
11月9日に東京の秋葉原UDXで開催された同人ゲーム/インディーゲームの展示・頒布イベント「デジゲー博 2025」。ジュブナイルSFアクションRPG『星のハルカ』のプレイレポ&インタビューをお届けします。
華奢に見えるが意外と強い主人公ユウキ
今回の試遊ではゲーム序盤がプレイ出来ました。ゲームをスタートすると、何やらトラブルが発生した宇宙船が、主人公ユウキの住む地球へと落下するところを見てから物語が始まります。ストーリーはコミックの一コマずつ表示する形式を取っており、漫符を用いて賑やかに語られるもので見ていて楽しいものです。


一連の展開が終わるとユウキを操作し、宇宙船が落ちた地点へと向かいます。ユウキの自宅には生活が垣間見られるアイテムが多く存在し、これらに接触して文章を読むのが楽しいです。画面に現れるUI自体もインディーとはいえかなり洗練されているのは驚きます。
一方で、まだまだ開発途中なので致し方ないことですが、屋内におけるユウキの移動アニメーション(移動量?)が噛み合っておらず少しぎこちなさを感じました。ここは後のブラッシュアップで洗練されることに期待したいです。



寝間着から外出着へと着替えて外に出ると相棒の謎の生物ムクムクと共に墜落地点の湖へと向かいます。道中で装備するのがエネバックとエネハンマー。本作はアクションRPGなため一見華奢に見える主人公もやるときはやるのです。
アクションそのものは攻撃アニメーションを含めて違和感なく出来ており、攻撃のタイミングによってはジャストアクションも発動。昨今のアクションゲーム的な要素は一通り拾っている印象です。そうこうする内に湖へと到着。発見した宇宙船は燃えてしまっていますが、近くに猫耳を持つ謎の少女を踊る姿を目撃します。



日が昇り、鎮火された宇宙船へ入るとそこには少女ミーヤと執事ロボットのロナードが。話を聞くとどうやら色々な理由からこの地球へと落下してきたそう。ロナード曰く、この事故で正気失ってしまっているため治療するための食べ物が必要だそう。主人公ユウキはこれを解決するために早速「星くずの実」を探しに向かいます。


目的の「星くずの実」がある場所に行くとボスの巨大ロボが登場。範囲攻撃と遠距離攻撃を駆使してくるために、序盤にしてはそこそこ手強いボスですが攻撃を退けつつ、相棒のムクムクとの合体攻撃を駆使してなんとか撃退します。こうして「星くずの実」を届けるとミーヤは正気に戻り、事情をある程度話して仲間になったところで今回の出展バージョンは終わりました。


キャラクターも可愛く魅力的で、この後の展開がどうなるのか気になるところで終わるので、ブラッシュアップを含めた今後の完成が待ち遠しいと素直に思えます。

完成まではあともう少し!斉藤敦士氏インタビュー
――本作の開発を始めた時期はどれぐらいでしょうか?
斉藤: 前作の『ジラフとアンニカ』を2020年に発売したその半年後以降の2021年春ぐらいから始めました。
――かれこれ4年以上開発していることになるのですね
斉藤: そうですね。4年以上かかっています。
――ちなみに個人で開発しているのでしょうか?
斉藤: 最初は2人で作っていたのですが、段々と人を増やして法人化して、会社で作るようになりました。
――なるほど、人が増えたとのことですが、現在は何人ほどで取り組んでいるのでしょうか?
斉藤: 正確な人数は計れないですが、大体10名ほどです。週1で(作業に)入っている人もいれば、週5で入っている人もいて色々なんですよね。ただ(勤務)時間などは自由なので、成果物を納品して貰っているという感じですね。
――色々とアセット開発を頼んで納品して貰ってという形なんですね
斉藤: そういう感じです。後はアルバイトさんとかですね。会社化はしたのですが実質個人開発とそう変わらない感じです。社員は自分しかいないので、もう少し人を増やしたいなと思っています。小規模と言えば小規模ですが、日本のインディーゲームとしたら中規模ぐらいですね。
――日本のインディーゲーム開発で法人化しているのは珍しい気がします。
斉藤: 結構いらっしゃいますよ。元々個人でやっていたけど会社にしたりなど、ある程度のクオリティのゲームを作ろうとしたら、どこかで(法人化を)判断しなければならないので自分はそうしました。
――確かにプレイしていてインディーとしてはUIなどの品質が高いと思いました
斉藤: まだ細かい所の手触りを直していかなければいけませんが、4年以上作っているので全体のゲームでいえば8割~9割出来ていますね。今回のデモ版は1話分遊べたと思いますが、全部で13話存在し、現在12話目を作っています。シナリオやコンテは出来ているので、ひたすら手分けして作っています。
一度最後まで作り終えて、エンディングまでプレイできるようになってからブラッシュアップしているので、そこからどこまで作り込めるかが勝負かなと思っています。
――まさに時間との闘いですね
斉藤: そうですね。来年いっぱいぐらい掛かるかなと…。来年の年末までには出したいと思っているので。まずはPC版でコンソール版も出したいと思っていますが、今のスケジュールを考慮すると再来年になるかなと思っています。
――本作のジャンルがアクションRPGで驚きました
斉藤: そうですね。(ゲームの)難易度はなるべく簡単にしたいと思っていて、このバージョンは若干難しいのですけれど、ゲーム慣れしている人は簡単にクリアできるのではと思います。また、コマンドメニューを出すと時間を止めてゆっくり動作を選択することもできます。
そういうところでガチガチな高難易度アクションになりすぎないように気を付けています。今のバージョンには難易度選択のイージーモードも入れるので、なるべく(多くの人に)最後まで楽しめるようにしていきたいです。もちろんゲーマーの人にも楽しめるようにブラッシュアップはしていきたいなと思っています。
――加えて、本作の注目ポイントはどこでしょうか?
斉藤: 強いて言えばムクムクの可愛さですね。うちのゲームの特徴はキャラクターが可愛らしいというのがあります。(本作は)ボーイミーツガールなので人気ジャンルですけれど、意外とストレートなものは最近ないと思うので、そういうところも(注目ポイントで)あるかなと思います。
昭和のTVアニメ風なものを目指しているので、1話が終わるごとに次回予告があります。キャラや世界観が一番の魅力ではありますが「ちゃんとゲームも作り込んでいます」というところですね。
前作もストーリーは評価をいただいているので、今作も前作のファンががっかりさせないようにしたいなと思っています。ちゃんと綺麗にシナリオも畳めていると思うので。(本作は)もの凄く斬新なシステムではないですし割とオーソドックスですが、世界観やキャラクターを含めて絶対に体験として楽しんで欲しいです。この絵を見て「面白そう」や「好きだな」と思ったら手に取って損はないと思います。
今回の体験版では男の子を操作できるのですが、本編では女の子も操作できます。どこかでそれが遊べるビルドを作りたいのですが、イベントでプレイアブル出展となるとプレイ時間が長くなりすぎてしまうので、そこはどういう形で展示するのかちょっと考え中です。また、今回出さなかったのは女の子側の操作が完璧ではなかったからでした。
Steam Next Fesやクローズドテストで2人を切り替えてプレイ出来る体験版を出して、一度ゲームプレイの評価を頂きたいと思っています。
――現状女の子側の操作はできるけど細かいところまでは…、という感じなんですね
斉藤: 一応遊べますがまだ荒削りなんですよね。ちょっと女の子の操作が難しいのですよ。シューター的な感じです。何人かプレイしてもらいましたが、「操作が難しい」という評価があったので、もう少し雰囲気で狙っても当たるようにしなければと…、詰めきれていないのも含めて調整中です。
――まだまだ来年の完成を目指して邁進しているのですね。最後に興味を持ってくれたユーザーさんに向けてメッセージをお願いします!
斉藤: 少年少女が宇宙を旅するジュブナイルSFアクションRPG『星のハルカ』ですが、いよいよ完成に向けてラストスパートを駆けているのでよろしくお願いします!
――ありがとうございました!

『星のハルカ』は、PC(Steam)向けに2026年配信予定です。











