
アニメやゲームの定番ジャンルのひとつに「ロボット」があります。創作物のロボットは巨大な搭乗型、意志を持つような自立型、マスコットのような可愛いタイプなど多彩な種類があり、いずれも違った魅力を持っているものです。
ゲーマーのみなさんに古今東西の素敵なロボットゲームを紹介する企画、それが【ゲムスパロボゲーカタログ】です。今回取り上げるのは、2009年12月30日に発売されたPC向け横スクロールアクションゲーム『PEACE BREAKER』です。
“すべての機体”がほぼ同性能
『PEACE BREAKER』は、同人ゲームサークル「Y.G.C.」が手がける作品。同サークルは、これまで『Near Fantasy Space』『SPACE MARISAR』などの作品を制作しており、一部のゲームはDLsiteにて購入することもできます。
本作の舞台となるのは、多くの居住惑星が国家としての自治政権を有する世界。
とある利権を発端に宇宙全体を巻き込む「連合」「同盟」間の大戦争が発生した中で、主人公・キーツが「PB」と呼ばれる人型兵器に搭乗し、さまざまなミッションが待ち受ける前線での戦いに部隊員として参加していきます。



このゲームの大きな特徴は、プレイヤーの操る機体と味方機、敵機が“ほぼ”同性能であること。
DLsiteのストアページにも書かれている、「なぜ、プレイヤー機は敵機に比べて圧倒的に強いのか?なぜ、味方機は弱いのか?なぜ、敵は戦力の逐次投入しかしてこないのか?」という、いわゆる“お約束”に正面から疑問を突きつけているのです。
プレイヤーはあくまでも部隊の一兵士として生き残るため、友軍とともに戦わなければなりません。もし弾薬が尽きたり、体力がなくなったりすれば旗艦で補給しなくてはならず、それは自分以外の敵・味方のPBも同様。
お互いがほぼ同性能だからこそ、補給のタイミングや戦場の立ち回りが戦いの行方に大きく影響していくのです。




ステージごとの戦果による分岐もあり、エンディングは4種類用意されています。
もちろんステージによっては手強い敵との戦いも待ち受けているので、いかにして戦い、いかにして生き残るかというのも重要です。




果てなき過酷な戦争が始まる
本作はステージ制で、敵の破壊や防衛などの目標を達成するとステージクリアとなります。最初のステージ「会戦」では、膠着状態の戦場の状況を打破すべく、主人公が所属する部隊が戦闘に参加することに。
ステージ開始時にはゲームの基本を教わるかどうかの選択肢もあって、チュートリアルに近いステージも用意されてはいます。しかし、『PEACE BREAKER』はそんな甘いゲームではありません。
戦闘はいきなり50機近いPBの激突状態で、主人公機も敵味方入り混じる乱戦に否応なく巻き込まれてしまいます。





PBの攻撃は射角を変えて武器を発射する方式で、使用する兵装によって射程距離も異なります。兵装にはマシンガンや4WAYショット、ビームガン、炸裂弾などがあり、ステージが進むごとに使用できる種類が増加。プレイヤーは重量制限の限り、複数の武器を持つことが可能です。
注意点としては、武器の弾薬は有限であり、補給のためには戦艦に着艦しなければならないこと。着艦中は兵装の変更もできるものの、“変更した時点”で弾薬の補充が始まることも覚えておきましょう。
また、ステージごとに兵装の弾薬ストックも異なるので、出撃時にチェックしておくことも大切です。




最初のステージでは、ある程度時間がすぎると大勢が決してステージ終了となります。クリア後はステージのリザルトが表示され、敵目標をどれだけ倒したか、味方の被害がどれくらいかなどの戦果によって評価が変化します。
勝利の鍵は友軍をどう活かすか
敵味方がほぼ同性能という本作では、なかなか敵を一気に蹴散らすことはできません。少しでも戦場を有利に進めるためには、友軍をどう活かしていくのかがポイントです。多くのステージでは友軍も同時のタイミングで出撃するので、ときには足並みを揃えることも重要になってきます。
逆に言えば、何も考えずに突出したら敵に囲まれ、一瞬で破壊されてしまいます。生き残るためにも友軍と共に戦うことは必須であり、常に頼りにしなければならない存在なのです。
そのため、ステージでは「友軍を助ける」ための行動をしなければならないときもあります。




友軍も消耗した際に補給に戻るので、状況が厳しくなってくると前線の味方が減って一気に不利になってしまう、ということが起こり得ます。公式サイトでも説明されていますが、敵味方がほぼ同性能のため、勝敗には「運」の要素が絡んできます。同じような戦い方でも、味方側の戦果が変わることは珍しくありません。
プレイヤーの役割は一兵士として戦うだけではなく、いかにして勝率を引き上げるかを考えること。
たとえば強力な砲撃をしてくる砲台を破壊してしまえば味方の被害を減らせるし、孤立している仲間を助ければ味方に合流して、少し戦力がアップするでしょう。もちろん、それを決して高性能機でないPBで遂行するのは簡単ではありません。





もし倒されてしまっても、メインメニューからすぐコンティニューできます。高難度の本作では何度も倒され、ときに理不尽とも思える結果を受け止めながら、少しずつ勝利のための道を模索するのもひとつの醍醐味です。
正直な話、どれだけ上手く行っても敗北することもありますが、そこは割り切りましょう!





難しくも“最適”を探す楽しさ
『PEACE BREAKER』では、ステージを進めるごとに増えていく武器の選択も楽しみのひとつ。中にはかなりクセの強い武器もありますが、上手く運用できればどうしてもクリアできなかった状況を打破することもできます。
高速で動き回る敵には広範囲の武器が役立ち、また拠点の破壊なら射程が短くても高威力の爆弾などが頼りになります。ビームガンは高威力・高連射・マガジンと大きい利点が多いものの、ステージによっては弾薬があまり供給されない場合も。また、防御アップやブースト強化などの補助パーツも、任務によっては役立つでしょう。
繰り返しますが、本作は基本的に高難度ゲーです。敵と戦っている最中に敵戦艦の砲撃を食らって破壊されることもあるし、運が悪ければ敵の攻撃が集中して一瞬で破壊されることもあるでしょう。
生き残るための距離を考えつつ、友軍を活かせる“最適”のプレイを見つけることが何よりも大切で、その部分こそが本作の楽しさとも言えます。
とはいえ難しすぎるステージもあり、味方艦をミサイル攻撃から防衛する中盤のとあるステージで挫折した人もいたのではないかと思います。友軍がたくさんいても撃ち漏らす、勝手に敵防衛設備に突っ込んで補給に戻る(=防衛力低下)などのトラブルが多発。しかもこのステージは別のイベントもあり、非常に難しい……。





一部のステージは、開発者であるネーダ氏が攻略用の映像を公開しています。また、公式サイトではステージ分岐の条件なども公開されており、難しい中でもしっかりと目標を持ってプレイすることもできます。苦労して苦労して、やっと乗り越えたときの達成感は最高ですね!






『PEACE BREAKER』は、懐かしい雰囲気の横スクロールロボットアクションゲームであり、高難度ゲームとしてじっくりと“最適”を探し出す楽しさを持ち合わせています。
ドットの雰囲気を含めグラフィックも良く、PBを動かしている楽しさも十分味わえます。なお、古いゲームということもあり現行のPCでプレイするとゲームの速度がおかしいことがあるので、その際はF10を押して垂直同期をOFFにしておきましょう。
敵味方が“ほぼ”同性能なゲームでは、補給と友軍の大切さがなにより重要。そのどちらかを疎かにすれば待っているのは任務の失敗、もしくは自機の破壊です。
クリアしても戦果でストーリーが分岐していくので、最高の戦果をあげるためにどうすれば良いのか、常に考えながら戦略と技量を鍛えていかなければなりません。



『重装機兵ヴァルケン』『重装機兵レイノス』などの横スクロールロボットアクションが好きな人、高難度アクションが好きな人であれば、本作をチェックしてみてください!
機体性能は同じでも、プレイヤーの戦い方で戦場は大きく変化します。その意味でも、“量産機で特別”なスタイルに憧れる人にも最高ですね!
そして最新バージョンでは、PBのデザインを変更することも可能。ゲームフォルダにマニュアルが用意されているほか、公式サイトでは一部データも用意されているので、こちらを使って一味違う雰囲気を楽しむこともできますよ。
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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