペーンのチャプター3の「グラディウス作戦」とマルチプレイでの64人マップの1マッチ間の解像度別グラフィック設定でのfps変化をまとめました。

建物の倒壊や火花などのパーティクル量が激しいシーンであれど、グラフ通りの安定したfps値になっています。

今回ベンチマークで使用した「グラディウス作戦」は揚陸戦、市街戦とバリエーションのある戦闘シーンに加え、激しい動きや破壊オブジェクトが多いことからベンチマークにはうってつけのステージです。

64人対戦マップでも結果は大きく変わらず。計測時間と結果に差があるため、全てが同じ状況での計測とは言えませんが、グラフ通り安定したfpsです。

最小値の平均も全て60fpsを余裕で越えていますが、計測時間の関係上、キャンペーンの結果と比較すると「中」と「低」では低い結果となっています。

リアルタイムレイトレーシングを使用していないこともありますが、それでもフレーム生成を用いずとも負荷のかかるDLAAをあえて使用しながらでも4K環境で100fpsを越えていることは素晴らしいと言えるでしょう。

シナリオ中の激しいシーンですが、録画している上でパフォーマンスモニター計測を行っているにも関わらず、オーバーレイ表示は安定しています(動画は4Kを1080p/60fpsでエンコード/この計測結果はグラフに用いていません)。

また、こちらは上記スクリーンショットは最高設定である「オーバーキル(左)」と「最低(右)」の比較ですが、洞窟から差し込んだ光の当たっている位置、葉の光源の影の差し方など、明暗が美しく表現されています。

最低でもきれいに見えますが、オーバーキル環境では光の拡散が洞窟左奥にまで広がり、自然な明るさを演出しています。

こちらも左の水たまりに前方のバスが反射しています。リアルタイムレイトレーシングがないためマズルフラッシュや炎などは反射しませんでしたが、見る位置によって映り込みは変化します。

DLSS4/NVIDIA Reflex……最新技術の影響は?

また、近年ではお馴染となったアップスケーラーでもあるDLSS(NVIDIA Geforce)/FSR(AMD RADEON)/XeSS(Intel Arc)にも対応しています。旧来使用されてきたTAAと比較しても、一目瞭然で綺麗に見えます。

DLAAはGeForce RTX 20シリーズ以降から使用可能なため、比較的触れやすい項目です。ただ、負荷が重めであることから、使用できるのであればアップスケーラー機能であるDLSSを使用するほうがよいでしょう。

上記機能の詳しい説明は別記事で丁寧に説明されているのでそちらに譲り、次の項目ではDLSSについてもう少し掘り下げてみましょう。


『バトルフィールド6』では、GeForce RTX 50シリーズ以降のグラフィックカードであればDLSS4を利用でき、高負荷な設定でもフレームレートの増加が見込めます。

今回はリッチな検証環境により、4Kで内部解像度を200%も上げたうえで「マルチフレーム生成が与える影響」も検証しました(単純なフレーム生成のみであればGeForce RTX 40シリーズでも使用可能です)。

RTX5090だからこそできるGPU負荷。

こちらはシングルキャンペーンのみでの計測になっていますが、平均fpsは見ての通り大きな差がついています。内部解像度が8Kレベルになっているとはいえ、最終的に200近いfpsが出ているのは圧巻の一言です。

キャンペーンであれば差支えがないとはいえ、生成フレーム数を増加させる際の弱点は「入力遅延」が発生してしまうことです。対人シューターである本作品においては、遅延は論外と言えます。

筆者も年齢の影響で分かりづらくなっているとはいえ、プレイしていて気付くレベルには遅延を感じました。マルチプレイ環境では流石に使用できないといえます。

ここからは、遅延対策設定をもう少し検証してみましょう。GeForce RTX 20シリーズ以降で使用可能なNVIDIA Reflexを見ていきます。設定をオーバーキルに戻し、下記設定で検証をします。

今回の筆者環境ではLDAT対応機器などを準備できなかったこともあり、NVIDIA APPのオーバーレイでの実測データとなります。

また、訓練場で遅延比較を行い、計測ではGSyncをオンにした上で、フレームレートのリミッターをディスプレイのリフレッシュレートに合わせています。

現在他ゲームでの競技シーンではトッププレイヤーにほぼ使用されているということもあってか、その差も顕著です。

GPUへの負荷こそありますが、こちらも「できれば使いたい」と思えるレベルの差が出ています。ネックなのは対応機器を揃えることではありますが、0.1秒でも重要だと考えるのであれば仕方ないかもしれません。

ここまで最適化されているとは思ってもなかった

『バトルフィールド6』で印象的だったのは、光源変化の激しいシーン。車を運転してトンネルを抜けた時に発生する「ホワイトホール現象」に何度もさいなまされ、逆光が差し込むシーンでの戦闘では、AIを相手に撃ち負けてしまう場面もありました。

しかし不意なクラッシュや気づくレベルのドロップもなく、スイスイと動作していることはまさに圧巻。「本当にローンチ直前? 発売して数か月経ってない?」とプレイ中に思わず呟くほどでした。

改めて前述の各種設定を振り返っても、シングルキャンペーンで画質を高める優位性はありますが、それでもマルチプレイにおいてはfpsを優先することになるでしょう。

とはいえ、高解像度テクスチャパックはあれど「最低設定+AAなし(上記スクリーンショット参照)」でも綺麗に感じるシーンも多く、現代のAAAゲームとして見ればグラフィックは十分だと思います。

リッチなグラフィックはシングルキャンペーンで、マルチは出来る限りのfps値を出せる環境でのプレイが望ましいかと思います。

スペック表を再掲しますが、「1080pでマルチプレイを遊ぶなら“おすすめ”と“ウルトラ”の間のスペックがあれば十分」と感じました。

綺麗な画面で4K以上の解像度でプレイしたいというのであれば、モンスタースペックのPCで更に上を求めてみるのも一興です。


シリーズ最新作『バトルフィールド6』は、PC(Epic Games Store/Steam)/PS5/Xbox Series X|Sを対象に発売されています。ぜひ、自分だけの設定を見つけて戦場へと飛び出してみてください。


ライター:rate-dat,編集:キーボード打海

ライター/面白そうなことに頭を突っ込んで火傷してます rate-dat

本業はデザイナー。 印刷物やWeb、写真加工など色々とやっています。

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編集/「キーボードうつみ」と読みます キーボード打海

Game*Sparkの編集者。『サイバーパンク2077 コレクターズエディション』を持っていることが唯一の自慢で、黄色くて鬼バカでかい紙の箱に圧迫されながら日々を過ごしている。好きなゲームは『恐怖の世界』。

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