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海外レビューハイスコア 『Wii Music』

E3の舞台で、あの宮本氏が華麗なオーケストラを披露したのは、まだ本体も登場していない頃。ゲームの持つ可能性をかつてない大きさにまで広げ、世界中に受け入れられたWii SportsやWii Fitに続く、第三のレボリューション。鳴り物入りで登場した[b]Wii Music[/b]が

家庭用ゲーム Wii







1UP: 9.1/10
Wii Sportsがそうだったように、Wii Musicはみんなと遊ぶことでその真価を発揮します。中でも音楽スタイルや楽器の種類を自由に選べる「自分でアレンジ」は、ゲームの奥深さと柔軟性を発揮してくれるモードで、それぞれ独特な楽器の操作をマスターするだけの価値があります。そして、リプレイできるビデオやオリジナルのアルバムジャケットといった要素はマルチプレイを、いつまでもユニークなものにしているのです。



NintendoWorldReport: 7.0/10
音楽の経験がない人にとって、このゲームは素晴らしい学習ツールです。リズムと作曲の考え方を教えてくれて、プレイヤーの創造力を刺激します。典型的なリズムゲームとは全く異なるところに焦点を当てて、しかもWii Musicはその目標を達成しているのです。ただし、一人で遊ぶには向いていませんし、音楽の得意な人にもそれほど適しているわけではありません。


GamePro: 7.0/10
Guitar HeroやRock Bandの再来を期待してはいけません。実際、それらとはほとんど正反対のゲームなのですから。リズムの正確さを要求する代わりに、Wii Musicは音楽の創造性を促します。その一方でWii Musicには、ある程度学習時間が必要であり、Wii SportsやWii Fitと同じように、触ってすぐ魅力的なゲームとはいかないかもしれません。




GameSpy: 7.0/10

Wii Musicは孤高の存在です。伝統的なビデオゲームとは大きく異なり、技術デモの類やあるいは音楽を使った実験といった存在にむしろ近いのです。とてもベーシックな作りであることは、どんな人にも非常に受け入れやすい反面、コアゲーマーや普通のゲームファンにとって興味を引くようなところは、そう多くありません。




Wired: 7.0/10
Wii Musicは、ちょうどWii版のNintendogsのようなものです。挑戦と目標が設定された従来のビデオゲームではなく、これはインタラクティブな遊び場です。コアなゲーマーにはお薦めできず、従来のゲームファンも中には、とても納得して楽しんでもらえるでしょうが、そういう人でもしばらくすると、多分飽きてしまうことでしょう。



GameSpot: 6.5/10
Wii Musicは楽しくて魅力的です。ただゲームとしては、単純で浅くもあるのです。




Gamervision: 6.0/10
お年寄りや子供は、なんの問題もなく楽しみ方を見つけられるはずです。この点に関しては何の問題もありません。



Kombo: 5.0/10
幼い子供たち以外には、ちょっとこのゲームをお薦めすることはできません。どんなゲームもスラスラと楽しんでしまう、子供たち以外には。


IGN: 5.0/10

ほとんどの大人は、すぐにパーティのおもちゃレベルだと思ってしまい、せいぜい数時間もしたら飽き始めてしまいます。特に操作はちょっと見掛け倒しで、収録曲のラインナップは根本的に問題があります。


Variety: 4.0/10

さまざまな音楽スタイルを一人で学ぶには良い方法であるものの、Wii Musicには従来のGuitar HeroやRock Bandにあるような、追体験するスリルや単純なわかりやすさに欠けているのです。


* * * * * * * * *




[size=x-small]あのオーケストラなども含め、今回はミニゲームの形で3種類収録[/size]




任天堂の宮本茂氏が、E3の舞台で[url=http://www.youtube.com/watch?v=kw5gYSAdWBw&feature=related]華麗なオーケストラ[/url]を披露したのは、今から2年以上前のまだ本体も発売されていない頃。ビデオゲームの持つ可能性をかつてない大きさにまで広げ、その後圧倒的な勢いで世界中に受け入れられたWii SportsとWii Fitに続く、宮本氏直々のレボリューションなWiiオリジナルタイトル。まさに鳴り物入りで登場した[b]Wii Music[/b]が、日本に続いて海外でも発売を迎えました。

本来ゲームとしての評価が難しい作品ではありますが、海外での反応は以前からどうも芳しくなく、革新的な従来タイトルと比べてもWii Musicの評価は少々厳しめ。Wii FitSuper Mario Galaxyなど大型タイトルの時は毎回大変なことになっていた、おなじみワールドストアでの発売イベントも、今回は[url=http://www.1up.com/do/blogEntry?bId=8917243&publicUserId=4547365]比較的静かなスタート[/url]になっているようです。



[size=x-small]海外でもさまざまなキャンペーンと共に放映されている、Wii MusicのテレビCM
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宮本氏自身、ゲームと呼ぶよりこれは[url=http://www.gamepro.com/article/news/207619/miyamoto-other-music-games-are-cover-bands-wii-music-a-new-instrument/]新しい形の楽器[/url]だというWii Music。過去の任天堂タイトルとしては、発売後に口コミで人気が広がったリズム天国やバンドブラザーズよりも、ほとんどインタラクティブアートそのものだった[url=http://jp.youtube.com/watch?v=N10XSF63VY4&feature=related]エレクトロプランクトン[/url]やある種[url=http://jp.youtube.com/watch?v=qwyxaiIYv7Q&feature=related]マリオペイント[/url]に近いような、操作して楽しいツールとしての面白さを追求した作品で、これでは単純すぎて飽きてしまう人がいる一方で、自分から工夫して面白くなるまでには時間がかかるという、実は意外に人を選ぶゲームというのも確かなところ。

また、大人から子供まで本当に誰もが知っている曲を中心にセレクトされた[url=http://ja.wikipedia.org/wiki/Wii_Music#.E6.BC.94.E5.A5.8F.E3.81.A7.E3.81.8D.E3.82.8B.E6.A5.BD.E6.9B.B2]収録曲[/url]が、海外ではやけに評判が悪く、毎週のようにヒットソングをネットからダウンロードしたり、原曲同様のマスター音源で遊べるのが当たり前になっている今時の音楽ゲームと比較すると、これについては物足りない声も多いみたい。


[size=x-small]ゼルダやマリオはもちろん、とたけけミュージックからF-ZEROまで、任天堂ファンの期待するツボは押さえてある収録曲[/size]




せめて過去の任天堂ゲームから、名曲が[url=http://www.gamepro.com/article/features/207572/6-nintendo-songs-that-should-be-in-wii-music/]あれもこれももっと[/url]入っていればいいのにと思うファンも多いようですが、宮本氏によるとそうした懸念はあったものの、誰もが即興で演奏できるようにするため、あえて非常に有名な曲だけを厳選して選ばれたそうです。

発売後には、そんな海外からさまざまな声にも答えた宮本氏。実は、普段から長い間かけて完成したゲームを、急いで家に帰ってまでもう一度遊びたいと思うことはこれまでなかったそうなのですが、今回のWii Musicはそれぐらい[url=http://www.1up.com/do/newsStory?cId=3170886]今も夢中になっている[/url]とのこと。

なんと発売イベントの最中にも、どうやったらさらにうまく演奏できるか考えていたという宮本御大曰く、


「ひとつのゲームが面白いかどうか、私の個人的な定義はゲームをプレイしていない時にそのゲームのことを考えてしまうかどうかなんです。もしそうだとしたらこれは、とても面白いゲームということになります」


……まだまだ今のところは、本来のユーザーにまで伝わっていないWii Musicの楽しさ。ゲームとしての評価がはっきりするまでには、日本でも海外でも、もうしばらく時間が必要なのかもしれません。
[size=x-small](ソース: [url=http://www.metacritic.com/games/platforms/wii/wiimusic]Metacritic (Wii)[/url])[/size]


 
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《Miu》
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