Epic Gamesの副社長Mark Rein氏が、今回[url=http://blog.wired.com/games/2007/02/interview_epics.html]Wired.com[/url]へのインタビューで語ったところによると、Gears of Warの開発費は"900万ドルから1,000万ドルの間"(10〜12億円)だったそうです。(Microsoftによる販売やマーケティングコストは含まれません。)先月で300万本を突破したブームの中、一方でその利益は既に1億ドル(約120億円)を超えているそう。
次世代ゲーム開発にかかるコストは大きいもので2,500万ドル(約30億円)クラスとも言われていて、どこまでを1本に含むのかは会社によっても異なるので(あるいはそもそも真実であるかどうかも)、同列に比較するのは困難だと思われますが、先日話題になったカプコンのロストプラネットは開発と宣伝にそれぞれ2,000万ドル(24億円)ずつでした。
また同じくRein氏によると以前、本体のスペックが謎めいていた頃には何度か仄めかされていた任天堂WiiへのUnreal Engine 3対応について、結局のところラインセンシー側で移植しているところもあるので利用可能ではあるけれども、UE3本体はあくまで高解像度の次世代プラットフォーム(PCと360やPS3)向けにフォーカスしているとのこと。
ちなみにPS2世代のゲーム機では、一説によると1本作るのに1億〜数億円などと言われていましたが、Dreamcastで発売されたあのシェンムーは、第一章横須賀の発売までに30数億円(一説には50億とか70億とも)もかかったそうで、当時の[url=http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%A0%E3%83%BC#.E7.99.BA.E5.A3.B2.E3.81.BE.E3.81.A7.E3.81.AE.E7.B5.8C.E7.B7.AF]ギネスブックにも掲載された[/url]んだとか。今となってはこれも、驚くほど高いわけでもないのでしょうか……。
いよいよ現行機となった次世代ゲームの世界では、ハード側でここまでなんでもできるようになると後は、そこまで細かい部分をじゃあ誰が作るのか?という話に最後はなってくるようで、今回は触れられていませんが、Epic社の超絶次世代クオリティーの秘密には、彼が喧伝する自社ゲームエンジンの他に実はもう一つ、上海などに設立した専門子会社へのアウトソーシングによる部分も大きいようです。
結局ゲーム製作において一番お金がかかるのはこの人件費になるわけですが、ゲームエンジンとアウトソーシングを活用した結果メインとなるゲーム部分に集中できたスタッフ達は、この規模のゲーム開発としては異例に少ない30人体制だったそう。
こと日本のゲーム開発では、そんなに性能があっても(今までのやり方では)作れるわけないから必要ナシ的な議論になることがままありますが、これだけのものが既に今あるのならば、それを活用するために作る側のシステムをどうやって変えていくか、今後ますます問われることになるのは間違いなさそうです。[size=x-small](ソース: [url=http://www.gamespot.com/news/6165464.html?om_act=convert&om_clk=newstop&tag=newstop;title;7]GameSpot[/url])[/size]
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