今回は、Brigada Gamesが手掛け、Devolver Digitalから発売されたPC向けタイトル『Quarantine Zone: The Last Check』をプレイ!本作は、ゾンビパンデミックが起こった世界で、生存者のキャンプに感染者を入れないための検査を行う、ゾンビ検問シミュレーターです。
現実にゾンビパンデミックが起こったとき、迂闊に外に出れば、僕みたいな運動音痴なやつは真っ先にゾンビの餌食になってしまうでしょう。そう考えると、マンションの上階やシャッター完備の戸建てに引き篭もるのが良さそうですよね。

ただ、我が家には引き篭もるための食料の備蓄があんまりないんですよね。猫のフードなら1年分はあるのですが……。
◆本当に感染してないよね?よし、通れ!

毎日、多くの生存者がキャンプへと流れ着くが、その中には既にゾンビウイルスに感染している者も含まれている。プレイヤーは検問所の職員として、訪れる生存者を一人ずつ検査し、感染しているかどうか判定していく。

うわ、いきなりめっちゃ並んでるじゃん……。この検問所は検査の最終チェック地点であり、ここで誤診をすれば、感染者を生存者の中へ紛れ込ませてしまう、あるいは非感染者を感染者と誤って処理してしまう可能性がある。やだな~、責任重大だな~。ダブルチェック体制にして、僕の責任を分散させてほしい。

生存者をライトで照らし、目視による検査を行う。ゲームを進めることでさまざまな検査アイテムが使用可能になるが、最初に所持しているのはこのライトのみだ。

眼球の黄変は感染の疑いはないものの、結膜炎の場合は感染の疑いがあり、真っ赤に充血していれば感染している可能性はさらに高い。こうした症状をチェックリストと照らし合わせながら、生存者をどの施設へ送るかを判断していく。

感染の疑いがなければ生存者の居住ブロックへ、感染していると明確に判断できた場合は処理施設へ送致する。感染の有無を断定できない場合は、隔離所へ収容する。以上が、検査所における主な業務内容だ。

感染していたとしても即座に襲ってくることはない。……ないよね?(のちに襲ってくる生存者も現れる)

三人目の生存者は……とうとう出た。紛うことなき感染の証であるゾンビの噛み跡だ。こうなった以上、行き先は処理施設への直行便しかない。

検査後は処遇を正直に告げないため、感染者は「みんな顔が引きつってるけど、なにか問題が?」と首をかしげながら、処理施設へと歩いていった。

すべての生存者の検査を終えると一日が終了し、検査結果に応じた給料が支払われる。感染者を生存者のキャンプへ送ってしまったり、非感染者を誤って処理してしまったりすると、マイナス査定がついてしまう。

翌日からは検査アイテムが追加され、心拍数と体温を測定できるようになった。体温が42度を超える、あるいは高頻脈が確認された場合は、処理施設へ送るのがよさそうだ。誤診を防ぐためにも、判断材料は多いに越したことはない。

すべての感染者がこんな感じで来てくれたらわかりやすいんだけどね。

他にも、ハンマーで手を叩いたときの反応を見たり、衣服を透過するスキャナーで隠された傷を見つけたりと、検査アイテムが増えていくごとに、より細かな検査が可能になったりする。

また、検査以外に施設の管理も行わねばならない。検査で得た収入を使い、食料や電気、応急キットを補充する。僕が稼いだお金なのに……と思ったが、組織全体で得た収入という扱いなのだろう。

的確な検査を行うことで得られるポイントを使い、施設のアップグレードも可能だ。検査アイテムの使い勝手や機能などを向上させられる。

検査と施設の管理に加え、ゾンビによるキャンプへの侵攻を防ぐのもプレイヤーの仕事である。労働環境がブラックすぎると思いつつも、ドローン射撃によるゾンビの一掃作業は爽快だ。普段の検査が緻密な業務なだけに、こうした派手な作業は気分転換になる。
それでも本業は、やはり検査だ。ゲームの進行にあわせて検査アイテムは増えていき、それに比例するように、生存者の厄介な行動も増えていく。

武器や危険物を持ち込むヤツもいる。見つけ次第、即没収だ。

別の避難所で意図的にゾンビを侵入させたヤツが、うちのキャンプにやって来ることも。困った生存者が多いけど、本当に困ったヤツは他にもいる。それは僕だ。

感染濃厚者を誤って非感染者のテントへ送り込んでしまった場合、追いかけて背後からハンマーで撲殺し、ミスの隠蔽を目論むこともしばしばある。

検査所以外での殺害はペナルティが課せられるし、人道的にもヤバめな行動だけど、生存者が全滅するよりは良いよね!
10時間ほどでクリア出来ました。
ゾンビゲームでありながら、ゾンビを倒したり逃げたりするのではなく、生存者の“感染の有無”をいかに見抜くかがゲームの主軸になっている点が面白かったです。

進行に合わせて検査項目が増えていき、より正確な診断を下せるようになるのですが、後半になると複雑な検査がちょっと面倒くさくなって、検査所に来た瞬間に“処理”して楽しんでました。ゾンビハザードが起こった世界では、倫理観はしばしば置いてきぼりにされるものなのです。
難しいアクション要素はほとんどなく、検査にも時間制限がないため、生存者一人ひとりをじっくり観察しながら判断できるのが嬉しいところです。僕のように反射神経に自信がない方でも問題なく遊べるので、落ち着いて考えながら進めるタイプのシミュレーションゲームが好きな方には、特におすすめできます。
『Quarantine Zone: The Last Check』はPC(Steam)向けに発売中です。













