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数多の事件を経て、内面も戦闘力も磨かれたレオンを登場させた狙いとは?『バイオハザード レクイエム』クリエイターインタビュー

レオンは「イケオジ」であるべき!

連載・特集 インタビュー
数多の事件を経て、内面も戦闘力も磨かれたレオンを登場させた狙いとは?『バイオハザード レクイエム』クリエイターインタビュー
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The Game Awards 2025にて『バイオハザード レクイエム』の新トレイラーが公開され、兼ねてから噂されていたレオンが登場し、スタイリッシュなアクションシーンを披露してくれました。

これを受けて、開発チームとのオンラインインタビューが実施。レオンを登場させた狙いや、ホラーとアクションの両立についてたっぷりとお話を伺いました。

答えてくださったのは『バイオハザード レクイエム』プロデューサーの熊澤雅登さんとディレクターの中西晃史さんです。

プロデューサー 熊澤雅登さん
ディレクター 中西晃史さん

――レオン以外の既存キャラクターは登場しますか?

中西:『レクイエム』のプレイアブルキャラクターはグレースとレオンのふたりになります。それ以外のキャラクターが出てくるかは、お楽しみに。

――チェーンソーを振り回すシーンが印象的でした。他にユニークなアクションはありますか?

中西:レオンのゲームプレイは『バイオハザード RE:4』がベースで、グレースは『RE:2』をベースにしています。なので、レオンには近接攻撃や体術ももちろんあります。

『バイオハザード6』以来、レオンも経験を積んでいるはずです。なので、2026年のレオンがどんな姿になっているのか、どんなことを考えているのか、という点を念頭に置いてキャラクターを作りました。

彼は、性格面では「誰かを救いたい男」でありながら「バイオハザード」の悲劇は起こり続けています。彼がどのような心境にたどり着いたのか、そして戦闘テクニックはどう磨かれたのか、そんな点にも注目していただきたいです。

――グレースとレオンは一緒に行動するのでしょうか?

中西:本作のストーリーは一本で、レオンとグレースのパートが進行に応じて切り替わります。もちろん、ふたりが出会うシーンもありますよ。怖がりなグレースとベテランのレオンという対照的なふたりがどう絡んでいくかが、本作の面白いところです。

――公開されたトレイラーに「エルピス」というものが出てきました。こちらはギリシャ神話で、パンドラの箱の底に残っていた希望のことかと思うのですが、ゲーム中ではどんなものとして登場するのでしょうか?

中西:たしかにエルピスには「希望」という解釈もありますが、同時に「もっと悪いことになるかもしれない」という解釈もあります。エルピスは本作の重要な要素として登場します。特にレオンがとある秘密を抱えているので、期待していてください。

――レオンの存在感や安心感が強く、グレースが霞んでしまわないかと感じました。

中西:僕は過去に「レオンはホラーに向いていないのでは?」といったようなことを言ってバズったこともあるんですが(笑)、レオンは血が騒ぐようなアクション、グレースは静かで怖ろしい展開を担当します。

テンションが違うふたつの要素を組み合わせるのはチャレンジでしたが、やってみるとシーンごとの高低差が独特の体験になり、感情を振り回される出来になりました。サウナから水風呂に入ってドーパミンが出るような、ある種の“ととのい”ですね(笑)。

これは今までの『バイオハザード』にはなかった点だと思います。構成としては初代『バイオハザード リベレーションズ』に近いですね。レオンとグレースの落差が最も効果的になるよう構成しています。ゲーム内での操作パートも大体半々くらいになっています。

――レオンのバトルも一人称視点で遊べるのでしょうか?

中西はい、主観視点でも問題なく遊べるよう調整しています。遊んでいると違和感を覚えないレベルだと思います。今後のショーケースでレオンのプレイ動画も公開しますので楽しみにしていてください。

――ビジュアル面では、どのような方向性でレオンを描いたのでしょうか?

中西:先述した通り、彼が背負ってきたものも表現したかったのですが、なによりまず「イケオジであるべき!」と思いました。さっきもユーザーさんからのコメントを見ていたんですが、フィードバックもよかったので、これなら良い酒が飲めそうだなと(笑)。デザイナーが頑張ってくれました。

彼にとってラクーンシティ再訪は、自分の原点に戻ることでもあります。『RE:2』以来の帰還ですから、そこで何を感じるのかが見どころになります。

――ポルシェとのコラボはどのような経緯ですか?

熊澤:レオンの愛車に合うコラボ先を探しているなかで、ポルシェさんが快諾してくださいまして「Porsche Cayenne Turbo GT」を制作いたしました。世界観に合わせてカスタムした一点物です。

中西:これはちょっとした笑い話なんですが、コラボのことを知らないチームメンバーがトレイラーを観て「ポルシェそっくりだけど大丈夫?」と連絡してきましたよ(笑)。

――『バイオ』らしく壊れるのでしょうか?

中西:どうなるかはその目で確かめてください。

熊澤:そんなに『バイオ』って車が壊れますか? 壊れるとしたらヘリコプターくらいじゃないですかね……(笑)。

――レオンの魅力について、シリーズ初心者の方に向けて改めて教えてください。

熊澤:キャラとしての魅力の話の前に補足したいのですが、『バイオハザード レクイエム』を遊ぶうえでレオンの過去をすべて知る必要はありません。強いて言えば「ラクーン事件に関わっている」という情報を公式サイトでチェックしてもらえれば大丈夫です。

中西:レオンはイケメンですし、性格的にも優れています。誰かを助けるためなら犠牲を厭わず、かといって驕ることもない。軽口を叩きながらも心に熱いものを持っている男です。あまりに隙がなくて、現実にいたら友達にはなれないかもしれませんが……(笑)。

熊澤:今回のトレイラーでも英語でウィットに富んだセリフを吐いているんです。とにかくかっこいいキャラクターですね。

――『バイオハザード7』でユーザーから「怖すぎた」という声があったため、以降のシリーズでは恐怖を抑えて作ったと仰っていたかと思います。では、なぜ今作ではグレースを採用したのでしょうか?

中西:それは逆でして、グレースだけだと非常に怖いゲームになってしまうと思ったんです。レオンのパートがあることで安心感や開放感が生まれました。

熊澤:本作をひとつのストーリーにした理由は、ホラーのあとにアクションをすると気持ちよく、逆にアクションのあとにホラーを挟むとすごく怖く感じるからです。その体験を重視しました。

――トレイラーでは片手斧も登場していましたが、あれも使用できますか?

中西:使えます。特殊部隊が使用する軍用のトマホークです。

――最後にメッセージをお願いします。

中西:とても強いレオンですが、今作ではシリーズで最も追い詰められることになります。限界に挑む戦いになりますので、そこも期待してください。来年のショーケースでゲームプレイの詳細をお話ししますので、お楽しみに。

『バイオハザード レクイエム』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/ニンテンドースイッチ2/PS5/Xbox Series X|S向けに2026年2月27日発売予定です。


ライター:各務都心,編集:みお



ライター/ 各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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