2025年もゲーム業界は激動の1年。新ハードの発売や、数々の大作タイトルの発売・発表など、まさに盛りだくさんな内容となりました。 発売から5年が経過したPlayStation 5も普及率が高まり、ハードとしては円熟期を迎えています。歴代のPlayStationが約7年周期で世代交代してきた例に倣えば、現在のPlayStation 5はそのライフサイクルの「後期」に差し掛かったと言えるでしょう。
もっとも、半導体需要の変化や物価高騰などを考慮すると、2027年に次世代機が発売されるとはなかなか考えにくいのが実情でもありますが。本記事は今年1年のPlayStationを振り返り、発売されたゲームたちを辿りながら、今後の展望についてもまとめていくものとなっております。
今年の4月、オープンワールド・ゾンビアクション『Days Gone』のリマスター版、『Days Gone Remastered』が発売されました。 本作はバイクによる移動や、圧倒的なゾンビの大群に追い詰められる緊張感など、既存のゾンビゲームとは一味違う魅力を持った作品です。発売当時はどこか地味な印象もありましたが、じっくり遊び込んだプレイヤーからは軒並み高い評価を得ていました。
当時のニュースやコメント欄を振り返ると、ファンにとっては『Days Gone』をPS5に最適化された最高の状態で遊べる喜びがある一方で、「リマスターよりも続編が見たかった」という複雑な本音も入り混じるリリースとなったようです。 とはいえ、ゲーム自体の完成度は高く、Game*Sparkのレビューでも10点満点中8点を記録するなど、リマスターとして申し分ない仕上がりだと評価されています。
筆者個人としては、この作品の熱狂的なファンというわけではないのですが、「出ないよりは出たほうがいい」という前向きな気持ちと、「それでも続きが見たい」と願うファン心理の両面は、理解できる気がします。

2025年6月には、小島秀雄監督率いるコジマプロダクションの新作『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』がSIEから発売。『DEATH STRANDING』から引き続き著名なクリエイターをゲーム内に登場させながら、PS5のマシンパワーを駆使して前作を更に強化したオープンワールド×配達アクションを実現しました。

本作においてはDualSenseのハプティックフィードバックが活用され、主人公・サムが転びそうになったときや踏ん張ったりしたときの演出をコントローラー越しに文字通り体感できました。地震や火災といったオープンワールド要素に影響する新要素も本作の醍醐味で、PS4/PC向けにリリースされていた『DEATH STRANDING』から確かな「開発力の進化」と「リッチになったゲーム体験」を感じさせてくれました。
7月には、2024年のThe Game Awards王者である『ASTRO BOT』の無料追加ステージが配信。これまでで最も難しい完結編のようなステージ、そして“あのキャラ”のVIPボットが登場しました。
続く8月、最初の発表から11年という長い歳月を経て、ついに『Lost Soul Aside』が発売されました。本作は中国のUltizero Gamesが開発するアクションゲームで、SIEによる開発者支援プロジェクト「China Hero Project」の対象作品としても注目を集めていたタイトルです。
「FF(ファイナルファンタジー)の影響を受けた」と公言されている通り、スタイリッシュな世界観やトレイラーのクオリティは非常に高く、ファンの期待は決して低くありませんでした。しかし、いざ蓋を開けてみるとメタスコアは62点と振るわず、当時のニュースやレビューでも「期待外れ」といった厳しい言葉が目立つ結果となってしまいました。
10月には、大人気作の続編となる『Ghost of Yōtei』が発売されました。圧倒的に美麗なグラフィックで描かれる壮絶な復讐劇は、レビュー・セールスともに「おおむね好評」と言ってしまってよいでしょう。筆者もプレイしましたが、非常に完成度の高い一作だと感じました。それだけに、年末のThe Game Awardsでは「もう少し評価されても良かったのでは?」と個人的には思ってしまったのですが……。このあたりは発売時期や競合タイトルとの兼ね合いもあり、賞レースの難しさを感じた部分でもあります。

11月には、新モデル「PlayStation 5 デジタル・エディション 日本語専用」が発売されました。日本国内に限定した低価格モデルの登場は、昨今の円安や物価高騰を考えるとユーザーとして歓迎したい一方で、どこか複雑な心境にさせられるのも事実です。あくまで筆者の肌感ではありますが、今年は例年にも増して「ゲームって、高いな……」と実感させられる機会が非常に多い1年でした。
ライバル機である「ニンテンドースイッチ2」もまた、「日本語専用の低価格モデル」を市場に投入しており、こうした手法は今後の国内メーカーにおけるハードウェア戦略の一つとして定着していくのかもしれません。
特に家庭用ゲーム機は、ゲームの入り口を広げる役割として非常に重要です。パーツ高騰によってゲーミングPCの価格も上がり続けるなか、子供に買い与えたり、学生が無理なく手に取れたりする価格でハードが出続けることは、非常に大きな意味を持ちます。そうした「手に取りやすさ」を守ることこそが、ゲーム文化を長続きさせるための一つの鍵になるのでは、と筆者は考えます。
先ほども触れた通り、年末に開催された「The Game Awards 2025」では、特に『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』が高い評価を受け、惜しくも受賞こそ逃したものの、ゲーム・オブ・ザ・イヤーをはじめとする多数の部門にノミネートされたことは、大きな話題となりました。 また、『Ghost of Yōtei』も複数の賞で候補に挙がるなど、2025年のPlayStation 5独占タイトルは、世間的な評価が非常に高かったことが改めて見て取れます。
2026年には、インソムニアックゲームズによる『Marvel's Wolverine』や、『Returnal』の開発スタジオが手掛ける新作SFシューティングアクション『SAROS』、そして『グランド・セフト・オートVI』の発売が控えているPlayStation 5(『グランド・セフト・オートVI』はXbox Series X|Sでもプレイ可能ですが、当面はPC版の発売がなさそうなコンシューマ独占タイトルなうえ、トレイラーがPlaystation 5での実機映像だったことが話題になったのも記憶に新しいため名前を挙げさせていただきました)。
これほどの大作ラッシュは、ゲーマーとしては嬉しい限りです。しかしその反面、DDR5メモリの価格高騰や不安定な世界情勢など、不安要素も少なくありません。来年は物価高や円安がある程度落ち着き、世界情勢に脅かされることなく、誰もが幸福なゲーミングライフを送れる一年になることを祈っています。そうした願いを込めつつ、2026年もGame*SparkはPlayStation 5に注目していくという強い気持ちをもって、本記事の締め括りとさせていただきます。
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