伝説的スーファミ“非公認”18禁ゲーム『SM調教師瞳』の「ニセモノ」を秋葉原に買いに行ってみた【特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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伝説的スーファミ“非公認”18禁ゲーム『SM調教師瞳』の「ニセモノ」を秋葉原に買いに行ってみた【特集】

ロマンを追い求め、聖地・秋葉原に潜入!

連載・特集 特集
伝説的スーファミ“非公認”18禁ゲーム『SM調教師瞳』の「ニセモノ」を秋葉原に買いに行ってみた【特集】
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本稿は、成人向けの表現が含まれています。
閲覧の際には十分ご注意ください。

SM調教師瞳』は、かつて西武企画/株式会社メディックが製作した18禁アダルトゲームシリーズです。この作品は、任天堂の販売ライセンスを受けずに発売された「非公認ソフト」であり、当時の家庭用ゲーム機としては珍しい成人向け内容を含んでいました

『瞳』シリーズは、当時市場で売れ残っていた中古品(問屋が持て余して投げ売りしていたもの)を「素材」に、カセットを改造して製作されました。その中でも特に、エレクトロニック・アーツ・ビクター(当時)が1994年に発売した『ジーコサッカーが使われていたことから、現在でも『ジーコサッカー』といえば『瞳』=エロゲーを想起する人は多く、ネット上ではさまざまミームとしても知られています。

余談ですが、近年この『ジーコサッカー』を買い集め、その中から本物の『瞳』を探し当てる“瞳ガチャ”という企画を、お笑い芸人のカミナリが取り上げています。こんなふうに、『瞳』のミームは現在にいたるまでカルト的な人気を集めています。

「ジーコガチャ」シリーズ

しかし、流通経路が限られていた希少性ゆえに「伝説的なエロゲー」として、中古市場において高値で取引されるレアな逸品でもあります。そういった背景があるため、コピー品(偽物)である「偽瞳」がオークションサイトを中心に非常に多く出回っているのが現状です。「偽瞳」は、ニセモノであるにも関わらず15,000~20,000円ほどのプレミア価格で販売されているとのこと。

かつて基板のはんだ付けやロム焼きなど、実際の製造工程に携わっていた「家電のケンちゃん」の店長・原田氏は、そんな『瞳』を取り巻く現状に憤っており、対抗策を打ち出しました。

なんと製作者(プログラマ)の了承を得たうえで、流通している偽物ソフトにあえて“ニセモノ”と明記した「偽瞳認定証」カードを付属して売り出すことにしたのです!一連の出来事は各メディアでも取り上げられ話題となりました。

こうしたコペルニクス的な奇策が奏功し、“公式認定証付きソフト”は売り切れが続出。悪質なニセモノの駆逐に貢献しつつ、売上の一部はしっかりと当時の製作者に還元されているとのことです。

ちなみに、「家電のケンちゃん」および運営会社である「有限会社タイシン」自体は、西武企画と『瞳』シリーズの製作に関与しておらず、いっさい関係がありませんのでご注意ください。



というわけで今回筆者は、そんな「伝説的エロゲー」である『SM調教師瞳』の“公式認定証付き「偽瞳」”を求め、聖地・秋葉原に突撃潜入!

果たして実際に購入できるのか、そして中身はいったいどんな内容なのか…!?その模様をレポートいたします!


◆聖地・秋葉原に「偽瞳」を買いに行こう!

さて2025年某日、やってきたのは皆さんご存知の「秋葉原」です。秋葉原(あきはばら/アキバ)は、東京都千代田区にある世界的に有名な電気街であり、アニメ・漫画・ゲームなどのポップカルチャー(サブカルチャー)の発信地です。戦後、闇市から発展した電気部品店が集まり「電気街」として栄え、90年代以降はパソコン、そして近年ではアニメ・ゲームなどの「オタク文化」の中心地となり、国内外から多くの人が訪れる観光地となっています。

現在は、単なる趣味の街から、「ビジネス・観光・生活」が融合するハイブリッドな街への転換期にあり、老舗店の閉店やビル建て替えにより、かつての「混沌とした電気街」の面影が薄れつつあります。インバウンド需要に対応した飲食店やホテルの増加、高層オフィスビルの立ち並ぶ「洗練されたビジネス街」としての側面が強まっています。

筆者が初めてアキバを訪れたのは2010年で、実にもう15年以上も前のこと。2010年代のアキバを取り巻く環境は、「萌え」ブームを背景とする、いわゆる「アキバ系文化」が隆盛した2000年代の雰囲気を残しつつも、総合商業施設「アトレ秋葉原1」の開業や街の再開発といった「聖地から観光地」へ、さらに「オフィスとカルチャーの複合街」へ変貌を遂げる過渡期でもありました。

メロンブックス秋葉原1号店

当時筆者は、「メロンブックス」や「とらのあな」へ薄い本の視察に行ったり、アキバ有数のメイドカフェ「あっとほぉーむカフェ」へ荒んだ男の魂を癒やしてもらいに行ってみたりと、下心とはいっさい無縁の紳士的な姿勢で秋葉原散策を楽しんだのでした。

そういえば、初「チェキ」してもらったメイドさんは元気にやってるんだろうか。あの娘めっちゃ可愛かったなあ……。OMOIDEがIN MY HEADして少し感傷に浸ってしまった筆者でしたが、気を取り直して「偽瞳」を販売している「家電のケンちゃん」を目指します。

電気街北口

休日の午後ということもあって、駅前広場は人混みで溢れかえっています。2010年と比べると、やはり外国人の姿が多く見受けられますが、街や人々の熱気は昔となんら変わらない印象でした。

「家電のケンちゃん」は、電気街北口から徒歩約2分の「東京ラジオデパート」内にあるとのことで、目的地までのルートをセットしていざ出発。今はスマホがあるし、地図アプリの精度も抜群なので、方向音痴の筆者でも迷う心配はないでしょう。なんなら、観光がてら15年ぶりの秋葉原を見て回るのも良し。

……ん?あれ、ここはどこだ?スマホとにらめっこしながら進んでいるというのに、早くもメイン通りから外れて迷い込んだ筆者

何度も同じ場所をぐるぐる巡回してしまい、時間だけが無情にも過ぎていき結構マジで焦り出す。いつの間にかアキバが『8番出口』のような異世界に……。もしや、このままたどり着けないのか?

ここなんだね
ケンちゃんをようやく発見

疲れたので道路脇に移動し、少し足を休めることに。そしてふと目線を反対側のビルに向けると……なんか文字の大きさがバラバラな「東京ラジオデパート」という文字を発見。

あったーー!ここかよ!!何回も通ったのになぜかスルーしてたぜ…!

案内板にもちゃんと「家電のケンちゃん」と表記してあります。フゥ危ねえ危ねえ…ところで、「マイクロパワー研究所」ってなに?

東京ラジオデパートは、電子部品や電子機器を専門に扱う商業ビルで、真空管、IC、LED、電池、コネクタ、工具など、工作・修理に必要なあらゆるパーツを扱う専門店がひしめく「電子部品の聖地」ともいえる象徴的な場所です。昭和の面影を残す小規模な店舗が迷路のように並んでいる風景は圧倒的でした。「マイクロパワー研究所」も、高周波・マイクロ波関連部品ショップというわけですね。

マニアックで尖ったお宝商品が並ぶ

「家電のケンちゃん」もこの一角にあり、中古MacやPC-98シリーズ、MSX、SFCといった往年の名機から、フロッピーディスクまで、ところ狭しとマニアックな商品が置かれています。筆者は電子部品などは門外漢なので詳しくは分かりませんが、好きな人には垂涎の商品ばかりなのでしょう。

専門的な電子パーツだけでなく、もちろんレアなゲームソフトやゲーム機も(ジャンク品含め)多く取り揃えており、ゲーマーにとってまさに「宝の山」状態。そのトレジャーをかき分け店内を回っていると…

『瞳』のほぼ全作品の“ニセモノ”がありました

ついに『SM調教師瞳』シリーズのカセットを発見!ちゃんと在庫があって一安心です。「VOL.2(オリジナル版)」、「VOL.2(Remix)」、「VOL.3」、「番外編」、「番外編2(『SM調教師瞳番外編 まきのラブラブパニック』)」など、「VOL.1」を除く全作品が網羅してあります。いや~こうしてみると存在感がものすごい。

しかし、一瞥しただけでは「本当にこれってニセモノなの?」と思うくらい見分けがつけません。意を決し、レジにいらっしゃった原田氏に「偽瞳」を買いたい旨を伝え、同時になぜ「偽瞳認定証」付き『瞳』を販売しようと思ったのか、どういった経緯があるのか、簡単に説明していただきました。

偽瞳認定証

冒頭でも触れましたが、明らかなニセモノをプレ値で売っている現状への憤りと、それらを駆逐したいという思いが「偽瞳認定証」を作る動機になったことや、当時本物の『瞳』を製造していた時の作業工程など、さまざまな興味深いお話をざっくりと教えていただきました

残念ながら事前にアポ取りできなかったため、正式に取材という形でじっくりとお話を聞けませんでしたが、実際に原田氏から事の成り行きを伺えたのは大変な収穫でした。お忙しい中ありがとうございました。

そして筆者が今回選んだのは、「偽瞳認定証」付き『SM調教師瞳 VOL.2 Remix』で、お値段は税込み5,280円なり。

この「Remix」版は、基本的にオリジナル版である『SM調教師 瞳 VOL.2』と同じ内容ですが、「難易度の調整」、「一部グラフィックの修正」「新規エンディング追加」等、いくつかの変更点があるようです。というわけで、家電のケンちゃんにて無事購入に成功!果たして実際のゲームの中身はどんな内容なのか…!?

◆実際にプレイしてみよう!気になるそのゲーム内容とは…

カード裏側にも「偽瞳」と書いてある

念願の「偽瞳」をゲットして東京からの帰路に着いた筆者。まずは開封してみることに…ブツはカセットのみですが、もちろん正真正銘の「偽瞳認定証」も付属しています。

偽瞳認定証は、シリアルナンバー(ちなみに226番)が入っていたり、裏地に「偽瞳」とデカデカと書いてあったり、かなり凝った本格的な作りでした。カード自体そこそこ厚みがあり、認定証カードとして高級感すらあります。

さてここからは、実際にこの「偽瞳」をプレイしてどんなゲームなのかサクッとレポートしていきましょう

愛機

さて、この時のために実家から引っ張り出した愛機のスーファミに「偽瞳」をぶっ刺してスイッチ・オン。ああ、なんて懐かしい光景かしら…。それとスクショを撮るためにHDMIコンバーターをかましてあります。プレイ以前に、そもそもゲーム自体起動するのか…!?ドキドキの瞬間。

起動成功

仄暗いTV画面から、パッと画面が明るくなりました。ヤター!起動成功!と喜びもつかの間、ド肝を抜かれたのは、「瞳に調教を始める前に、奴隷としての立場を理解させるような調教をしますか?」という、のっけから意味の分からない狂気を孕んだテキストとプレイヤー選択肢。と、とりあえずゲームが進めるために「はい」を選択します。いったい何が起きるのか。

安心してください、かけてますよ。(モザイク)

すると、間髪入れず「瞳」の首を思いっきり締めながら「へっ、奴隷は奴隷らしくしてればいいんだ!」と、信じられない捨て台詞を吐く主人公。…成人向けとはいえ、なんつーゲームだよコレ。

調べてみると、主人公は高校生ながらヤクザの親分という設定らしく、片思いをしていた女子高生の「瞳」を借金のカタに奴隷として調教する……という物語の筋が一応あるみたいですね。まあ確かに、親分くらいならJKを奴隷にしてもてあそぶくらい朝飯前の行為なんでしょう。

瞳に立場を理解(わか)らせたあとは、学校に行きます。ふむ、ずいぶん真面目な親分ですな。と思ったら「授業中にH」「理科室でH」「保健室でH」など、さすがはエロゲー、さまざまシチェーションで瞳を調教できるらしく、まさに夢のような学園性活を体験できるみたいです。

試しに「放送室でH」を選んで実行。今回の調教は、放送室の道具を使って瞳を最大限に辱めることが目的で、かなりハードなもの。詳しい描写は自主規制しますが…。

よく分からないステータス値

「ふう疲れた」と漏らす主人公は、学校での調教を終えて瞳とともに帰宅。すると、「モラルが5増え」「愛情が5減った」と何かの数値が変動しました。ん?この画面上のバロメーターはいったい何だろうか?

調べてみると、このゲームは30日間の調教によって「瞳」のバロメーターを管理・育成するシミュレーションで、獲得したポイントによって彼女の行く末が分岐するとのこと。なるほど、そういうことか。…いや分からん!例えばどういう行動を取ったら「モラル」や「愛情」、「体力」値が増えたり減ったりするのか、何を基準にしているのか…すべては手探りの状態です。

分からないままに、とにかくゲームを続けてみます。最初こそ、瞳の可愛らしさに少なからずエロティックな興奮を覚えた筆者でしたが、日数が進むにつれて主人公の「調教」はエスカレートしていき、だんだんと苛烈さを増してきます。

決定的だったのは、学校でたまたま選択した「体育館倉庫」での調教です。なぜか主人公は、自分のタバコを瞳に挿して「人間灰皿と呼んでやる」と吐き捨てながら彼女を責め立てる、とんでもない鬼畜プレイを開始。耐性が全然ない筆者は、瞳がマジで可哀想になってきたため、ここでプレイを断念することにしました。もう彼女を解放してやってくれ……。


以上「偽瞳」のレポートでした。気になる人はぜひ「家電のケンちゃん」へ行ってみよう!


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ライター:DOOMKID,編集:みお

ライター/心霊系雑食ゲーマー DOOMKID

1986年1月、広島県生まれ。「怖いもの」の原体験は小学生の時に見ていた「あなたの知らない世界」や当時盛んに放映されていた心霊系番組。小学生時に「バイオハザード」「Dの食卓」、中学生時に「サイレントヒル」でホラーゲームの洗礼を受け、以後このジャンルの虜となる。京都の某大学に入学後、坂口安吾や中島らもにどっぷり影響を受け、無頼派作家を志し退廃的生活(ゲーム三昧)を送る。その後紆余曲折を経て地元にて就職し、積みゲーを崩したり映像制作、ビートメイクなど様々な活動を展開中。HIPHOPとローポリをこよなく愛する。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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